フィギュアスケート・グランプリシリーズ2022エスポー、女子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
ヤンナ・イルキネン(フィンランド) SP:42.89(12) FS:111.56(7) Total:154.45(10)
「The Story of Voyages」♪ 未見(時間あったらまた後で)
エヴァーロッタ・キーブス(エストニア) SP:49.27(11) FS:89.62(12) Total:138.89(12)
「Shallow」「I’ll Never Love Again」♪ ブルーに白と黒。見られてないが、ミスが続いてしまった模様。
リネア・セダー(フィンランド) SP:55.63(10) FS:96.28(10) Total:151.91(11)
「Broken Vow」♪ ワインカラー。映像トラブルでよく見られず(時間あったらまた後で)
アナスタシア・グバノワ(ジョージア) SP:56.03(9) FS:110.54(8) Total:166.57
「Latika’s Theme」「Ringa Ringa」♪ モカベージュ。冒頭の3ルッツで転倒したが、2アクセルに3トウをつけてリカバリー。後半の3フリップ+2トウ+2トウも頑張った。
インド音楽で踊るプログラムはもう人気
イェンニ・サーリネン(フィンランド) SP:59.69(8) FS:95.95(11) Total:155.64(9)
「I'll Take Care Of You」♪ 紫。最初から7つのジャンプ要素を続ける構成。2ルッツ、3トウなんとか、2アクセル+オイラー+2フリップ。3トウ転倒、3サルコウ+2トウ、2サルコウ、そして2アクセル。
その後はレイバックスピン、大きな動きをいろいろ織り込んだステップなど。不思議と構成に不自然な感じはしなかった。キス&クライでは少し涙。
ブレイディ・テネル(アメリカ) SP:60.64(7) FS:103.34(9) Total:163.98(8)
ヴィヴァルディ「四季」♪ 青から茶、黄色。冒頭の3ルッツ転倒、次の3ループをきっちり決める。3サルコウは少しオーバーターン。2アクセルからイーグル、ボーカル(ナレーション)に合わせて拳を突き上げる。3ループ+オイラー+2サルコウ頑張ったが、2本目の3ルッツで転倒、+REPになってしまった。
しかし意欲的な表現がいろいろ織り込まれているステップなど、プログラムそのものは魅力的。
<G2>
紀平梨花 SP:64.07(6) FS:128.36(4) Total:192.43(4)
「タイタニック」♪ 水色と黒。4回転がなくても、3アクセルがなくても、これだけのことができる 音が鳴った瞬間から彼女の滑りが惹きつける。3サルコウ+3トウ、2アクセル+オイラー+3サルコウ、3ループ、3ループ+片手上げ2トウ、ジャンプを一つずつ取り戻してきた。さらに3フリップ、2アクセル+2トウ、3トウ、質の高いジャンプばかり
大きなスパイラルが、細やかなステップが、映画の世界を見せる。スピンをイリュージョンで出て、遥か上を見つめてフィニッシュ。
出来がよかったから、もう少し点が欲しかった 的な笑顔
マデリン・スキーザス(カナダ) SP:65.19(5) FS:122.65(5) Total:187.84(5)
「ウェストサイド物語」♪ オレンジ系。冒頭の3ルッツは少し変な着氷で単独に。しかし2アクセル+3トウ+両手上げ2トウ、3ループ+片手上げ2トウで盛り上げる。3フリップ、3サルコウ、3ループもOK。「I Feel Pretty」でチャーミングにステップを繰り広げたが、その後のアクセルが1回転になってしまった きゅっと足を抱え込むヘアカッターからビールマンでフィニッシュ。
