(どうでもいいことですが、誤りを見つけたので、鬼の首を捕ったように報告します。)
米陸軍第1騎兵師団というのがある。今もある。かつて、敗戦直後の東京に進駐した師団だ(関連愚記事;①マ元のペット;第1騎兵師団 (1st cavalry division)、朝鮮戦争で苦戦(一部壊滅)し、主なき東京ではなく、札幌へ帰還、②1945年夏の敗戦、東京入城の米軍は八王子方面から)。
その米陸軍第1騎兵師団のweb siteには師団の歴史が紹介されており、東京占領の章もある。その章に示されているのが上の画像。「逮捕の時自殺を図った東條」という題。
まつがい。
この画像は、近衛文麿が服毒自殺[1]した時に検死をする第1騎兵師団兵士と近衛の画像である。
[1] 林千勝は『近衛文麿 野望と挫折』(Amazon)で、近衛は「謀殺」されたとの"大胆"な仮説を提示している。
第1騎兵師団の歴史宣伝での上記画像を説明する文章は;
On 11 September, members of the 1st Cavalry Division assisted in frustrating the suicide attempt of Hideki Tojo, war-time premier of Japan, whose name had been placed at the head of the list of Japanese war criminals. As he was being arrested, Tojo shot himself in the right lung with his small service revolver, but before he could die the death of a martyr, he was given a blood transfusion, emergency medical treatment and evacuated from his residence in a 1st Cavalry ambulance. He survived to stand trial by the International Tribunal.
9月11日、第1騎兵師団のメンバーが、日本の戦時首相である東條英樹氏の自殺未遂に際し、彼を助けました。逮捕されている最中、東条は自分の小さな軍用リボルバーで右肺を撃ちましたが、殉教者として死ぬこともなく、輸血、緊急医療を受け、第1騎兵隊の救急病院に運ばれた 。彼は生き残り、国際法廷で裁判にかけられた。