F1でオオカミ、といえばキミ・ライコネンと決まっている。クール、物静か、そして謎の行動、2008年のインテルラゴス 地上波実況ではアナウンサーは「前門の虎後門の狼」と発言したあと、「前がライコネンですから前門の狼・・」とわざわざ言い直していたのが妙に記憶に残っている。
では魚の世界で「オオカミ」といえば・・・
それはなんといっても、今回紹介する「オオカミウオ」であろう。
オオカミウオはスズキ目・ゲンゲ亜目・オオカミウオ科にふくまれる魚類。身体を真っ黒にしシルエットだけにするとまるでナベカのようにも見えるが、腹鰭がないのが特徴。本種の顎にはとても大きく、強い犬歯がある。
私が手にしている魚図鑑「東北フィールド魚類図鑑」(東海大学出版会, 2008)には、「日本では食用にしないが、ヨーロッパでは近縁種が食用にされる」とある。しかし日本でも刺網などで漁獲され、食用となっている。その主産地は北海道近海で、カレイなどをとる刺し網にかかるらしい。
この個体はかなり大きく全長も80cm近くあったと思う。だから写真におさめるのが大変であった。二つの発泡スチロールのふたをあわせて、住まいのマンションの1階で撮影した。勿論さばくのも大変であった。今年は大型魚もさばけるように、木製の巨大まな板が欲しいところである。今回は築地の魚市場で販売されていたので、お友達の宮内さんに送っていただいたもの。
刺身。普通にしょうゆで食べても美味しいし、今の季節であれば、この魚の肉をしゃぶしゃぶにしてもよい。肉は結構脂が多い。
皮の湯びき。これはネギとあえてポン酢でいただくと美味しい。皮はコラーゲンが豊富
肝。オオカミウオの肝臓をつぶしたもの。刺身と一緒に食べると美味。
今回のオオカミウオは雌であったが、同じゲンゲ亜目の魚では卵に毒があるものもおり、卵を食するのは今回は自粛。
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