以前「釣り堀のはなしは3でやめ」と書きましたが、結局4まで。たぶんこれが最後である。
やはりというか、当然というか、例の長良川の釣り堀からニジマスが大脱走したもようである。2月としては想定外の雨が降り、釣り堀にいたニジマスの9割以上が流れたのではないか、という。個体数にして19000匹が流出したのだから、その9割だと相当な数が逸出したということになるだろう。すでに岐阜大学の向井貴彦教授により、「アユに悪影響が出ることが考えられる」と述べている。
今回の件では「2月にこれほどの大雨は想定外」と述べていた長良川の漁協関係者であるが、もう「河川を区切って外来種を放して釣り堀を運営」するというのは時代遅れであるといわざるを得ないだろう。ニジマスはサケ科の魚なので、海水でも影響はないのかもしれない。そうなれば海へ降りてほかの河川にも遡上してしまうことも考えられる。広域に拡散する事態は何とかして防いでほしいのだが・・・。ニジマスがさらに厄介なのは「特定外来生物」でないということで、一部の地域では「在来種」のようなイメージが築かれているということである。だから駆除の理解も薄いだろう。うーん、厄介なことをしてくれたものである。なお写真はニジマスと同じサケ属のアマゴ。主に太平洋岸にそそぐ河川に放流されたが、赤い点が美しいアマゴは、亜種関係にあるヤマメの生息域にも移され問題になっている。
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