フィギュアスケート・グランプリシリーズ第6戦ロシア大会、女子フリーと結果。
浅田真央は、パーフェクトにできなくても大きく崩れることはもうない、と安心する出来だった。本人とコーチは「まだまだ」と思ってるだろうけど、この時期はそれでちょうどいいかも^^; ルッツとフリップは今季かなり安定したけど、たまに踏み切りエッジエラーがつくのを本人も気にしてるのかな? あまり気にせずに跳んだほうが、演技全体としてはよくなるような気がするけど。ファイナルから全日本とどうなっていくか、今季は楽しみいっぱい
「世界選手権上位入賞者は3大会エントリー可」の新制度を最大限利用できたのがレオノワ。スケートカナダの4位とNHK杯の3位だけではファイナル進出できないところだったが、大会ごとに調子を上げてきて、今大会自己ベストに近い点を出しての2位は、大きな自信になったと思う。今季はトゥクタミシェワもソトニコワもシニアの世界選手権には出られないので、レオノワにはロシアの期待がかかってるだろう。
2位レオノワに10点差をつけられて3位のソトニコワにとって、グランプリファイナル進出できなかったのは誤算だったろうと思う。SPがラベル「ボレロ」、フリーが「愛の夢」、どちらもフィギュアスケートで滑り継がれてきた名曲だけど、15歳で選ぶにはちょっと無理があったかも、、、今年の“キャラ”選定に失敗した感がないでもない。
「愛の夢」の後半、曲が盛り上がっていったん終わりそうになったところから、同じ部分の繰り返しで最後のステップに入る。浅田真央版の丁寧な編曲と比べてしまうと、雑な感じがして少し残念
4位にはいったビリュニコワとも大きな点差がなく、ロシア国内で敵なしだった昨季のようにはいかないようだ。ジュニアグランプリファイナルにトップで進出を決めたリプニツカヤもいるし、ロシア選手権の成績如何では、ジュニア世界選手権に出られない事態もあり得る。さすがにそれだけは、、、と巻き返してくるだろう。技の難度を落としてでも点を取りに来るかも。ロシア選手権の演技をぜひ見てみたい。
今井遥ちゃん、順位はスケートアメリカより落ちても演技内容と得点は上がった 英語解説で「手の動きがsweet」とか言われてた 全日本で上位に入れたら、世界選手権はともかく四大陸には出られるだろうから、頑張ってほしいところだ。
キーラ・コルピの本番はヨーロッパ選手権ということになりそう。スタンフォード大学に通うレイチェル・フラットは学業のほうが忙しいのか、全体に重い感じ。迫力のステップは健在だけど、この調子だと世界選手権に出てくるのは厳しそう 全米選手権も気になる^^;
ファイナル進出は、エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)、浅田真央、カロリーナ・コストナー(イタリア)、鈴木明子、アリッサ・シズニー(米)、アリョーナ・レオノワ(ロシア)と決定。ロシア2人日本2人イタリア1人アメリカ1人という内訳。シリーズ出場枠の数からすると、アメリカはもう1人くらい入れたかったところかな。
進出組と補欠組は、びっくりするくらいはっきり得点合計に差が出た。進出の6人は全員350点以上、補欠組は320~330程度。170点出さないと上位には入れないということか。
ファイナルではトゥクタミシェワと浅田真央の“直接対決”が見られる。Number Webの記事でトゥクタミシェワの演技を「スケーティングが伸びずリンクの使い方が小さい、小型のリンクで滑っているよう」と表現していた。そのあたりの差はファイナルではっきり見えるのか?!
テレビ(地上波、BS)の放送予定はまだわからないけど、時差の関係で日本時間の早朝だったりするので、生放送は難しいかな・・・追っかけにしても数時間後くらいだとありがたい。テレビ朝日さんよろしく~
ペアとアイスダンスについても簡単に。
まずペア。サフチェンコ/ゾルコビー組と川口悠子/スミルノフ組は順当に実力通り。ていうか、NHK杯のときのサフチェンコ/ゾルコビーは何だったんでしょう^^;
3位に入ったベルトン/ホタレック組、成美ちゃん&マーヴィンのライバルだけど、いい演技でよかった(ホタレックがイケメンなので応援)。演技後に四方に礼をしたあと、お互いにパートナーに一礼するのが、このペアの“決めごと”らしい。妙に礼儀正しくって可愛い。
世界ジュニアでは高橋成美/マーヴィン・トラン組より上位だったストルボワ/クリモフ組は、シニア1年目ではちょっと苦戦中。世界ジュニアに出られる最後の年だけど、エントリーするのかな?
ベルトン/ホタレック組が3位に終わったところで、ファイナル進出メンバーが決定。ボロソジャル/トランコフ(ロシア)、サフチェンコ/ゾルコビー(ドイツ)、川口悠子/スミルノフ(ロシア)、張丹/張昊(中国)、高橋/トラン、デュハメル/ラドフォード(カナダ)。中国が1組というのは想定外?! 高橋/トランはせっかくのチャンス、思いきり楽しんできてほしい。
そしてアイスダンス。ジャンプなど大技がないアイスダンスの場合、極端な番狂わせは起こりにくく、ペアよりさらに順当に^^; 今のデービス/ホワイトに対抗できるのはヴァーチュー/モイヤーしかいない。ウィーバー/ポジェの豹柄衣装はパーソナルベストでなお ボブロワ/ソロヴィエフはオーソドックスなロシアのダンスという感じ(22歳だけど既婚のソロヴィエフ)。
ファイナルは、デービス/ホワイト(米)、ヴァーチュー/モイヤー(カナダ)、シブタニ兄妹(米)、ボブロワ/ソロヴィエフ(ロシア)、ペシャラ/ブルザ(仏)、ウィーバー/ポジェ(カナダ)。デービス/ホワイトとヴァーチュー/モイヤーの今季最初の対決が楽しみ。
ロシア大会の会場内、「ここは日本か?!」と思うほど日本企業の広告が目立った。選手応援のバナーもたくさん出てたが、富士山の絵に「skating friends support Japan」と書かれたバナーがあった。ありがとう