初めてネットで声を聴いたとき、「あれ、サンディ(林憶蓮)?」と思った。声も似てるが、とにかく上手い。TVBビデオで見た感じはちょっと地味だが、新人の大豊作だった05年に続いて、今年も有望な新人が出てきた。
新秀歌唱比賽で銀賞を受賞しての歌手デビュー。アルバムタイトル&デビュー曲「感應」は、どこかで聴いたことがあると思ったら、シンガポールの女性歌手・林凡(フレヤ・リン)の「一個人生活」のカバーだそうだ。EEGのサイトのプロフィールで好きな歌手の一人に林凡を挙げている。大ヒットして、私のヒットチャート集計(4月~6月)で堂々4位だった。オリジナルとは違う北京語詞のバージョンもアルバムに収録。北京語もまあまあ安定した発音で一安心
今、ヒットチャートを上がりつつあるのは1曲目の「巴不得」。ドラマチックなアコースティックギターのイントロが印象的で、ちょっと切ない感じが入ったボーカルが合う。音にのせない語りから一気にサビを盛り上げるのが効果的な「魚在水中游」は、英語詞の「Fly to me」ではしっとりと歌っている。
彼女の声は「王菲(フェイ・ウォン)に似てる」と言われているらしいが、私はむしろ王靖[雨/文](シャーリー・ウォン)に似てると思う(笑) 高音の張り方なんか、シャーリーからフェイに変えたばかりの頃にそっくり。一方、細い声を出すと微妙にサンディ^^; 地声とファルセットの使い分けに無理がなくて聴きやすい。
聴いていてどこか懐かしい感じがするのは、初めはフェイやサンディに声が似ているからだと思ったが、どうもそれだけじゃない。歌い方全体に成熟したオーソドックスなものがあって、それが大人の歌手達の雰囲気を思い起こさせるのかもしれない。ときどき入れるフェイクなんか、めちゃくちゃ大人っぽい。
私はついつい“先輩たち”と比べて聴いてしまったが、若い頃の林憶蓮や王菲/王靖[雨/文]をよく知らない今の若い人には、魅力ある歌唱力だろう。譜割りが細かい広東語曲は、細かくブレスを入れようと思えばいくらでも入れられるので、声量が乏しくても歌唱力がイマイチでも歌えてしまう部分があるが、この人は語句のまとまりをしっかり一息で歌っている。それが安心して聴ける要因の一つかもしれない。
最後に、BGMにのせてスキャットをはさみながら、自分のことを語っている。8歳のとき一家でシンガポールに移民、のちに家族が先に香港に戻り、本人は大学を終えてから戻ってきたところで、新秀に参加したようだ。「みんなが私の歌を聴きに来てくれる日を夢見てた」というヴィンシー、あせらずにじっくり進んでいってほしい
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