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倫永亮が、帰ってきた。
香港ポップスシーンで、質の高い楽曲を作り、自らも魅力ある歌手で、多くのアーチストのコンサートで音楽監督を務めた。バリバリ仕事している頃は、誰のアルバムにも1曲は彼の曲が入っていたのだが、、、長年頑張ったせいか、体調を崩していたらしい。2004年の3月に、港樂ことHong Kong Philharmonic Orchestraがポップス歌手と組む企画で林憶蓮とジョイントコンサートをしたあたりから少しずつ姿を見せ、この4月28日・29日とソロコンサートを開き、久しぶりに新曲+精選「倫流傳」も発売されて、完全復活という感じだ。最近香港で流行の“自作自唱”スタイルの草分けの一人かも。
ミシガン大学とサンタクララ大学で音楽を学び(優等で卒業!)、86年に香港でデビュー。しかし最初はあまり売れず、しばらくは裏方―作曲や編曲をしていたそうだ。90年の「鋼琴後的人」のヒットから、歌手としても主流に躍り出る。私が聴き始めたのは92年の「ONE VOICE TEN FINGERS」あたりから。93年に出た新曲+精選「listen」は、次男のお産で入院する時持ち込んだ 「歌詞」という曲が好き
(再発売版が出ている)
ジャズ系、ラテン系のアレンジなんかも得意で、香港のほかの作曲家とちょっと違う感覚があるところがいい。日本がけっこう好きらしく、ほとんど日本語&日本の曲カバーのアルバム「1999 夏」も出しているし、日本でのコンサートツアーも何度かある。「夜空のムコウ」「La La La Love Song」なんか歌ってくれてます。
コンサートには長年の音楽仲間ともいうべき陳潔靈(エリザ・チャン)、呂方(ロイ・フォン)、林憶蓮(サンディ・ラム)、李國祥(K.C.リー)などのほか、新曲でデュエットしている張敬軒(ヒンズ・チョン)や、新進シンガーソングライターとして活躍中の王[艸/宛]之(イヴァナ・ウォン)もゲスト出演したとか。頑張っている後輩たちに刺激を受けてるんだろうな。張敬軒と歌ってる曲、早く聴いてみたい。
蘇永康は1曲だけ書いてもらったことがある。「生命色彩」(93年)収録の「戀愛實験」。なかなか“実験的”な面白い曲だったけど、蘇永康自身は雑誌のインタビューで「アルバムの中で一番歌うのが難しい曲だった」と語っている。ちょっと相性がイマイチだったかも。
TVBの勁歌金曲に出演して、ファンから喝采を受けている映像があった。ファンはもちろん、香港ポップス界にも、嬉しい復活だと思う。
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