全米選手権2022女子を見ていて発見
イザボー・レヴィト選手のキス&クライに、おでこに三日月マークがある猫が
これは美少女戦士セーラームーンのマークでは? と思って検索したら、月野うさぎとよく行動を共にする黒猫ルナと判明。
うちの息子たちが見ていたわけじゃないけど、セーラームーンはなんとなく知っている。レヴィト選手はアニメを見てたのかな
気になる他国のライバルたち
フィギュアスケート・全米選手権2022、女子フリー(ジャッジスコア)。直前の検査でコロナ陽性となり、アンバー・グレンとアリサ・リウが棄権となった
<G1>
池西玲奈 SP:55.32(13) FS:103.37 合計:158.68
ジェームズ・ボンド・メドレー♪ 黒、首元背中にストーン。銃を構えるポーズからスタート。冒頭の3フリップはステップアウトしたが、2アクセル+3トウ、3ルッツ、後半3サルコウ、2アクセル+両手上げ2トウなど。
ステップはあまり一歩が伸びないと思ったら、「ちょっと硬さが」と解説・鈴木明子さん。コロナ陽性による棄権が出たため滑走順が急に繰り上がったらしい。
シエラ・ヴェネッタ SP:53.88(15) FS:110.36 合計:164.24
「小さな村の小さなダンサー」♪ グレーに赤のストーン。抜けたジャンプがあったが、決まった3フリップや3ルッツ、3トウはよかった。手足が長くてきれい、スパイラルやイナバウアーが素敵だった。
レン・ウォーン-ジェイコブソン SP:48.45(16) FS:94.94 合計:143.39
リムスキー=コルサコフ「シェヘラザード」♪ ブルー。冒頭の3ループでやや乱れ、サルコウが1本2回転になったが、概ね予定どおりだったか。ジャンプ前に明らかに減速してしまう 終盤のステップは激しく切れのいい動き。「本当はもっと踊りたいのでは」と解説・鈴木明子さん。
<G2>
スター・アンドリューズ SP:59.43(11) FS:113.61 合計:173.04
「Bigger」「I Was Here」ビヨンセ・メドレー♪ 白。2アクセル、3トウ+3トウと切れのいいジャンプを繰り出していく。曲のサビでスパイラル、盛り上がる。足を上げてからの2アクセル、3ループ+オイラー+両手上げ2サルコウ、3ループ+片手上げ2ループなど。最後のサルコウがパンク 回転不足がけっこうあった模様。
ビヨンセの曲と雰囲気が合っていて、彼女らしさはあった。
ジル・ハイナー SP:60.30(10) FS:111.24 合計:171.54
「ラ・ラ・ランド」♪ 黄色。初出場の19歳。2アクセルから入り、高い3ルッツ+2トウ、3サルコウと下りる。3フリップ+オイラー+2サルコウも頑張った。
スピンも「キャメルのポジションが回転の最初から決まる」と解説・鈴木明子さん。2アクセルのあとのトウループが1回転になり、3ルッツで手をついたが、元気よくコレオで手拍子、高いバレエジャンプで魅せる。
終わって大喜び
ハンナ・ハレル SP:56.99(12) FS:118.67 合計:175.66
プッチーニ「トゥーランドット」♪ 茶系にゴールド。振付はミーシャ・ジー。両手上げ3ルッツ+2トウがきれいに入るスタート。3フリップで転倒したが、後半両手上げ3フリップ+2トウ、両手上げ3ルッツ、2アクセルと決めてきた。
美しいスパイラル2連続、ビールマンスピンの姿勢も良い。スケーティングの音がいい感じに聞こえていたのは、スケーティングが上手くなっているということかな
田村 花亜 (はなあ)の日本名を持つ選手。
オードリー・シン SP:61.77(9) FS:118.81 合計:180.58
ベートーヴェン「月光」♪ ブルー系。3ルッツ+3トウ、2アクセル+3トウ、3サルコウと安定してジャンプを下りる。コレオではナレーションが入った。後半3ルッツはこらえた。reviewがかかるジャンプが多く「回転が、、、着氷で詰まりやすい」と解説。
全体としてはよくまとめたプログラム。身のこなしがきれいと解説・鈴木明子さん。
ケイト・ワン SP:64.27(9) FS:113.93 合計:178.20