リンゼイ・ソーングレン(アメリカ) SP:65.75(4) FS:117.48(6) Total:183.23(6)
「An Amalgamation Waltz」「Often a Bird」「Nostos」♪ 薄紫からブルー。きちんとした3ルッツ+3トウから、3サルコウは下りてツイズル、足を後ろに高く上げた姿勢から3ループ。イーグル、スパイラル、イナバウアーと続くコレオからの流れで2アクセル、きれい 後半3ルッツ+2トウ+2ループでこらえきれず転倒。
脛あたりをホールドするキャンドルスピンや、両手でエッジを持つI字スピンなど、個性的な技も見せた。
河辺愛菜 SP:67.03(3) FS:130.38(2) Total:197.41(3)
「Drowning」♪ ピンク。2アクセルに続いて、3ルッツ+3トウ+2トウを下りて波に乗る。3ループ、2アクセル、ステップでも体がよく動いていてレベル4獲得。後半3ルッツ+3トウ着氷、曲が盛り上がってきたところで大きなカーブのイナバウアーでコレオ。
3フリップ+2トウはちょっとぎりぎり 最後の3サルコウは大丈夫。シットスピンからスライドで出てフィニッシュすると、両手でガッツポーズ
シーズンベスト更新でメダル確定
三原舞依 SP:73.58(2) FS:130.56(1) Total:204.14(1)
「恋は魔術師」♪ 赤に黒で模様。いつものようにコーチに両肩をぎゅっとされて出ていく。大きく流れる2アクセル、3ルッツ+2トウ+2ループ、3サルコウ。フリップがパンクしてびっくり しかしミスはそれだけ。
後半2アクセル+3トウ、3ルッツ+2トウ、3ループときっちり入った。恋の魔力に取りつかれていくような激しさを出すステップ、リンクの端から端までスパイラル。I字スピンにビールマンスピン、ぴたっと止めてフィニッシュ。
達成感半分、ちょっと悔しいのが半分 でもトップに立って2位以上とファイナル進出決定
ルナ・ヘンドリクス SP:74.88(1) FS:129.03(3) Total:203.91(2)
「Heaven」「Fallen Angel」♪ 白に黒を少し。両手上げ3ルッツ+両手上げ3トウ、いつもながらびしっと決める。2アクセル、両手上げ3フリップと良かったが、2本目のアクセルが1回転に。I字スピン、舞依ちゃんと張り合える大きなスパイラル。後半3ルッツ転倒 しかし3フリップ+2トウ+2ループ(全部両手上げ)頑張り、3サルコウに両手上げ2トウをつけてリカバリー。
手拍子に後押しされて、ぐいぐいと進むステップ。片手でエッジ片手で足首をホールドするレイバックスピンから、カッコいいフィニッシュポーズを決めた
完璧な出来ではなかったので、少し残念そうなキス&クライ。それでも最後は笑顔
結果、三原舞依が2大会連続の優勝 2位ヘンドリクス、3位河辺愛菜、4位紀平梨花。5位にスキーザス、6位ソーングレン。ファイナル進出の可能性がわずかに残っていたグバノワは7位。
これで三原舞依が全体のトップでファイナルに進出、ヘンドリクスも決定。渡辺倫果の進出も決まって、6人中3人が日本勢となった
この後はいよいよ男子。ルーカス、たっちゃん、駿、頑張れ~~~
フィギュアスケート・全日本ジュニア選手権2022、ペア・フリー(ジャッジスコア)。
村上遥奈/森口澄士 SP:52.72 FS:96.36 Total:149.08
ビートルス・メドレー♪ ピンク、オフホワイトポロ。つなぎのダンスリフトなど、レベルアップしている。サイドバイサイドで3ルッツ、世界最高難度の3サルコウ+3トウ+2アクセルも決まった。2ツイスト、スロー2サルコウと2ルッツも安定。高さは出ているので、スロージャンプのどちらかは3回転にできないかな?
