NHKの放送とインターネットのライブ配信で、じっくり楽しめた2017冬季アジア大会。フィギュアスケートしか見なかったけど
カップル競技の放送は日本のチームだけだったが、男子と女子は全員最初から放送してくれた。実況を担当したアナウンサーは札幌支局の人だったのかな? NHK杯で見たことがなかった気がする。
あまり慣れていない部分もあったようで ところどころ気になる表現があった。
ショートプログラムではジャンプが規定の回転数に満たないと無効で0点になってしまうが、フリーでは1回転以上なら一応基礎点がある。しかし「1回転では加点の対象になりませんが」と実況していた。解説の本田さんもいちいち直していなかったが^^;
ジャンプの名前「トウループ」の「トウ」を、「ドリームズ・カム・トゥルー」の「トゥ」のように発音していたのも、惜しい! トウ(爪先)を突いて跳ぶからトウ・ループなわけで、バレエのトウシューズのトウと同じ。誰か事前に教えてあげてほしかった。
一方、解説の本田武史さんも、前からちょっと気になっていた表現がある。男子・女子・ペアのフリーで行う要素「コレオグラフィック・シークェンス」のことを、「コレオステップシークェンス」と言うのだ。
コレオ(グラフィック)シークェンスは、ステップやターンはもちろん、スパイラルやイナバウアー、イーグルやハイドロブレーディングなどのムーブメントを自由に組み合わせて、プログラム全体を表現する要素。ステップシークェンスと違って、ステップは必ずしも含まれている必要はない。
実は過去に、「コレオステップシークェンス」という要素は存在した。2010/2011シーズンと2011/2012シーズンの男子フリーで、ストレートライン・サーキュラー・サーペンタインのうちどれかの形でステップシークェンスを行い、その後に行うステップシークェンスをレベルをつけずにGOEだけで採点する「コレオステップシークェンス」としていた。
2012年世界選手権で羽生結弦が銅メダルをとったフリー、終盤に怒りの形相で滑った怒涛のステップは、「コレオステップシークェンス」として「ChSt1」とジャッジスコアに記されている。
そのころ女子やペアでは、ステップ1つのほかに必須だったのがコレオスパイラルシークェンス。2つまたは3つの姿勢を使って、リンクいっぱいに滑っていたのはまだ記憶にある。ペアでは、男女一緒にスパイラル姿勢を規定の秒数保たないと無効になるので、けっこう大変だったようだ。表記はChSp1。
まとめて「コレオグラフィックシークェンス(ChSq1)」になったのは、2012/2013シーズンから。ソチ五輪の前にもう変更されていたわけで、今季は5シーズン目になる。コーチもしている本田さんが、把握してないはずはないんだけど・・・
スケート関係者で言ってあげる人はいないのかな? 何か理由があって「コレオ(グラフィック)シークェンス」より「コレオステップシークェンス」と呼んだほうがいいと考えて、この用語を使い続けている?
些細なことが気になる、悪い癖です(「相棒」の杉下さんか)