放送に気付いたときにはもう半分過ぎてたけど
BSプレミアムで「ピンポン」を放送していた。2002年の映画だったか~。
スマイルを演じるARATA(今は井浦新)のメガネ男子ぶりがよかった 香港の俳優、サム・リーが出演していて、中国からの留学生という設定だけど、セリフが広東語だったのが面白い。
脚本が宮藤官九郎だったとは、知らなかった。ペコのセリフの、突き抜けてる感じが、今思うとクドカンらしいかも。
風間がペコとの準決勝で終盤の幻想シーン。「ここは、いいなぁ、、、また連れてきてくれ」っていうところ。ネットを挟んで対峙するラケット競技経験者には、ちょっと共感できる
香港で買ったVCDしか持ってないので、録画しておきたかったな~
今日のBSプレミアムシネマ
邦題「あなたに降る夢」。原題「It Could Happen to You」を直訳すると、「(この出来事は)あなたに起こったかもしれない」になるだろうか。英語の仮定法って、こういう使い方をするんだな
ニューヨーク・クイーンズの警官チャーリー(ニコラス・ケイジ)が、美容室で働く妻ミュリエルに言われて宝くじを購入。食堂でチップの小銭がなく、代わりに「宝くじが当たったら折半」とウェイトレスのイボンヌ(ブリジット・フォンダ)に約束する。
なんと400万ドル当選! 約束どおりイボンヌに200万ドルを渡し、別居後の夫が作った借金でカード破産していたイボンヌは、戸惑いながらも受け取る。
チャーリーは辞職したりせず、パトロール中に食料品店の強盗を取り押さえて負傷、休職を余儀なくされる。舞い上がって買い物三昧、部屋の改装や財テクに夢中になる妻のミュリエルに、ちょっとついていけないチャーリー。
イボンヌは食堂を買い取って、自分の店で活き活きとウェイトレス。当選者のパーティーで再会した二人は、公園で遊んだり、近所の子どもたちと球場を借り切って野球したりと楽しむ。
ミュリエルはチャーリーがお金を増やすことに興味がなく、気楽に寄付したり奢ったりすることに我慢がならず、離婚すると言って追い出す。イボンヌは元夫が金をたかりに来たのでアパートを出る。2人が偶然同じホテルに泊まり、一夜を共にし、、、
宝くじ当選からずっとマスコミに追いかけられているので、これも思いっきり報道されて ミュリエルが離婚と同時に、イボンヌに渡した分の返却も求めて裁判に。判決はミュリエルの勝訴、イボンヌは食堂を失った。
チャーリーはイボンヌにバッファローの親戚のところで暮らそうと誘う。その話をしているとき、ホームレスが食堂にやってきて、イボンヌは食事を振舞う。このホームレスが実は新聞記者で、その話が報道されると、イボンヌを応援しようとたくさんのカンパが集まる。
イボンヌは食堂を買い戻し、チャーリーは警官に復帰。めでたしめでたし
実話を元にしたストーリーだそうだが、かなり脚色はされているらしい。
チャーリーが、かけたりはずしたりする眼鏡をしょっちゅう探しているイボンヌにグラスチェーンを、バスケ好きの同僚にシーズンチケットをプレゼントするあたりに、人柄をうかがわせる。地下鉄でトークンを配る、警官遺族基金に寄付するなど、散財の方法がミュリエルと対照的。
イボンヌの食堂に山のように送られてきたカンパが、5ドル札や10ドルのチェック。アメリカってこういう描写が好きだな~。
ブリジット・フォンダはどこかで見た顔だと思ったら、ピーター・フォンダの娘でジェーン・フォンダの姪、ヘンリー・フォンダの孫。ていうか、ニコラス・ケイジがフランシス・コッポラの甥って、今日初めて知った(遅い)。
ミュリエル役のロージー・ペレス、俗物ぶりが結構可愛い 食料品店の親父を演じたリム・ケイ・トンはシンガポールの名優だそうな。
もし私が宝くじに当たったら、、、ミュリエルのほうかも(買ったことないけど^^;)
BSプレミアムで放送してた「レジェンド・オブ・フォール 果てしなき想い」。
見てみようと思った理由は、この映画の音楽で滑ってるフィギュアスケート選手がいたから。はっきり覚えてるのはキム・ジンソ(韓国)だけど、ほかにもいたような?
