久しぶりにぶろぐ更新です。
この間小旅行に出かけておりまして、そこで購入したのがワニエソ。ワニエソは全長60cmをこえ、日本に分布するエソ科の魚の中ではかなり大きくなる種類。
ワニエソもマエソ属の魚で、マエソにも似ているが、マエソと異なり尾鰭の下のほうが黒くなっているのが特徴。マエソは尾鰭の下方が白い。鱗の数(側線鱗数)もワニエソのほうが多く、普通54以上なのに対し、マエソでは50以下。脊椎骨数も異なっている。
本種はマエソと異なる点はほかにもあり、雄では背鰭の軟条が長くのびる。この種を八幡浜では「ヒレナガ」と呼んでいた。たしかマエソは「エソ」、トカゲエソは硬めの体であり「石エソ」と呼んでいたと思う。いずれも練製品の原料として重要なものであり、四国西部の練り物文化を支えてきた魚たちだ。ただし漁業ではありがたがられるものの、釣り人にとってはあまりありがたがられないのがエソの仲間たちだ。淡水釣りではちやほやされる脂鰭もちも、海釣りでは見向きされない。今回はひとつのパックに2匹入っていた。大きさも50cm近い。これでも小さいのをチョイスしたのである。ほかに70cmくらいの巨大な個体も販売されていたが、それは手を出さなかった。安価(300円前後)で販売されるのはさすがは「みなみくん」といったところか。
塩焼きにしてみたがこれが美味しい。醤油をかけたりして、ほぐしたりして食べる。しかしエソの仲間は先述したように、練製品原料としての価値が非常に高い。
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