スパイラルとイーグルを組み合わせるコレオ、開放感がある。デススパイラルの途中で男性が手をついてしまい、無効になってしまった。それでもJGPより高得点が出た。
キス&クライにはキャシー・リードさん。「先にサイドバイサイドジャンプやってよかったでしょ」予定と順番を変えて成功したようだ。
来季はジュニアにもシニアにも出られない年齢のペア。国内だけでも競技会のチャンスを
フィギュアスケート・全日本ジュニア選手権2022、アイスダンス・フリーダンス(ジャッジスコア)。
原澤七愛/熊野英輔 RD:36.72(4) FD:57.59(4) Total:94.31(4)
「The Rise Of Skywalker」「王女レイアのテーマ」「Dual Of The Fates」♪ ラベンダーとグレー。丁寧なスピニングムーブメントから、できることのレベルはまだ高くないが、一つずつきちんとこなしていった。スピンが安定していたのは良い。まだ15歳と17歳なので、ひたすら初々しい
山下珂歩/永田裕人 RD:42.52(3) FD:66.63(3) Total:109.15(3)
「ムーラン・ルージュ」♪ 赤、黒シャツの肩に赤い花。ほどよく伸びるワンフット、片足からホールドして前に抱えるローテーショナルリフトでは男性が片足も見せる。ツイズル丁寧に、後半しっかりスピードを上げてステップ。ストレートラインリフトは女性がキャッチフットで。
2人の身長が同じなので、女性は髪を結いあげずに後ろでまとめたのは良かった キス&クライには立野在さんも。
岸本彩良/田村篤彦 RD:51.58(2) FD:82.24(2) Total:133.82(2)
「パルプ・フィクション」♪ 白に黒、黒系。キャッチフットのツイズル、回転速くレベル4獲得。女性が柔軟性があって体幹が強いようで、スプリットポジションやY字ポジションを随所に入れている。コレオステップの男性の腕立て伏せ、女性が背中を踏み越えるのはやめたようだ ラストの足を持って振り回しながら入るステーショナリーリフト、トリッキー
來田奈央/森田真沙也 RD:65.17(1) FD:96.75(1) Total:161.92(1)
「Red Notice」♪ 赤、白シャツ黒タイサスペンダー。最初から他の組とスピードが違う。移動距離が半端ないツイズル、ちょっと近づいちゃったけどミスにはならず。ぶんぶん飛ばすワンフット、スピンも洗練されている。最後のローテーショナルリフトも迫力あった。
今日は勢い余ってコケるのがなくて何より
結果、JGPチェコ大会銅メダルの実力を発揮した來田/森田が優勝、2位岸本/田村もJGPで8位くらいには入れそうな高得点。3位は拠点を倉敷に移した山下/永田、さらなる成長を期待。原澤/熊野、、、まずは続けてほしい
世界ジュニア選手権には來田/森田組が出場すると思われる。ほかの組も国際大会に出場機会があるといいな
優勝すれば世界ジュニア代表に決まる、全日本ジュニア選手権2022、昨夜から開幕している。昨夜はアイスダンス・リズムダンス、ペア・ショートプログラムが行われた。
今日はまず男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。29人全員見るのは大変なので、気になっている選手を適宜ピックアップして
選手情報はこちら。
<G1>
#1 菊池竜生 SP:63.92(5)
「Uncontrollable Evil Extended」♪ 黒。3アクセルいきなり! 3ルッツは手をついたが2トウをつける。3ループ下りて右手を差し出す所作がカッコよい。ステップやスピンの出に入れる空中キックなど、勢いのあるプログラム。
技術速報では黄色(審議中)が多かった。回転不足やエッジをチェックされていたか。
#2 西野太翔 SP:56.37(12)
「Stampede」♪ 白キラキラシャツの襟に赤。全日本ノービス2位。3ルッツ+3トウ頑張る。アクセルはきれいなダブルで。3ループこらえた。まだ子ども子どもした体格の13歳だが、手足が長く、踊りが大好き スピン中のジャンプなどにも挑戦していた。
#5 花井広人 SP:51.62(18)
「タッカー」♪ シルバーのベストとタイ。全日本ノービス3位。3ループ、2アクセルとジャンプの回転が速い。コンビネーションは3トウ+2トウ。けっこうパワーが出る滑りで、キャメルスピンの姿勢も良い。今後伸びそう。
<G2> ジュニアグランプリシリーズに出場した選手が目白押しのグループ。
#6 本田大翔 SP:53.89(15)
ヴィヴァルディ「四季」より「冬」♪ 黒にストーン。滑りがなめらか。3ループきれいに入り、3ルッツ+2トウはやや乱れる。幅のある2アクセル。コーチは阿部奈々美さん。
#7 佐々木晴也 SP:67.31(4)
「Streamroller Blues」♪ 赤。京都大学に通う。ロックンロールに乗って、3アクセル立った! 3ルッツ+3トウ大きい。後半3ループをきっちり。既に19歳なので、髪を撫でつけたり指さしたりの所作も嵌っている。