アンソニー・ホプキンス演じる退役軍人ラドローは、モンタナの牧場で3人の息子を育てる。第1次世界大戦に従軍した息子たちのうち、三男は戦死した。三男の婚約者として待っていたスザンナは次男トリスタン(演じるのはブラッド・ピット)と恋に落ちる。しかし弟を戦場で守れず、その婚約者と愛し合った罪の意識に、トリスタンは家を出て・・・
雄大な自然と壮大な家族のドラマ。なかなか見ごたえがあった。
ちょっとやんちゃ坊主な雰囲気があるキム・ジンソ選手に、映画の野生児トリスタンのイメージは似合ってたかも。
映画音楽をプログラムに使うフィギュアスケート選手はけっこう多い。見たことがなかった映画も、スケートで聞き覚えがあると、興味を引かれる。ミュージカルも、ちゃんと見ておきたいという気がしてきて、「オペラ座の怪人」DVDを見たりした。
フィギュアスケートで使われると、いいプロモーションになる ゲイリー・ムーア「パリの散歩道」も、配信でかなり売れたそうだし
そういえば、「ミス・サイゴン」もまだ見てない。借りに行こうかな
<追記>
Twitterで「町田樹や庄司理紗もこの曲で滑っている」との情報をいただき、調べてみた。
町田選手は2010/2011シーズンFS、庄司選手は2011/2012シーズンFSで滑っている。映像を見てみると、庄司選手のはなんとなく覚えていたが、町田選手のはあんまり記憶にない。シーズン後半にプログラムを前年のものに戻したようで、見た回数が少なかったかな。
せっかく見つけたのでリンクしておきます。
町田樹 ネーベルホルン杯2010FS
庄司理紗 JGPタリン杯FS
一昨日、NHK・BSで放送していた「恋におちたシェイクスピア」。じっくり見ちゃった
グウィネス・パルトローがひたすらきれい ジョセフ・ファインズは、普通にイケメン シェイクスピアが裕福な家の芝居好きな令嬢と恋におちながら、共に「ロミオとジュリエット」を完成させるが、令嬢は貴族と結婚を迫られ、、、という話。
ベン・アフレックがなんかいい奴で、この人はそういう役が多い。ほかにも「どこかで見たような、、、」という人がたくさん。
ヒロインの令嬢ヴァイオラの乳母、小柄なおばちゃんをどこで見たのかと思ったら、「ハリー・ポッター」シリーズで魔法省から派遣されてきてホグワーツを管理しようとするドロレス・アンブリッジを演じた女優さん、イメルダ・スタウントン。
同じく「ハリー・ポッター」シリーズから、ハリーの親友ロンの父、アーサー・ウィーズリーを演じたマーク・ウィリアムズ。狂言回しのナレーターで、セリフをかみまくっていたのが本番で見事に務める。
今はまってるNHKの海外ドラマ「ダウントン・アビー」で、執事カーソンを演じるジム・カーターが、舞台で女装して乳母を演じる役者。大柄な男性が白塗りに大きく広がるスカートで、女性が舞台に上がることを禁じられていた当時を端的に表現。
なにしろ、若い女の役は変声期前の少年が演じていた時代。令嬢ヴァイオラは男装して一座に入り込み、ロミオの役を演じていたが、女だということがばれて姿を消していた。しかし少年役者が初日に高い声が出なくなってしまい、急遽ヴァイオラが“女装”してジュリエットを演じる。ロミオはシェイクスピア自身が演じて、“迫真の”演技に観客が涙した、という話になっている。
エリザベス1世を演じたジュディ・デンチが、お忍びで観劇。ジュリエットを演じる役者が女だとの密告を受け逮捕に来た役人の前で、「女王がそんな舞台を見るはずがない」。呼びつけられたヴァイオラは、膝を折る女性の作法で挨拶しかけて、右手を前に腰を折る男性の作法でやり直す。「見事に女装した」として、女王は罪に問わない。
しかしヴァイオラは結婚してロンドンを離れ、恋は終わる。新しい作品「十二夜」の構想を練るシェイクスピア・・・
1998年公開、けっこう前の作品だったんだ~。アカデミー賞の時期だから、受賞作品のテレビ放映も多くなる。見てない映画を見るチャンス
次男と2人で笑い泣き
NHKのコント番組「サラリーマンNEO」がついに劇場版映画に!というやつ。いつも業界で5番手(つまりビリ)のNEOビールに、新入社員・新城(小池徹平)がやってくる。覇気のない社風がつまらなくなり、大学時代の友人に誘われて転職を考えたり、、、
が、業界トップ大黒ビールの社長にゴルフで負けたNEOビール社長が、「絶対大黒に勝つ!」と新製品企画をぶち上げ、新城が考えた「SEXYビール」プロジェクトが始動。あれやこれや、試行錯誤の日々。