「Haunted Heart」クリスティーナ・アギレーラ♪ 黒つなぎ。初出場16歳。冒頭の2アクセルから、余裕のあるジャンプを繰り出す。3ルッツ、3フリップ+2トウ、イーグルから2アクセルとしなやか。コンビネーションジャンプのセカンドで3つ2トウを跳んでしまったのがもったいない
すっと背筋が伸びていて、常に姿勢がいい。右回りの選手だが、足換えコンビネーションスピンでは逆回転も見せた。「落ち着いている」と解説。
ガブリエラ・イッゾ SP:67.51(7) FS:120.60 合計:188.11
ミュージカル「サンセット大通り」より「With One Look」歌唱:グレン・クローズ♪ 紫。2アクセル+3トウ、3フリップ+2トウ、3ルッツ+2トウとパワフルなジャンプ 後半3フリップで転倒、急いでスピードを上げたがルッツでパンク しかし高い2アクセルを決めて、イナバウアーからスパイラル、スプリットジャンプの情熱的なコレオ。スピンの姿勢や手の動きなども表現が豊かだった。
<G3>
イザボー・レヴィト SP:71.00(4) FS:139.75 合計:210.75
チャイコフスキー「白鳥の湖」より「ロシアの踊り」♪ ブルー系。シニア初出場。にっこり笑顔を浮かべて滑り出し、2アクセル、3ルッツ、3ループとしなやかに着氷。イナバウアーから2アクセル、スピンではイリュージョンを入れてピンとしたI字姿勢。足を手で持ち上げて後ろに回すスパイラル。
後半に3フリップ+3トウ、3ルッツ+オイラー+3サルコウは最後にちょっと手をついた。ステップで小気味よく踊り、ピボットやツイズルがバレエのよう。ビールマン姿勢のスピンでフィニッシュ、笑顔弾けた
グレイシー・ゴールド SP:67.61(6) FS:104.31 合計:171.92
「ダフニスとクロエ」♪ 赤。冒頭の3ルッツ、ちょっとこらえた。3ループ、2アクセルと決まる。スパイラルからスプリットジャンプのコレオがやはり美しい。
2回転になるジャンプもあり、「ショートのときほど軸が安定しなかった」と解説・鈴木明子さん。途中で少し笑顔を浮かべていたのが、何か嬉しい。
キス&クライではプレゼントの大きな熊のぬいぐるみを抱えて
リンゼイ・トーングレン SP:70.22(5) FS:116.16 合計:186.38
「Queen's Gambit」♪ 黒からグレー。3アクセルに挑んだが転倒、3ルッツは下りたその場でオーバーターン。イナバウアーからの2アクセル、片手上げの2アクセルが素敵。ビールマンスピンは足首あたりをホールドするのが特徴。
3フリップ+3トウ、3ルッツ+オイラー+3サルコウを下りたが最後の3フリップ転倒、惜しい。最後のポーズは曲にやや遅れ
マライア・ベル SP:75.55(1) FS:140.70 合計:216.25
「ハレルヤ」K.D.ラング♪ ワインカラー。緊張感の中、3フリップ+2トウ、3ループと下りるたびに乗っていく。ステップの一歩、所作の一つまで丁寧に曲を表現していく。後半3フリップ+2トウ+2ループ入り、3ルッツ+2アクセルは少しステップアウト。最後の3ルッツを決めた瞬間に歓声が起こる。
スパイラルとスプリットジャンプを組み合わせるコレオから、余韻を残すレイバックスピン、終わった瞬間に手を握りしめた。ついにオリンピックに行けるか
カレン・チェン SP:71.42(3) FS:139.30 合計:213.85
「バタフライ・ラヴァーズ」♪ 薄紫。幅のある2アクセル+3トウ、3フリップ、3サルコウ、3ループと下りていく。ステップでは細かい音を取りながら可愛らしい所作で表現、スピンの回転も速い。
後半3ルッツ+2トウ+2ループ、3ルッツ。雄大なスパイラルは代名詞 くるくるとターンから3ループ+片手上げ2トウ。全姿勢を丁寧に見せるレイバックスピンでフィニッシュ、自分の頭をトントン叩いて笑顔
結果、マライア・ベル初優勝 2位カレン・チェン、3位イザボー・レヴィト、4位ガブリエラ・イッゾ。復活のグレイシー・ゴールドは10位だった。
オリンピック代表の決定はこれからだが、フリーを欠場したアリサ・リウは救済措置を申請する予定だとか。チャンスが与えられて然るべきだろう。
明日は男子ショートプログラムの放送