キス&クライではもう「フリーに集中」と話す。
#8 中田璃士 SP:63.26(7)
「Believer」♪ 赤とグレー。3アクセル、やや詰まったがきっちり回って着氷。3トウ+3トウしっかり入る。なのに3ループでパンク きびきびした所作、ステップの一歩の伸びも増しているが、、、キス&クライでは「(ループは)スピードないから」と中庭先生が指摘。
#9 中村俊介 SP:70.28(3)
「El Conquitador」♪ 赤に黒を重ねる。フラメンコのポーズをびしっと取ってスタート、3アクセルきれいに決まる(跳ぶぞ~という構えが大きいが)。3ループ入り、3ルッツでオーバーターンしたが上手く3トウをつける。駆け出して入るステップで引っ掛かって転倒、レベルは取れたがGOEで引かれた。なんとなくバタついてたような
全体にスピンの回転が遅い。
#10 田内誠吾 SP:51.77(17)
「Je me souviens de nous」♪ 黒にゴールドで飾り。3フリップでフリーレッグをついてしまい、2トウが無効に。2アクセルは美しい。後半の3ループもきれい。
さらに手足が長くなり、所作に見栄えがする。体を大きく使っていたステップで一瞬引っ掛かって転倒?のような形に。
キス&クライで大泣き
#11 吉岡希 SP:71.84(2)
「マラゲーニャ」♪ グレーに赤系ベスト。スピードと高さのある3アクセル、3ルッツ+3トウも余裕。3ループは下りてその場ジャンプに。フライングキャメルのフライング姿勢がちょっと コーチ陣に「スピンがどれもヤバかった」と言われてる 一方で「音嵌め良かった」と表現面の成長も。
<G3>
#15 森本涼雅 SP:57.96(10)
「Nemesis」♪ 黒っぽいシャツ。アクセルは2回転で大きく。3ルッツ+3トウしっかり決まる。3ループで傾いて転倒 どことなく、肩に力が入っていて滑りが重い気がした。
#17 垣内珀琉 SP:63.39(6)
「リベルタンゴ」♪ 黒に赤い花模様。3ループ、きれいな着氷姿勢。2アクセルも流れがある。後半3ルッツ+3トウが入った。次第に動きを大きくしていくタンゴのステップ、表現力がある。キャメルスピンはちょっとふらついた 全体にシームレスでまとまったプログラム。
<G4>
#18 高橋星名 SP:60.79(8)
「タッカー」♪ 全日本ノービス優勝。3ルッツ+3トウ、2アクセルと安定して決める。キャメルスピンの姿勢がきれい。3ループの着氷が音とぴったり。指先や上半身の動きが丁寧なステップやつなぎ。踊るの大好きタイプ
ジャンプのとき、頭というか首がぶるんぶるんするのが、ちょっと気になった。得点にはコーチと大喜び
#22 朝賀俊太朗 SP:55.28(13)
「Hit The Road Jack」♪ 黒シャツ。西日本選手権優勝。軽快に滑り出したが、3フリップでステップアウト、2トウをつけたが無効に。アクセルは2回転でまとめる。後半3ループを丁寧に決めた。
スピンの出に側転したり、面白い振付もある。はりきっていただけに、惜しい。
#23 名倉一裕 SP:57.86(11)
まだ細身の14歳。軸の細い3トウ+3トウ、3ループと決める。2アクセルはステップアウト。ステップで一歩がよく伸びているのがいい。コーチは本田武史さん。
<G5>
#27 片伊勢武アミン SP:83.27(1)
「伝説、そして神話へ(メインテーマ)/大河ドラマ「義経」より」♪ ブルーの着物風。優雅で雄大な3アクセルから、慎重に3ループ。3ルッツ+3トウに審議ランプは回転不足?十分な滞空時間はあったけど。
空間を大きく使う美しいステップでレベル4、キャメルスピンの出でイリュージョン。あっという間に終わる
#29 周藤集 SP:60.65(9)
「Per Te」♪ 黒にゴールドで葉の模様。3アクセルをきれいに決めた!と思ったら、ルッツで跳び上がった瞬間に背中から落ちる転倒 何が起こったんだか、、、。諦めずにきちんと3ループを下り、丁寧なステップは曲とよく合っている。高い演技構成点も納得。
結果、片伊勢武アミンが他を圧倒してトップに立ち、吉岡希、中村俊介の2人が70点台で続く。“文武両道”佐々木晴也が4位につけ、菊池竜生、垣内珀琉、中田璃士の3人が団子状態で全日本推薦6位までを争う。
このあとはアイスダンスとペア
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2022、最終第6戦エスポー開催中。グランプリファイナルに進出する選手6人/組が決まる。
女子は三原舞依とルナ・ヘンドリクスが15ポイント持っていて、それぞれ4位以内で決定するので、この2人になるのはほぼ間違いなさそう。
男子は佐藤駿が11ポイント持っていてチャンスがある。現在4番手がダニエル・グラスル24ポイント(9+15)、5番手がアダム・シャオ・イム・ファ22ポイント(15+7)。では佐藤駿くんが進出できるのは?