しかし企画が大黒にもれ、プロジェクトはいったん中止。新城たちも左遷されるが、チームのメンバーはあきらめずにこっそり開発を続ける。新城もその熱意にほだされて戻ってきて、ついに発売
NHKのレギュラーシリーズでおなじみのメンバーが、おなじみのギャグをしっかりやってくれるので、それだけでも嬉しい 子どもがほしくてしょうがない麻生祐未のネタ、女性課長が大好きな中越典子のネタ等々。
大黒ビールが「SEXYビール」を発売すると先に宣言してしまったために、NEOビールが「セクスィービール」と命名して、CMにセクスィー部長が登場するし ダンスで花を添えるのは「サラリーマン体操」のコンドルズ
エンドロールの途中で「~を読む」を大真面目に沢村一樹が始める。レギュラーシリーズの平均視聴率が5%にもなってないとは、知らなかった それでも映画化しちゃうとなると、予算は乏しい。で、ジャングルを沢村一樹が走る場面は、羽村市の雑木林。その場駆けっこをする沢村にスタッフがジャングルっぽい葉っぱを左右からかざすという・・・メイキング映像も爆笑なのだった。
素朴な疑問、この映画、興行成績はどうだったのかな~。予算の元は取れたかしら(笑) 録画したから、笑いたくなったらまた見よう
今頃になってだけど^^; 映画「レ・ミゼラブル」を次男と見に行ってきた。
3月の3週目くらいで上映終了した映画館が多かったが、TOHOシネマズ渋谷ではまだ1日数回の上映が続いている。次男の授業が午前で終わる日を選んだら火曜になった。
年会費500円の会員になると、火曜日はいつでも1300円で見られるというので登録。さっそくその特典を使ってチケットを購入するが、次男の学生チケットを同時に購入するのに、その場で学生証などを見せなくてもOK。実際に入場するときに見せればいいらしかったが、次男がしっかり準備してたのに要求されず、少し拍子抜けしていた。よほど学生に見えない人だけか(笑)
3時20分の回のチケットを2時20分ごろ購入した時点ではそれほど混んでいるようでもなかったのに、上映が始まる頃にはけっこう席が埋まった。水曜は女性1000円だが、火曜の会員1300円を利用する人もけっこう多いのかも。
上映時間が158分となってたので、途中で飽きるかも?なんて思ってたら、あっという間だった
普通に話す台詞はほとんどなく、全て歌で構成されている。曲と歌詞で表現される登場人物の想いは、ストレートに響く。歌うという行動は、感情を解き放つのだ。号泣したという話も聞いたが、私の場合はじわっとうるっとほろっと泣けた。
キャストはみんな相当な歌唱力の俳優ばかり。ヒュー・ジャックマンはミュージカルの舞台も多数経験があり、アカデミー賞授賞式の司会でも歌っていた。ラッセル・クロウがジャックマンとはまた別系統のいい声。なるほど、この2人はジャン・バルジャンとジャベールだ。
アン・ハサウェイもアカデミー賞授賞式の司会で歌が達者なところを見せていたが、ぼろぼろの状態で歌う「夢やぶれて」は泣かせる。少女コゼットのイザベラ・アレンがとても愛らしい。
成長したコゼットのアマンダ・セイフライドは高音が美しく、なるほど主役キャラの声。マリウスのエディ・レッドメイン、うぶで頼りない感じのイケメンぶりがはまってる。革命を目指してひとり生き残った後の歌がいい。
仲間のリーダー、アンジョルラスのアーロン・トヴェイトも力強い声で、エポニーヌもコゼットとは容姿も声も違うタイプで、これまた聴かせてくれる。物乞い少年ガヴローシュのダニエル・ハトルストーンがめっちゃいい味で可愛い
セットもロケも丁寧に作られていて、ジャン・バルジャンがさまよい歩く険しい山道や、パリの街を俯瞰するカットが迫力あること。出番の少ない俳優たちも、一瞬でもアップが映ったり、1フレーズでもソロがあったりするだけで、参加していることを誇らしく思っている感じがうかがえる。きっと孫子の代まで自慢するだろう(笑)
同じメロディを何度も違う曲で使い、何人かが違う歌詞で歌う楽曲構成が特徴だが、1回しか出てこないメロディもある。フィギュアスケートの男子選手ジェレミー・アボット(米)が今季フリーで使った「彼を帰して(Bring him home)」は、てっきりコゼットがマリウスを想って歌うナンバーだと思っていたが、バリケードに入りこんだバルジャンが、マリウスの寝顔を見ながら歌う曲だった。
舞台版とは少しずつ違うところがあるそうなので、舞台版も見てみたいけど、DVDとかあるのかな?
