フィギュアスケート・グランプリシリーズ2022グランプリ・ド・フランス、2日間で競技は終わって今夜はエキシビション。日本時間夜10時半から。
日本勢は4人が登場
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2022グランプリ・ド・フランス、男子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
ランドリー・ル・メイ(フランス) SP:60.87(12) FS:142.52(9) Total:203.39(11)
「Papa Was a Rolling Stone」「Theme From The Shaft」♪ グレーのジャケに髭。3アクセル+2トウ、4トウと下りて波に乗る。3アクセル単独、少し傾いたが大丈夫。3フリップ+オイラー+3サルコウ、後半3トウ+3トウなど。足替えシットスピン中の同じ足ジャンプが高い!
終盤コンビネーションジャンプの途中で曲が変わり、小粋な雰囲気でステップでフィニッシュ。地元の観客の前でいい演技ができて満足そう
ウェスリー・チウ(カナダ) SP:67.95(11) FS:142.00(10) Total:209.95(10)
「Nella Fantasia」♪ グレー。冒頭の3ループは少し傾いたが着氷。きれいな3フリップに続いて4トウ、ばっちり!と思ったが続けた3トウでステップアウト。3アクセル+2トウはこらえたが2本目の4トウで転倒。3ルッツ+オイラー+3サルコウはちょっと強引
全体に丁寧に気持ちを込めて滑っているのが伝わる。
三宅星南 SP:69.27(10) FS: Total:
棄権
ルーカス・ブリツィギ(スイス) SP:74.25(9) FS:148.61(7) Total:222.86(7)
「An Honorable Choice」「Sacrifice Of Tradition (Ghost of Tsushima-Music from the video game) 」「Trap」「Knights Promises」♪ 黒系。タイトルが英語なのでわかりにくいが日本風の曲。4トウでステップアウトしてコンビネーションにできず、2本目はきれいに下りたがコンビネーションにせず、、、もったいない 3アクセル+片手上げ2トウ、単独3アクセルは見事。後半3フリップ+オイラー+片手上げ2サルコウと頑張った。
スライディングなどを織り込んだステップがリズミカルで、なかなかクールなプログラム
イヴァン・シュムラトコ(ウクライナ) SP:75.95(8) FS:144.13(8) Total:220.08(8)
「Find Me」「On the Nature of Daylight」「This Place Was a Shelter」♪ グレーに黒と黄色の模様。国難にめげず続けるスケーターに温かい拍手。歌詞がほぼ語りの曲で、4サルコウは転倒したが、3アクセル2本、両手上げ3ループから素敵なトランジション、3フリップ+オイラー+2サルコウ、さらに3ルッツ2本。
怒りの表情で激しく動くステップ、イリュージョンを織り込むコンビネーションスピン、コレオでは180度前後に開脚でスライディングを見せた。
キス&クライではコーチと共に国旗を背にして、フリーのシーズンベストに笑顔
イ・シヒョン(韓国) SP:76.54(6) FS:166.08(2) Total:242.62(4)
「シラノ・ド・ベルジュラック」♪ グレー系。すべてのジャンプを両手上げで跳んだ 冒頭の4トウ、3ルッツ+3トウ、3アクセル、後半の3アクセル+3トウ、さらに3フリップ+2アクセル+2アクセル、、、予定通り完璧
両手上げジャンプは一度調子が狂うとなかなか戻せないが、ここまで完璧に出来たら凄い。長身の彼が両手上げで跳ぶと、本当に細く見える。終盤のステップまでじわじわ盛り上げ、スピンをスライディングで出てフィニッシュするとにっこり
客席には競技を終えた韓国女子選手たちが応援。キス&クライでは感動の「アイゴー」
<G2>
ルク・エコノミデス(フランス) SP:77.23(6) FS:152.41(5) Total:229.64(6)
