アイスダンス予選会2023FD

　フィギュアスケート・西日本＆西日本ジュニア兼アイスダンス予選会2023、アイスダンス・フリーダンス。

＜ジュニアFD＞（ジャッジスコア）
山下珂歩/永田裕人　RD：48.52　FD：74.72　Total：123.24
　「Anytime Anywhere」「Beethoven Scherzo」♪　パープルとシルバー。曲は「アダージョ」のボーカル入りで、しっとりと始まる。イーグルの靴上と膝に足をのせるカーブリフト、スピンは男性キャメル姿勢から軽くリフト“されて”出る。曲が変わって激しくコレオステップ、ツイズルはやや乱れそうになったがこらえた。身長差がないのでローテーショナルリフトがむしろダイナミックに見える
　男性が一瞬躓くところがあったが、転倒せずに頑張った

　岸本彩良/田村篤彦組欠場の理由はわからないが、深刻な怪我等でないことを祈る。山下/永田組は、早く国際大会に派遣して、世界ジュニアのミニマムテクニカルスコアを獲得させてあげてほしい。

＜シニアFD＞（ジャッジスコア）
＜G1＞
国村柚里/坂部魁士　RD：40.78(6)　FD：60.43(6)　Total：101.21(6)
　「シェルブールの雨傘」♪　水色、白。ストレートラインリフトは一瞬でキャッチフットの姿勢を取れる。軽やかなコレオステップの後、男性がフェンスにぶつかったか、遅れて急いで追いつく場面があった。ラストはスライディング。全体にこの曲らしい雰囲気だった。

木下あかり/田村周彦　RD：41.03(5)　FD：73.55(5)　Total：114.58(5)
　「Like A Virgin」「Like A Prayer」「Vogue」♪　マドンナのメドレー。黒。まずステーショナリーリフトから肩に載せるローテ―ショナルリフトで盛り上げる。ストレートラインリフトは肩にまたがってから足をホールドして下ろす。きびきびした動き、フェンスを使うセクシーなコレオステップ、後半スピードを増して、いい仕上がりのプログラム。

佐々木彩乃/池田喜充　RD：53.66(4)　FD：78.15(4)　Total：131.81(4)
　「スカイフォール」「The Name's Bond...James Bond」♪　濃紺、白シャツ黒蝶ネクタイにベスト。しっとりと始まり、ステーショナリーリフト、ステップと続く。ツイズルは少し2人の距離があった感じ。コレオステップで盛り上げて終わる。
　キス＆クライでずっと反省会しているのだが、全体としては悪くなかった。

＜G2＞
田中梓沙/西山真瑚　RD：67.88(3)　FD：103.18(2)　Total：171.06(2)
　「ジゼル」♪　ペールグリーン、黒ベスト風。バレエらしい振付から、鮮やかなローテ―ショナルリフト。大きくワンフットステップ、ツイズルは間の動きも華やか。スピンの腕の使い方も美しい。曲が変わってからスピードを増してステップに入っていく。ストーリーが目に見えるような素晴らしい出来

吉田唄菜/森田真沙也　RD：69.30(2)　FD：103.81(1)　Total：173.11(1)
　「Rise of the Phoenix」「X-X」♪　赤、青。表情豊かなワンフット、首回りを1回転して上がるストレートラインリフトから難しい姿勢のローテ―ショナルリフトに続く。ツイズルの距離感良く、ステップのスピード感も良い。女性の首を支え、女性が男性の靴に手を置くローテーショナルリフト、見るからに難しそうで歓声が上がった。
　情熱が迸るようなプログラム、これも素晴らしい

小松原美里/小松原尊　RD：70.94(1)　FD：99.68(3)　Total：170.62(3)
　「Loving you (from Passion)」「Love Grows (Orchestra Arrangement)」♪　ワインカラーのスリップドレス、白シャツ。彼ららしい、しっとりとしたムード。ツイズルの姿勢がいい。カーブリフトは肩に上がったところで手を挙げてポーズし、膝に立って大きくアピール。スピンの足替えのところで女性がまさかの転倒　全日本ではなく予選会でよかったかも。
　スピニングムーブメントの雄大さ、ローテーショナルリフトからその場でコレオリフトで抱え込んでフィニッシュ。
　転倒による減点3が痛い（なぜ3点なのかよくわからないので、後で調べる）

　結果、優勝は吉田/森田、2位田中/西山、3位小松原組となった。ベテラン組の転倒があったとはいえ、若手組が力をつけて迫っていることを示した大会となった。