ヴィクトル・ユゴーの原作は読んだっけ?・・・児童文学全集か何かに入ってた「ああ無情」を読んだきりだったかも 文庫でいくつかのバージョンが出ているようだ。それにしても、「悲惨な人々」という意味のタイトルを「ああ無情」と訳した明治の人って、、、ある意味名訳か
次男の感想を聞くと「疲れた」。長かったせいもあるが、「字幕を見ないように頑張ったから」だそうな。そりゃ、目に入るように出てくるものを見ないようにするのは疲れるだろう^^;
英語の勉強目的なら、DVDを借りたほうがいろいろな見方ができていい。英語音声・字幕なし、英語音声・英語字幕など、3回くらい見たら随分いいんじゃない
有名なミュージカルでは、「ウェストサイド物語」も「マイ・フェア・レディ」も彼は見ていない。今度借りてきて鑑賞会やろう
大ヒットして、誰でも知ってるような映画で、ストーリーや主演俳優なんかも知ってるのに、なぜか実際には見てない映画というのが意外とある
「E.T.」もそんな一本。あの人差し指と人差し指をくっつける仕草、けっこう流行ったのに。なんで見てなかったかな、、、特に理由は思いだせない。
NHKBSプレミアムで9時から放送なので、録画予約した。せっかくだから、次男が帰国してから一緒に見よう
ジャッキー・チェン主演映画「ダブル・ミッション」、テレビ東京「午後のロードショー」で放送中
こんなのあったっけ?と思ったら、2010年制作。アクション系では最新作だろうか。
授業が1コマだったんで、もう帰宅してる次男と共に鑑賞中
<追記>
ジャッキー映画って、人が死なないし流血がないから気が楽 エンディングのNG集もお約束
オリジナルタイトルは"The Spy Next Door"。お隣のスパイというわけ。2010年1月にアメリカで公開、香港では4月。中文タイトルは「一屋特工隊」、「一家でスパイ」みたいな訳だが、最後はジャッキーだけでなく、恋人とその子どもたち全員で立ち向かってたところからかな。
台湾では「隣家特務」、大陸では「隣家特工」のタイトルがついているそうだ。こちらはほぼ直訳。邦題の「ダブル・ミッション」は、スパイと子どもたちの世話が2つのミッションというわけか。
ジャッキーのアクション映画、これからあと何本できるかな、、、
大学に行き始めて、高校とは違う不規則な(?!)生活にも慣れてきた次男。今日は2限の1コマだけで、授業は「映画を見て感想とか書く」ものだったそうで・・・
教育関連の授業で、見た映画は「Remember The Titans(邦題:タイタンズを忘れない)」。なんか聞いたことがあるタイトル。こちらのサイトは映画製作者のファンが制作しているようだけど、すごく詳しい
デンゼル・ワシントン主演。1970年代初め、まだ人種差別がひどかった時代のヴァージニアで、白人の高校と黒人の高校が統合され、一つのチームが結成される。当初はいがみあっていた白人と黒人のグループが、しだいにチームとしてまとまっていく、というストーリー。
テレビで放映されたことはあるのかな、、、見たような見てないような。レビューを見ると、「アリー・マイ・ラブ」にも出ていた子役のヘイデン・パネッティーアがよかったらしい。
しかし、映画を見てレポを書く授業って、なんか楽そうでいいな~(笑)
原作の小説を、近所の本屋でふと目にして買ったその日、映画のアカデミー賞で助演女優賞を獲得した「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」。
本屋は映画がノミネートされてるということで目立つように陳列していたんだろう。授賞式は見てなくて、受賞のニュースは知らずに買ったんだけど、面白くて一気読みした。3月31日公開と帯にあったから楽しみにしていたが・・・
台湾に行ったり、突然思い立って香港に行ったりで、映画は行きそびれていた。もう行かないと終了しちゃう!とあせって検索すると、案の定、多くの映画館が4月27日で終了、またはナイトショーに移行。連休中公開している映画館も、座席数の多い大スクリーンから、少なめの小スクリーンに変わっている。
