北の海の魚の3魚種目は、ガンコDasycottus setiger Beanです。
ガンコも、前々回に紹介いたしました、「ヤマトコブシカジカ」同様、カサゴ目、ウラナイカジカ科に属します。ウラナイカジカ科の魚は軟らかい皮膚をもちます。本種も厳めしい見かけによらず、皮膚はぶよぶよとしています。
日本海の深海で漁獲されるのはこれと、ヤマトコブシカジカが多いです。このほかにも小型種のウラナイカジカが混ざることがあります。本種とヤマトコブシカジカの見分けるポイントは、本種では背鰭が1基であること(ヤマトコブシカジカでは2基)、後頭部に棘があること(ヤマトコブシカジカにはない)で区別できます。
軟かな体とその奇妙な姿からあまり人気はないですが、食用にできます。