第93回全日本フィギュアスケート選手権(2024)、終了して世界選手権・四大陸選手権・世界ジュニア選手権の各代表が発表された。
事前に公表された選考対象選手リストと比較してみる。カッコ内は今回の全日本順位。
<世界選手権>(3月25日~30日)
【男子】
全日本結果 ①鍵山優真(1) ②壷井達也(3) *中田璃士(2)は年齢制限により対象外
代表 鍵山優真 佐藤駿(7) 壷井達也 (補欠)三浦佳生(8) 友野一希(5) 山本草太(10)
優勝の鍵山優真以外は「(選考が)難しかった」と竹内洋輔強化部長が明かした(記事)。複数項目に該当していた佐藤駿、NHK杯の成績も評価された壷井達也が選ばれたとのこと。
【女子】
全日本結果 ①坂本花織(1) ②樋口新葉(3) *島田麻央(2)は年齢制限により対象外
代表 坂本花織 千葉百音(4) 樋口新葉 (補欠)松生理乃(5) 住吉りをん(8) 吉田陽菜(11)
優勝の坂本、グランプリファイナル2位の千葉百音、今回表彰台で複数項目に該当している樋口新葉と順当な感じ。
【ペア】
全日本結果 ①三浦璃来/木原龍一(1) 長岡柚奈/森口澄士(2) 清水咲衣/本田ルーカス剛史(3)
代表 三浦璃来/木原龍一 長岡柚奈/森口澄士 清水咲衣/本田ルーカス剛史
*清水/本田はCombined Total Elements Scoresの取得が条件
三浦/木原のほか、長岡/森口もCTESを既に獲得していたので、シーズンベストでの2位は代表とするに十分。清水/本田はアクシデントにめげず滑り切って3位としたことで、条件付きながら代表に選ばれた。
日本スケート連盟は、今度こそ3枠を使う気になっている 世界選手権でミラノ五輪の3枠を確定させるチャンスもある
清水/本田がCTES獲得のために出るのはチャレンジカップと思われる。ジュニアで75.15を持っているが、シニアの世界選手権に必要なのは88.00。大幅アップが必要になるが、、、まずはチャレンジ
【アイスダンス】
全日本結果 吉田唄菜/森田真沙也(1) 田中梓沙/西山真瑚(2) 佐々木彩乃/池田喜充(3)
代表 吉田唄菜/森田真沙也 (補欠)田中梓沙/西山真瑚
CTESを獲得しているのが吉田/森田だけなので、優勝すれば当然代表ということになる。田中/西山はCTES94.00をクリアしたい。全日本フリーでは技術点で吉田/森田を上回っており、実力は十分にある。
<四大陸選手権>(2月18日~23日)
【男子】
全日本結果 A 鍵山優真(1) 壷井達也(3) 友野一希(5) 三宅星南(6) 佐藤駿(7) 三浦佳生(8)
島田高志郎(9)山本草太(10) *中田璃士(2)は年齢制限により対象外
代表 壷井達也 三浦佳生 友野一希 (補欠)佐藤駿 島田高志郎
直前の冬季アジア大会に出場予定の鍵山優真は派遣されず。
【女子】
全日本結果 A 坂本花織(1) 樋口新葉(3) 千葉百音(4) 松生理乃(5) 山下真瑚(6) 渡辺倫果(7)
住吉りをん(8) 三宅咲綺(9) *島田麻央(2)和田薫子(10)は年齢制限により対象外
代表 樋口新葉 千葉百音 松生理乃 (補欠)住吉りをん 渡辺倫果 山下真瑚
坂本花織は直前の冬季アジア大会に出場予定で、こちらは派遣されず。
【ペア】3枠
代表 三浦璃来/木原龍一 長岡柚奈/森口澄士
昨季はミニマムテクニカルスコアがわずかに足りなかった長岡/森口が今季はエントリー。清水咲衣/本田ルーカス剛史はシニアの大会出場がなく、CTESを持っていないのでエントリーできず。
【アイスダンス】3枠
代表 吉田唄菜/森田真沙也 田中梓沙/西山真瑚
田中/西山は四大陸選手権で世界選手権のCTES94点クリアが目標になりそう。来季は佐々木彩乃/池田喜充もエントリーしたい。
<世界ジュニア選手権>2月24日~3月2日
【男子】
全日本結果 ②C 中田璃士(2) 中村俊介(11) 西野太翔(12)
代表 中田璃士 高橋星名(14) 中村俊介 (補欠)西野太翔 垣内珀琉(17) 蛯原大弥(19)
全日本ジュニア優勝で内定していた中田璃士のほか、ジュニアグランプリファイナル進出した高橋星名、全日本で好演技を見せた中村俊介が選考された。
【女子】
全日本結果 ②C 島田麻央(2) 和田薫子(10) 櫛田育良(14)
代表 島田麻央 和田薫子 中井亜美(15) (補欠)櫛田育良 岡田芽依(18) 村上遥奈(17)
全日本ジュニア優勝で内定の島田麻央のほか、ジュニアグランプリファイナル進出の和田薫子、中井亜美がそのまま選考された形。
【ペア】1枠
代表 清水咲衣/本田ルーカス剛史
全日本ジュニア出場1組なので必然的に。来季以降、ほかにジュニアのペアが誕生することを期待。。。
【アイスダンス】1枠
全日本ジュニア結果 代表 岸本彩良/田村篤彦 (補欠)山下珂歩/永田裕人
全日本ジュニア2位の吉田菫/小河原泉颯はCTESが足りないので選考されず。
今季はワールドユニバーシティゲームズ、冬季アジア大会、ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪テスト大会「Road to 26 Trophy」もある。けっこう連戦になる選手も 後でまとめてみよう。