「Wild Is Life」♪ 赤茶色のVネック。アフリカ系と思われる歌詞と曲。高い2アクセルに続いて、きれいな3アクセル。3ルッツ、3ループと、高さと切れのあるジャンプが続く。キャメルスピンは逆回転も見せ、アカペラパートで大きな動きのステップ。
後半3アクセル+オイラー+3サルコウ、3フリップ+3トウだけちょっと手をついた。煽りながらコレオ、3ルッツ+2トウまで決める。
コーチのフローラン・アモディオが満面の笑顔で迎えた
ミハイル・セレフコ(エストニア) SP:79.40(5) FS:133.52(11) Total:212.92(9)
「What Could Have Been」スティング♪ 赤から黒。チェロの響きに乗って、3フリップ+両手上げ3トウを決める。4トウはなんとか立ってオーバーターン。4サルコウは転倒 両手上げ3ルッツは頑張った。
後半少し体力が落ちたか、サルコウが2回転になって2トウをつける。イーグルからの3アクセル、なんとかオイラー+1サルコウを続けた。最後のループも2回転。
なかなか厳しい、、、
ニカ・エガゼ(ジョージア) SP:82.44(4) FS:150.96(6) Total:233.40(5)
映画「SOS d'un terrien en detresse」♪ 黒。軸の細い4トウ+3トウ、4サルコウと決まった。しかし単独4トウと3アクセルで転倒 3フリップ+オイラー+3サルコウ頑張り、3ルッツに2アクセルを続けてリカバリー。
曲が盛り上がるところでステップ、ラストのスピンはジャンプで出てフィニッシュ。歌詞がフランス語なので、観客には受けたんじゃないかな。
アダム・シャオ・イム・ファ(フランス) SP:88.00(3) FS:180.98(1) Total:268.98(1)
「Horizons」「Horizons Into Battleegrounds」「Minus Sixty One」「Run Boy Run」♪ 緑。地元の期待を背負って登場。ブノワ・リショー振付と動き出した瞬間にわかる。冒頭の3ルッツこそ一瞬危なかったが、その後が凄かった。4トウ+2トウ、3アクセル、4サルコウ 4トウ+オイラー+3サルコウは少しオーバーターンしたが、そもそもの基礎点が高い。
日本語で子どもたちが数を言う歌詞で、3ルッツ+3トウを下りた瞬間に「さんじゅう!」 曲が変わって疾走するステップ、大きなバタフライのコレオ、スピンの出にもバタフライ。
笑顔があふれた
友野一希 SP:89.46(2) FS:159.31(4) Total:248.77(3)
ヨハン・シュトラウス二世「こうもり」♪ 燕尾服風。指揮者のように音楽を始める 4トウ+2トウ、入った! 4サルコウ、片手をつく。4トウ単独は少しオーバーターン。
レディに手を差し出して共に踊りだすワルツ、ステップは舞踏会? 後半3アクセル+オイラー+3サルコウ、頑張る。3フリップ+2トウはなんとか、最後にしたアクセルがパンク
それでも世界選手権の活躍を記憶している観客は、エンターテインメントそのもののコレオを楽しんだ
山本草太 SP:92.42(1) FS:165.48(3) Total:257.90(2)
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第二番」♪ 紫。冒頭の4サルコウは手をついてステップアウトしたが、きれいな4トウ+3トウが決まる 単独4トウも大きな加点をもらった。3アクセルから上手いことオイラー+3サルコウに繋げる。
ステップの所作が美しい。後半アクセルでパンク、3フリップに3トウをつけてリカバリー、3ルッツでまとめる。コレオの得意なイーグルが、国際映像では遠景になって残念
得点と順位に納得の笑顔
結果、地元期待のアダム・シャオ・イム・ファが優勝、2位山本草太、3位友野一希と日本人2人が表彰台となった。4位イ・シヒョン、5位ニカ・エガゼ。
今大会はカメラワークが凝っていて、遠景を使ったり、アップをぼかしながら全身と重ねたり、面白いけど時々見づらい
エキシビションはどんな演出になるのかな 日曜夜10時半から。