できるだけ見やすい、きれいな映画館で見たいと思って口コミを読むと、「段差になってないので前の人の頭で画面の下半分が見えなかった」「構造が少し変で、スクリーンに座席が正対してない」などなど、気になる書き込みがある。一番近い新宿武蔵野館は昔ながらの整理券方式で、全席指定方式に慣れてしまうとちょっと行きづらい
結局、日比谷方面に出るのと時間・交通費があまり変わらず、サイトでスクリーンも座席も確認できた立川のシネマシティに、ネット予約して出かけた。77席の小さなスクリーンだったが、小さすぎて迫力が足りないということはなく、楽しめた。
1960年代のミシシッピ、黒人のhelp=通いのメイドたちと、白人家庭の女性たちの話。家事も育児もヘルプに任せきりで、上流階級の女性たちはブリッジや慈善パーティーに明け暮れる。自分の子どもは人に預けて、勤め先の白人の子どもたちを育てるヘルプ。親よりも慈しんでくれるヘルプに育てられた主人公、作家志望のスキーターは、大学を卒業して故郷に戻るが、黒人差別が根強く残る社会の現実に違和感を覚え、ヘルプたちに取材して本を書こうと思い立つ。友人たちの家庭で働くヘルプのエイビリーンやミニーの協力を得るが、保守的な周囲との軋轢に直面し、、、
自分の家に働きにきている黒人メイドとトイレを共用するのが嫌と感じる、白人女性の感覚が怖ろしい。「黒人は特有の病気を持っている」と考え、家族や子どもの健康を守るためには当然と主張する、スキーターの友人ヒリー。時代・地域の常識というのは、それほど強固なものなのか 「分離すれども平等」は、長く差別政策を正当化する表現だった。
公民権運動の黒人指導者が撃たれる時代、白人女性と道端で話しているだけで視線にさらされる黒人メイド。ちょっとしたことでリンチに遭いかねない危険。怯えながらも、息子の学費のための前借を断られ盗みでつかまった仲間を見て、体験談を話そうとメイドたちがスキーターに協力する。
本が出版され、店頭に並び、話題になる。絶対に知られたくない秘密が暴露されているため、「この町のことじゃない」と必死で言い続けるヒリーは、言いがかりをつけてエイビリーンを辞めさせる。「そんな生き方してて、疲れませんか?」言い放ってエイビリーンは出て行く。歩いていく後ろ姿に、メアリー・J・ブライジの力強い歌が重なるラストシーン。
原作小説は上下巻で700ページ以上と長いので、少し設定を変えたりエピソードを削ったりしている。ミニーが働く家や失職の経緯は映画と少し違い、スキーターの恋愛、ミニーと新しい職場フット家の関わりは原作にもっと詳しく描かれている。スキーターと母の関係は、映画では和解の方向に。
しかし小説を読んだだけでは想像しきれない現実感が、さすが映画 ミニーの作るフライドチキンがあんまり美味しそうで、昼はケンタッキーに行ってしまった(笑) 映画では“因縁”のチョコレートパイも食べたい 女性たちのファッションも、なるほどと思わせてくれる。
アカデミー賞を受賞したのは、ミニー役のオクタヴィア・スペンサー。歯に衣着せない見事な毒舌ぶり、らしいんだけど、全然聞き取れなくて字幕頼み 60年代で南部で、じゃ難しいのは当たり前か。
エイビリーンが世話する女の子メイ・モブリーに、「あなたはやさしい子、あなたはかしこい子、あなたは大切な子」と教えるシーン。You are~じゃなくてYou is~と言っている。幼児語の一種なんだろうか? 辞めさせられて出て行く前に、もう一度この子が教えたとおりにいう言葉が、最後のはなむけとなる。
スキーターを演じたエマ・ストーンの顔が、誰かに似てる、、、思い当たったのは、晩年のマイケル・ジャクソン なんとなくだけど^^;
パンチの効いた台詞の一つ一つや、劇中で流れる曲、ファッションや風景、どれも一度見ただけでは味わいきれない。これはDVDで家に置きたい映画
mixiでいただいた情報。陳奕迅(イーソン・チャン)主演の香港映画「Mr. & Mrs. シングル(隠婚男女)」が、フジテレビで今夜25:50~27:50に放送される。
ミッドナイトアートシアターという枠だそうな。昨年公開されたばかりの新作映画だけど、日本でDVDの発売予定でもあるのかな?!
