この写真のハゼは学名でGobiodon citrinus (Rüppell, 1838)というのですが、通称が多すぎてよくわからなくなります。レモンゴビー、レモンコーラルゴビー、シトロンゴビーなどと呼ばれていますが、フィッシュベースではコモンネームに「ポイズンゴビー」の名称を採用しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/38/11bb79c8346e55fc2e95c6d95c462ccd.jpg)
体は黄色で、眼の下に2本の淡色横線があって、鰓蓋付近にも2本の、やや斜めに入る横帯があり、その中央、鰓蓋の上後方に暗色点があるのが特徴です。
これらの特徴は日本にも分布するコバンハゼとそっくりなのですが、日本のコバンハゼと本種との関係については再度精査を行う必要があるようです。ポイズンゴビーは観賞魚として輸入されていますが、黄色が鮮やかな個体は主にインド洋や紅海などからくるようで、本種もおそらくインド洋産であるようです。
ハゼ科・コバンハゼ属の魚を飼育するのにあたり注意しなければならないことは、皮膚から有毒の粘液を出すことです。弱った際などに放出されることが多く、狭い容器での輸送は避ける必要があるようです。小型水槽で本種が弱ると毒を出すようで他の魚も道連れにされた経験があります。
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