31日(木)の「笑っていいとも」、小池栄子が今度NHK教育の中国語講座に出るという話で。
「四声って難しいですね~」「そうそう、『スーという女性が四十四歳で死ぬ』って言うのが全部『スー』で『スースースー・・・』って四声で言い分けるらしいんだよ」
タモリさん、惜しい 「四」[si4]と「十」[shi2]は同じ「スー」でもちょっと発音違うんだけど。南方の発音だとそっくりに聞こえるが、よーく聞くとちゃんと区別していて、声調だけを頼りにしてるわけじゃないのだ。
「タモリさん、何ヶ国語できるんですか」「中国は、北京と広東だね。だいたい北のほうはきっちりしてて…○×△◆◇◎×(北京語風に)流れがあるんだけど、南のほうに行くといい加減になってきて…▲▽~×#&●□~(広東語風に)」
めっちゃ雰囲気出てた ただ、北京語が有声音の“t”や“k”、“チュー”のバリエーションなど、いかにも北京語にある音を上手く使っていたのに比べて、広東語のほうはあんまりそれらしくなかった。入声っぽい音など広東語特有の音が入っていないと、ちょっと広東語には聞こえない。まあ、南方の人が北京語を喋っているような感じは出てたが^^;
タモリの往年の芸「四ヶ国語マージャン」は、私の母校の言語学の先生が著書で取り上げるほど、“それらしく聞かせる”テクニックに長けていて、その言語に特徴的な音をよく捉えていたらしい。
外国語もどきの芸といえば、藤村有弘は素晴らしかった。タモリの「今夜は最高」に出演したときは、字幕付イタリア映画もどきをやってみせて、タモリや他の出演者の台詞は短い本物、藤村氏だけニセモノで長台詞。これがどうしてもニセモノとは信じられないくらい
そういえば「今夜は最高」で、女優でフルート奏者の神崎愛が出演したとき、「韓国語の詩とジャズの夕べ」「中国語の詩とジャズの夕べ」と題して、神崎のフルートに合わせてタモリがなんちゃって韓国語・中国語を朗読というのをやったことがあった。これもすごくそれらしくて本物を少しはわかるようになった今聞いたら、感心するかダメ出ししたくなるか、もう一度見てみたい