フィギュアスケート・全米選手権2022、男子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
アルトゥール・ドミトリエフ SP:62.40(12) FS:120.61 合計:183.01
「インターステラー」♪ 白黒。4アクセルに挑んだ 回転は全然足りてない 3アクセル+2トウ+2ループ、後半単独の3フリップや3ルッツ入ったが、最後の2サルコウは8つ目のジャンプ要素で無効に。
「背中が丸くなっている」と解説・杉田秀男さん。ジャンプ以外に何をしているか、入ってこなかった
子供のときにもアメリカに住んでいたことがあるそう。
セバスチャン・パヤネット SP:48.52(14) FS:113.76 合計:162.28
「Love Story」♪ グレーと紫のカットソー。社会人スケーター。滑り出してすぐ「ポジションがきれいですね」と杉田さん 2アクセル、3ループ、3フリップ+2アクセル。キャメルスピンの姿勢が良い。後半3サルコウや3トウ+2トウが入るが、2回転になったジャンプもあって完璧とはいかなかった模様。
前半はピアノの旋律で、終盤ステップのあたりからストリングスが入って盛り上げる曲だった
ライアン・ダンク SP:65.66(11) FS:125.70 合計:191.36
デヴィッド・ボウイ・メドレー♪ 黒に紫のライン。SPと違うタイプの衣装で印象が変わる。3アクセル転倒したが、両手上げ3ルッツ、3フリップと決める。ステップを丁寧に見せ、フライングキャメルスピンの回転速い。
3トウ+オイラー+3サルコウが少し乱れたが、3フリップ+2トウ、3ループ+2ループ頑張る。曲に合わせて妖艶な雰囲気を出し、手拍子をもらっていた。
<G2>
ポール・ヤン SP:60.01(13) FS:123.73 合計:183.74
ブルーノ・マーズ・メドレー♪ ブルー。3アクセルはステップアウトして手をついた。3ルッツ+2アクセル決まる。イーグルから3ルッツ、3ループ+オイラー+3サルコウなども入った。
コンビネーションスピンは「回転速くてとてもいい」と杉田さん。ジャンプの着氷は「力で押さえている」「トウから下りていない」。コレオはハイドロブレーディングやバレエジャンプなど、よく動いていた。曲の変わり目はわりとスムーズ。
姓のつづりがYeungなので、広東系かもしれない。
ミッチェル・フリース SP:66.07(10) FS:105.12 合計:171.19
ジェームズ・ベイ・メドレー♪ 白にライン。2アクセル、3ルッツ+3トウは入ったが、3フリップで転倒。足を高く上げてから入る2アクセル+3トウ、何とか押さえる。2本の3ループで転倒したのは痛い
スピンはヘアカッター姿勢やY字姿勢を入れて、けっこう盛り上げた。
ディン・トラン SP:71.18(9) FS:144.54 合計:215.72
「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」マイケル・ブーブレ♪ 白シャツ黒ベスト。他の曲も組み合わせている。3アクセル+2トウ、「着氷がインサイドになったが強引にセカンドを跳んだ」と杉田さん。単独3アクセル、危なかったがぎりぎりこらえる。3ルッツ+3トウ、3サルコウ+オイラー+2フリップなど。
ステップでは手拍子で、楽し気な雰囲気を出してきた。全体ではちょっと滑りが硬い気がした。
ヤロスラフ・パニオット SP:88.68(7) FS: 合計:
エルビス・プレスリー・メドレー♪ 水色。曲がかかった瞬間に観客がわっと盛り上がる。冒頭のサルコウがちょっと抜けた感じになり、次が引っ掛かって跳べず。中断して靴紐を直したが、ステップの途中で足取りがおかしくなり、、、残念ながら棄権
帯同しているミーシャ・ジーと共に去って行った。靴紐が切れて代わりがなかったか・・・
リーアム・カペイキス SP:73.77(8) FS:147.54 合計:221.31
「ムーラン・ルージュ」♪ オフホワイト。冒頭にイーグルから3アクセル+オイラー+3サルコウという大技を成功させる。3ループ、3ループ入り、3フリップでオーバーターンが入ったが3トウを付ける。後半3ルッツ+2トウ、3フリップも。
キャメルスピンからスムーズにステップに入り、終盤のコレオはいい感じに盛り上がる。ほぼミスなく終わって両手を突き上げた