ほかの出演は、劉若英(レネ・リュウ)、白冰(バイ・ピン)、庾澄慶(ハーレム・ユー)など。劉若英はKiroroの「長い間」のカバーなどでも知られる台湾の歌手で、映画出演も多数。庾澄慶はシンガーソングライターで、人気のテレビ番組司会もやっていた。F4を世に送り出した台湾ドラマ「流星花園」のテーマソングも歌っている。
出演者に林依輪(アレン・リン)の名前がある。大陸の歌手・俳優で生まれは河北省だけど、歌手として有名になったのが広州で活動していた時期で、広東語も話すらしい。そのせいか、たまに香港映画に出演する。劉徳華(アンディ・ラウ)主演映画「再説一次我愛你」にも出ていた。歌手としてのCDはこのブログでも紹介している。
放送時間が2時間だから、、、また“直焼”しちゃおう
<追記>
主演の陳奕迅以外は台湾・大陸のキャストだから当たり前だが、音声は北京語だった。ロケも大陸のどこか、、、でも北京ではなかったような、、、
最後のほうで流れた曲は、陳奕迅の「十年」(アルバム「・白・灰」収録、2003年)と、劉若英&嚴爵(イェン・ジュエ)のデュエット「沒有旋律配得上你」(嚴爵のアルバム「不孤獨」収録)。デュエットのほうが映画主題歌。
私のお気に入り、林依輪は、有名俳優でMandyの別れた夫という役でした
昨日ふとテレビをつけたら、ちょうど始まるところで、、、思わずじっくり見てしまった
アメリカ人記者と現地ガイドの実話に基づく映画で、原作(?)も読んだことがある。カンボジア内戦、クメール・ルージュ、ポルポト政権の原始的な共産主義政策と大量虐殺、難民、、、その時代のニュースとして、今となっては歴史としてしか知らない。
しかし、カンボジア人ガイド・プランを演じるハイン・S・ニョール氏が、自身も共同農場で4年間労働に従事した後に難民となって国外に逃れた医師という事実を知って見ていると、その重みがあらためて迫ってくる。
クメール・ルージュがプノンペンをいよいよ制圧というとき、逃げ出していくのは西洋人たち。アメリカ軍が撤退を決め、大使館員を逃がす。アメリカ人記者・シドニーの同行者として、プランは家族だけを避難のヘリに乗せ、自分はシドニーと共に残る。平和裏に進軍してきたクメール・ルージュだったが、次第に粗暴な姿を見せ始める。身の危険を感じた人々はフランス大使館に逃げ込む。
しかし、外国人は身の安全を保証されるが、カンボジア人たちは保護されない。連れだってタイを目指す者、新政府軍に引き渡される旧政府高官一家。プランをなんとかして守ろうと、わずかに手元に残ったカメラと印画紙で写真を撮り、他人のパスポートの写真と貼りかえる記者仲間たち。。。画像は無残に消え、プランは出ていくしかなかった。
共同農場の生活は、肉体労働の厳しさと同時に、知識人への弾圧のおそろしさが描かれる。幹部はフランス語と英語で「教授、医師、学生だった者、私たちは許す」と言い、名乗り出た者とみんなの前で抱き合って見せる。しかし、彼らは“消える”。実際にニョール氏は医師だったが、自分の妻の治療をすることができなかったと聞く。
毛沢東の文化大革命もそんな感じだったけど、この知識を持つ者に対する深い恨みはどこから来るのか。知識を持てるかどうかが、革命のような超法規的な力でなければ打開できない格差の証であるとき、知識はそれ自体が憎しみの対象になるのか。
日本で、東大の学生は全国平均よりも豊かな家庭の子弟が多いという話を聞くと、塾に行けない子はいい学校に行けないのが当たり前の社会になんかしたくないと思う。塾そのものがほとんどない地方の公立学校で、却って学力が安定して高いという話も聞くから、方法はいくらでもあるはずなのだ。
シドニーがニューヨークの自室でプラン捜索を依頼する手紙を準備しながら聴いていたのが、「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」。こんなところで荒川静香のイナバウアーを思い出してしまった ラスト、難民キャンプでシドニーとプランが再会するシーンで流れるのはジョン・レノンの「イマジン」。西洋人からすれば、ここはこの曲だろうな、と思う。エンドロールに流れるのは、おそらくカンボジア伝統楽器で演奏されている「アルハンブラの思い出」。不思議な雰囲気を醸し出していた。
たっぷり2時間半の映画、前にテレビで見たと思うけど、相当カットされてたかな? ウィキペディアには吹き替え声優の名前が載っているが、英語・フランス語の会話に重要な意味があるので、吹き替えてしまうとニュアンスが伝わらなくなる。民放で見たのかどうか記憶にないけど、どんな処理してたかな