・優勝した場合 26ポイント(11+15)
上回ることができるのはイリア・マリニンだけなので、他の選手の順位・得点に関わらず決定。
・2位の場合 24ポイント(11+13)
アダム・シャオ・イム・ファよりは上になるが、グラスルの下になる。
優勝がマリニン・・・上回るのはマリニンだけなので、決定。
優勝がキーガン・メッシング・・・メッシングが24ポイント(9+15)で佐藤駿の上になる。マリニンが3位か4位だと進出できず。5位以下なら進出。
優勝がその他の選手・・・上回るのはマリニンだけなので、決定。
・3位の場合 22ポイント(11+11)
アダム・シャオ・イム・ファより下になる。チャ・ジュンファンとポイントで並ぶので、上回るには269.79点以上が必要。
その上で、「マリニン6位以下」「メッシング4位以下」「優勝は壷井達也、カムデン・プルキネンではない」の3条件が満たされた場合のみ、進出となる。
こうしてみると、ケヴィン・エイモズの出来に大きく左右されそう。マリニンが5位とか6位とかはなかなか考えにくいので ここはなんとか、エイモズとメッシングに勝ってくれ
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2022グランプリ・エスポー、男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
今季のグランプリシリーズもいよいよ最終第6戦 ファイナル進出選手が決まる。
<G1>
本田ルーカス剛史 SP:67.92(10)
「エル・チョクロ」♪ 黒系の袖に赤。しっかりと氷を捉えながら滑り出し、丁寧な3フリップ。3アクセルは転倒したが、3ルッツ+3トウ耐えた。ピアノとストリングスでクラシックな雰囲気のタンゴで、ステップやキャメルスピンでもなかなか見せる。
ちゃんとしたグランプリシリーズは初出場となる。
ヴァルター・ヴィルタネン(フィンランド) SP:69.15(9)
「A Stutter」♪ グレー系。BioのProfessionにmedical doctorと書かれている、本物のお医者さん、35歳。3トウ+3トウをきれいに決め、2アクセルはステップアウト。3ルッツは安定。ニースライドやスピニングを織り込んだステップが素敵 スピンも見え方を工夫していて惹きつけられる。
シーズンベストに近い得点にサムズアップ
ニコライ・マヨロフ(スウェーデン) SP:69.94(8)
「Rise」♪ 黒。3ルッツ+3トウ、ややこらえて立つ。3アクセルは転倒したが、3フリップをきっちり決めた。細身の体を目いっぱい伸ばして動くステップに、自然と手拍子が起こる。最後のスピンの出に手をつかない側転を見せた まずはシーズンベスト
壷井達也 SP:78.82(5)
「天国への階段」♪ 黒系。4サルコウ、オーバーターンで頑張った。3アクセルは高さがあって問題なし。3ルッツ+3トウも大丈夫。だんだん曲が激しくなっていくのに合わせて、力強いステップを見せてくれた。こちらもシーズンベスト
アレクサンドル・セレフコ(エストニア) SP:66.96(11)
「Egyptian Trap Mix」♪ 黒系。セレフコ兄弟の兄のほう。4回転予定のルッツは3回転でまとめる。4トウ転倒してコンビネーションにできず。キャメルスピンの途中でエッジの踵に近いところで立つようなシーンがあったけど、あれは何だろう
3アクセルも転倒してしまったが、中東風ヒップホップみたいな曲でステップ、手の指を氷に滑らせながらのハイドロ、いろいろ面白いことをやっている
