いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

秋/インドに行く64才の技術者

2004年09月17日 05時55分17秒 | インド
いか@ インドに行く64才の技術者を思い出した。

【インドに行く64才の技術者】
インド・デリーに行く時、飛行機で隣になった人。60過ぎ。中京地区の自動車部品のメーカーの技術者。営業・経営が仕事らしい人と2人づれ。デリーの工場に技術指導をしに行くとのこと。デリーにはスズキやホンダの工場がある。特にバイクは盛んに生産され、最近は自動車の時代に入ったらしい。この老人、1960年代末から海外渡航の経験あり。当時はヨーロッパに行って、加工機械の買い付けが任務。当時の日本にはろくな旋盤がなかったというのだが、これは本当だろうか?ヨーロッパでは言葉が出来なかったが実地で図面や技術を覚えたと回顧している。さらに、若いのと一生懸命なので向こうの人も警戒やおしみなく技術提供してくれたらしい。当時は羽田空港からの渡航で、大田区・蒲田に泊まり、水杯(みずさかずき)で出発したという。日本の高度成長期に自分の人生が乗った幸せな技術者といえよう。今の若い人には職もないことは想像できないようだ。昔、自分が外国から教えてもらった恩返しであると言っていた。ただこれは少しナイーブではないかと、おいらは思う。