カンボジア人同士の会話のほとんどに、字幕がない。オリジナルでも英語字幕などはなかったのか。何を話しているのかわからない不安感を、西洋人記者たちと一緒に観客(クメール語がわかる人を除いて)も味わうことになる。意識しての演出なのか。
この映画「キリング・フィールド」について、日本では賛否両論あったそうだ。映画で描かれたことが全て本当にあったことと受け取られたら、それは確かに違うかもしれない。
玩具のように銃をかかえて、遊びのように人につきつける少年兵が何人も登場していたのが、印象に残った。
「志明與春嬌Love in a Puff」というタイトルは、主演の楊千嬅(ミリアム・ヨン)が歌った主題歌がヒットしたので記憶していた。なんだか煙草スパスパということだけ覚えてたが^^;
2007年の禁煙法によって、室内での喫煙が禁止された香港。街角の喫煙所に集まる人たちの中で交流が生まれ、恋も生まれ、、、という話。気になる男にはメールアドレスを教え、友達のパーティーに参加してても退屈するとメールし、、、女子のそんな行動が今風。呼び出されて気楽に出かけていくところが、どこからどこへ行くにも近い香港らしい。煙草ポイ捨てを取り締まる警官に、日本人や韓国人のふりをして誤魔化そうとするあたり、実際ありそう(笑)。暗号のような告白メール「n 55! w !」の解読法は映画を見てのお楽しみ
楊千[女華]と余文樂のバランスはなんかよかった。二人ともあんまり派手さはないんだけど。
ところどころに、登場人物に対するインタビューシーンが挿入される。煙草を吸う理由、禁煙法についてどう思うか、恋愛観などの質問に登場人物が答える。この方式は1994年の映画「晩9朝5/Twenty something」でも使われてたのを思い出したが、香港映画ではよく使われるんだろうか
上映後は監督がゲストで登場。彭浩翔(パン・ホーチョン)監督はすごく面白い人で、監督のファンが大勢いるのだそうだ。しゃべると放送禁止用語を連発(?!)だというので、どんな話になるかと期待
ストーリーのヒントは、友人が同じ会社でも同じフロアでもないらしい、多くの女性たちと挨拶しているのを見て、どうしてそんなに多くの女性と知り合いなのかと思ったら、「屋外の喫煙所で知り合った。違う会社やビルの人と知り合える」という答え。それで「いいなぁ~~~」と羨ましく思ったのがきっかけだという。始まりはもてたい!なわけね
この映画が、あまりにも粗口(スラング、汚い言葉)が多かったために、Ⅲ級(成人指定)とされてしまった。その理由について委員会に質問したら、「登場人物がかっとなっているときのスラングならまだしも、楽しい会話の中で使いすぎる」と返答があったとか。「もっと健康的な映画撮りなさいよ」と奥さんには言われてしまうそうな。
煙草がモチーフになってるので質問もその関係が多くなったが、どうも監督は単なる設定の一つとして考えただけのようだ。ただ、中国大陸での上映ではある程度カットもされたし、喫煙に対して厳しい世の中で大歓迎というわけにはいかないらしい^^;
ちなみに、楊千[女華]は煙草を吸わないので、この役のために練習したとか。また、女性が年上の“姉弟戀”は実は香港で案外多く、楊千[女華]の夫も年下で、余文樂がつきあう彼女もみんな年上なんだそうで…「役作りは問題なかったと思う」なるほど
香港らしい、今らしさ、軽やかさ、暖かさがある映画。日本で公開、、、しないかなぁ、、、DVDはあるけど。
質疑応答で、「晩9朝5」との関連について訊いてみればよかった・・・
もうひとつ、タイトルの「志明與春嬌」。五月天(メイデイ)に同じタイトルの曲がある。何か古典文学に元ネタがあるのか? と思って調べてみると、特にこれといってあるわけではないが、台湾で俗に恋愛中の男女を指すらしい。男女ともよくある名前だとか。「梁祝」の梁山泊と祝英台とか、ロミオとジュリエットとかと同じような感覚だそうだ。へぇ~。
予告編を貼っておきます。
ついでに「晩9朝5」の予告編も。
(陳小春(ジョーダン・チャン)はこの映画で香港電影金像奬の最佳新人奬を獲得)
<追記>
書くのを忘れてたけど、喫煙所で春嬌に声をかけてくる警官役で、王宗堯(グレゴリー・ウォン)が出演している。NHKドラマ「遥かなる絆」を見てた人には、広東語を話すグレゴリーは新鮮かな?