佐藤駿 SP:81.59(3)
「Carol of the Bells」♪ 黒の肩から紫の布。軽やかにスピードに乗って、4トウ+3トウ決めた 4ルッツ、いい感じに上がったんだけど、転倒 ポジションのきれいなスピン、滑らかに3アクセル。一歩がすーっと気持ちよく伸びるステップはリンクを大きく使っていた。
本人はかなり悔しそう。。。
<G2>
アーレット・レヴァンディ(エストニア) SP:72.67(6)
「夢二のテーマ」「No.6」♪ 青水色白に黒。エストニア国旗を思わせる配色の衣装。3アクセルは転倒したが、ターンからの3フリップがきれい。一気につま先を掴むシットスピンの姿勢は難しそう。3ルッツ+両手上げ3トウを見事に決めた。
ドラマチックに表情豊かに見せるステップ、スピンの姿勢でもしっかり表現して、ラストの出はカッコいいスライディング
ケヴィン・エイモズ(フランス) SP:88.96(1)
「Still Don't Know My Name」♪ ブルーとカーキのシャツ。いきなり片手側転もどき 鮮やかに3アクセル、3フリップ+3トウは間にオーバーターンが入ったが頑張る。ステップの一部のように3ルッツ。
腕を使わない側転のような動き、スライドから立ち上がって走るような動きのステップ、いちいち面白くて質が高くて
カムデン・プルキネン(アメリカ) SP:72.45(7)
「Fly Me To The Moon」♪ ブルー。たしか父方はフィンランド系、先祖の国で演技を見せる。4トウ、片手をついたが着氷。アクセルが1回転に フライングキャメルスピンでキャッチフットがスムーズにいかず、ちょっとふらついてしまった 後半3ルッツ+3トウでリカバリー。
甘く切ないボーカルとイケメンは似合う
イリア・マリニン(アメリカ) SP:85.57(2)
「I Put A Spell On You」♪ 赤紫。4トウ+両手上げ3トウ、4サルコウ、余裕 逆に3アクセルで手をついちゃうって レイバックで膝つきスライディングとか、腕を伸ばしてじっと観客を見るスタートポーズとか、若者っぽい。また背が伸びた?さらに手足が長くなっている。
得点が思ったより伸びなかったのは、4トウ、3トウにqがついたあたりかな。
キーガン・メッシング(カナダ) SP:80.12(4)
「Grace Kelly」♪ ワインカラーに緑と青のライン。冒頭のタップダンス風の振付で観客は釘付け スピードに乗って4トウ、手をついた。3アクセルも手をついてステップアウト、3ルッツ+3トウは膝を深く折ってこらえる。曲といっしょに歌っているような指先と足さばきのステップ 高速スピン、ラストの出は片手側転もどきでぴたっと立ってフィニッシュ。
キス&クライではスマホで自宅にいる息子ちゃんの姿。ここにパパがいるよ~
モリシ・クヴィテラシヴィリ(ジョージア) SP:62.42(12)
「Way Down We Go」「Break My Baby」♪ 黒系。4サルコウ、両手で体を支える形になって転倒扱いの模様。3アクセルはステップアウト。4トウも転倒 ジャンプは嵌らなかったが、ステップはブルースに乗っていい感じ。
結果、直前のチャレンジャーシリーズ・ワルシャワ杯でシーズンベストを出して優勝していたケヴィン・エイモズが、ここでも好調でトップに立った。2位マリニン、佐藤駿が3位につける。メッシング4位、壷井達也5位。本田ルーカス剛史は10位。
フリーは明日の夜中、1時15分から