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中国でCDを買うときの注意

2006年03月21日 03時06分09秒 | Weblog

 コメントで「来月中国に行くのでCDを買うつもり」と書いてくださった方がいて、ちょっと気になって記事として書くことにした。香港・台湾・シンガポールなどでは、ちゃんとしたCDショップでCDを買うなら特に心配はないのだが、中国でCDを買うには海賊盤を買わされないように注意が必要だ。知らないで買ってしまうと、最悪税関で没収という事態もないとはいえないし、何より違法行為に加担することになってしまう。「道端で売ってたりするのに手を出さなければ大丈夫でしょ」と思いきや、地方都市ではちゃんとしたCDショップでも香港・台湾歌手のCDは正規盤を置いてないことが珍しくない。というわけで、中国でCDを買うときのチェックポイントを挙げてみる。(香港・台湾歌手のCDの場合)
1.友諠商店か大きな書店で買う
 CD・VCD・DVDを専門に扱う“音像店”“声像店”のほうが品揃えがいいように見えるが、正規盤を扱っている確率は低い。友諠商店かその系列の百貨店、あるいは“○○書城”などの大きな書店のCDコーナーは比較的安心。
2.価格
 私が知っているのは99年~01年にかけての北京の状況だが、安くても60元程度はしていた。15元、20元で香港・台湾歌手のCDを売っていたら、怪しいと思った方がいい。
3.曲目・出版社
 正規盤は、香港・台湾で発売されたものと曲目が同じなのが原則。海賊盤にはしばしば過去のヒット曲が数曲追加されているので、目安になる。ソニー所属なのにロックレコードと出ていたり、やたらに「版権受諾」などの文字が大きく出ているのも変。
 事前にインターネットでレコード会社や大手通販業者のサイトをチェックして、ジャケット写真や曲目、所属レコード会社を確認しておくと区別しやすい。
 出版する中国の会社も、信頼できる大手かどうかを見るとより安心。中国唱片、上海声像、美[上/下]音像などは大体信頼できる。
4.シールと記号
 正規盤であることを示す印として、円形のホログラムシール(音符やト音記号が見える)が貼ってある。現在のデザインは一部黒くしてあるようだ。(ただ、このシールがあるからといって絶対に正規盤とは言い切れない。シールを偽造して貼っている海賊盤業者もあると思われるので)
 また、香港・台湾をはじめ、海外の歌手のCDには「文音進字[200*]***号」のような番号がついている。これはとても重要なので、確認したほうがいい。
 中には、「只供中国大陸地区」「除港、澳、台地区外」「Mainland China Only」「For Marketing in The PRC Only」などの表示で、大陸限定発売であることを示しているものがある。これがあるものは比較的信用できる。

 中国大陸の歌手についてはここまで厳しく見なくてもいい(おおよそのところは)。価格も20元くらいの場合があるし、文音進字の番号はついてない。それでも、過去のヒット曲が意味無く4、5曲後ろにつけてあるような商品や、ジャケ写の印刷がきれいじゃない商品は避けたほうがいいと思う。やはり、事前にアルバムの曲目などをネットでチェックしておけば安心だ。
 中国で正規盤CDを買うのは難しく、「ぜひ買ってください」と勧められない部分があるが、正規盤を買うなら売上の利益はちゃんとレコード会社とアーチストに還元されるので、聴いてみていいと思ったら買ってみてもいいと思う。
 なお、私の知識は01年までのものなので、最近の状況についてご存知の方、ぜひ教えてください。

コメント (4)
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