80年代のマレーシア、主に華人が住む小さな町の喫茶店。次男坊ボタック(阿牛)は、居候の娘・安(李心潔アンジェリカ・リー)に片思い。父親の暴力に耐えかねた母親がボタックの母を頼ってきて以来、ボタックの家でいっしょに育った。母親は喫茶店の店先で焼そば売りをして生計を立てている。安は“打架魚”(闘魚)のあだ名のとおり、男勝りで喧嘩では敵なしだが、父への思慕が断ち切れないでいる。アイス・カチャン(小豆のかき氷)は父との思い出の味だ。
ボタックの兄(易桀齊イー・ジエチー)は足が悪く、喫茶店を継ぐ人生に希望が見えない。宝くじ売りおばさんの息子リンファン(曹格ゲイリー・ツァオ)はガキ大将、大きくなっても好き勝手、でも“打架魚”と喧嘩しては負けてるうちに好きになったり。リンファンの妹リーピン(梁靜茹フィッシュ・リョン)は、ボタックが好きらしい。一方ボタックの妹は炭屋の息子“白馬王子”が好き。その白馬王子(品冠ビクター・ウォン)は音楽の才能を認められているが、都会へ出て才能に賭ける勇気がない。
ボタックが書いたラブレターがなぜかリンファンに渡ったり、ボタックの妹がリーピンに託したラブレターを受け取った白馬王子が勘違いしたり、田舎町の楽しいドタバタ^^; しかし、ボタックの父との仲を疑われた打架魚の母は疑いを解こうと、別の男のプロポーズを受けることにする。それを知った打架魚は母と大喧嘩し、ボタックとペナンへ父を捜しに行く。
幼いころの記憶にあった家を見つけると、そこで父(巫啓賢エリック・モー、啓は下の口なし)は賭場を開いていた。幼い子を抱えた身重の妻もいる。警察の手入れにあって逃げ回るような生活。「探しにきてくれなかったの?」「探したぞ、でもマレーシアは広いんだ・・・お前がいたら俺はお前まで殴ってしまうから」父の言葉に、家を出た母の思いを知った打架魚は、電話で初めて母に「ごめんなさい」と言うのだった・・・
打架魚と母親は、シンガポールに移ることに決める。それに続くように町に少しずつ変化が訪れる。「いつか金ができたら中国へ妻を迎えに行く」が口癖の珈琲店常連の老人が亡くなった。宝くじ売りでいかさまがバレたおばさんと一緒にリンファン・リーピン兄妹も町を出た。独立を決意したボタックの兄は「クアラルンプールでカフェを開く」と言って出て行った。「みんないなくなるのか」と白馬王子もついにギターを抱えて出ていく。
シンガポール行きのバスに乗り込んだ母娘に、自転車をとばしてボタックがアイス・カチャンを届ける。ラブレターは渡せないまま・・・
ボタックが描いた打架魚の絵を、妹が勝手にコンクールに応募して優勝。みんなの祝福を受けたボタックは、人知れず涙する。。。が、時は流れて、都会に出ている“現在”で終わる。交差点で打架魚の後ろ姿に似た女の子に声をかけようとするボタックは、もうボタック(いがぐり頭)ではない、すっかりシティボーイ。可愛い彼女と歩いていく反対側に、女らしく大人になった打架魚が携帯電話で話している。互いに気づくことなく、すれ違う。
上映前に阿牛のインタビューが流れた。「初恋はかき氷のようなもので、食べると冷たくて歯が痛くなるけど、味わおうとする前に溶けてなくなってしまう」。なるほど
東南アジアの街中でよく見かける、店舗と住まいを兼ねた建物で二階部分が歩道にせり出して、下がアーケードのようになっている街並み。ボタックと打架魚がのんびり過ごす河(海?)の板敷きのところ、、、マレーシアの風景が美しく描かれている。ビニール袋に入った冷たい飲み物にストローをつっこんで飲んでるところも、いかにも。かき氷も、そこで食べるときはボウルに盛られるが、お持ち帰りはビニール袋なのだった。なんか別物になる気もするが
台詞が何語か思っていたら、ほとんどが華語(北京語)だった。ところどころ福建語(閩南語)らしいのもあり、、、マレー語は「アイス・カチャン」を注文するところだけだったかも。
この作品は、初めて全面的にマレーシア華人によって制作された映画だそうだ。
監督・主演の阿牛をはじめ、登場する役者たちが軒並み有名歌手なので、彼らのMVを見ているような気分(笑)。実際、品冠は生ギターで歌を聴かせてくれるし、阿牛の哀愁をたたえた主題歌もいい。
彼らの実年齢や最近の消息(結婚したとか子どもが生まれたとか)を知ってるので、“よくやってるなぁ”と思う でもみんな、すごく楽しそう!!
李心潔は映画賞の受賞もあるから、女優としての彼女を知っている人も多いだろうが、、、彼らの歌手としての実績を特に知らない観客の皆さんはどう感じたのか、ちょっと気になる。
友情出演の名前に張棟[木梁](ニコラス・テオ)や戴佩妮(ペニー・ダイ)があって、どこに出てきたかと悩んでたら、最後の最後にちらっと^^;
阿牛は今後も映画を作りたいんだろうか。初監督作品は、いってみれば“自分の物語”になったけれど。意外とちゃんと作れることは証明したので、何か構想があるなら実現するかも。
「最近マレーシア映画は面白い」という話も聞くので、機会があったらチェックしてみようっと
リージョン3でPAL方式だけど、一応DVD出てます。予告編はこちら
アカデミー賞作品賞を受賞。なんか名作になってた? 今まで見る機会がなかったけど、テレビ地上波は初めてなのかな。
録画しなきゃ「DEPARTED」