「スケーティングの音が大きい、伸びがもう少しほしい」と杉田さん。
<G2>
カムデン・プルキネン SP:90.16(6) FS:170.25 合計:260.41
「ベサメ・ムーチョ」Il Divo♪ 黒系。冒頭の4トウ+3トウ、入った 単独4トウ、3アクセル+オイラー+2サルコウも決まる。フラメンコギターに乗ってステップ、手拍子をもらう。
後半曲が変わってから3アクセル+2トウ、足を高く上げてからターンしての3ルッツなど。コレオで初めてボーカルが入り、力強く演じる。
大きなミスなく終わってガッツポーズ 杉田さんは「伸びがもう一つ」と少しダメ出し。
ジェイソン・ブラウン SP:100.84(4) FS:188.94 合計:289.78
「シンドラーのリスト」♪ グレー系Vネック。4サルコウに挑んで転倒、緊張が見える。しかし3アクセル+片手上げ2トウ、単独3アクセルが決まると、いつもの彼らしさが溢れてきた。ジャンプ前のわずかな間すら、表現になっている。
高く足を上げてから3ルッツ+オイラー+3サルコウ、イナバウアーからバレエジャンプ、スパイラル連続のコレオは一つ一つに歓声とため息、そのまま3フリップ
どんどん曲の世界に引き込まれるステップ、映画のシーンが次々頭に浮かぶ。美しいスピンに見とれながらただ泣けてきた。
画面左上の技術点表示で、基礎点ではなく最高何点になるかと速報得点を表示していた。転倒したジャンプ以外、全ての要素で速報点が最高点にとても近い。とてつもなく完成度が高いことがわかる
ジミー・マー SP:91.62(5) FS:135.36 合計:226.98
「Attack on Titan」♪ 黒にゴールド。冒頭の4トウ、ややこらえた。2本目の4トウで転倒。3アクセル+2トウは着氷で体重が後ろに乗ってしまった。
後半3アクセル、ほぼ下りていたが引っかかって転倒。3ルッツで手をつき、オイラーらしきものを付けたが続かず。
空中キックやバタフライ、ニースライドなどのコレオからそのままシットスピンに。頑張ったが力を出しきれず・・・
ヴィンセント・ジョウ SP:112.78(2) FS:177.38 合計:290.16
「グリーン・デスティニー」「Rising Sun」♪ 白にシルバーのチャイナ風。4ルッツ、ステップアウト。4フリップは鮮やか 4サルコウも決まるが、4トウはレビューがつく(回転が怪しいか)。
柔らかな動きのコレオから、4ルッツ、乱れて両手をつく。3アクセル+オイラー+3サルコウはしっかり決まったが、終盤3アクセル転倒、痛い
三味線の音に合わせてステップ頑張るが、いつもの盛り上がりは出せず。「滑りに伸びがない、ショートと全然違う」と杉田さん。ぎりぎりでジェイソン・ブラウンを上回った。
イリア・マリニン SP:103.46(3) FS:199.02 合計:302.48
「Nobody Knows」「Golden Age」♪ 紺にゴールドの模様。ふわっと上がった4ルッツ、イーグルから4トウ、3アクセル、4サルコウ、ジャンプが軽い ステップも余計なことを考えずに楽しめている。
後半4トウ+オイラー+3サルコウ、3ルッツ+2ループ、3ルッツ+両手上げ3トウ 全く調子が落ちない。コレオでは笑顔を浮かべ、高速スピンでフィニッシュ。
高々と手を突き上げる。凄すぎる
ネイサン・チェン SP:115.39(1) FS:212.62 合計:328.01
「ロケットマン」♪ オレンジ系のカットソー。4フリップ+3トウがばっちり入ったが、4フリップ転倒。4サルコウ、4ルッツと大丈夫。ステップのあと、4トウ+オイラー+3フリップ、3アクセルが入れば一安心。3ルッツ+3トウを決めて、後は踊りまくるコレオ。やっぱりこういうのが好きなんだろう。
途中でべたっと氷に伏せたのは転倒なのか 振付ではなかったらしい ちょっと苦笑い。
結果、断トツで優勝はネイサン・チェン、2位新星マリニン、3位ヴィンセント・ジョウ、僅差で4位にジェイソン・ブラウン。プルキネン5位、ジミー・マー6位。
17歳のマリニンはオリンピック出場に必要なミニマムテクニカルスコアを持っているので、五輪代表に選ばれそう。となると、3人目はジョウなのかブラウンなのか、、、揉めそう、、、個人的にはジェイソンを行かせたいが
発表を待とう。