▲ 今週のみけちゃん
▼ 新しい街でもぶどう記録;第358週
■ 今週の武相境斜面
■ 今週の草木花実
■ 今週のおやつ; 25円
マロンあんドーナッツ。4個入り100円。
google [こまつ製菓 マロンあんドーナツ]
■ 今週の「違いのわかるおいら」; 辛と幸、あるいは、辛い幸せ
もし自分の国を離れなかったら、わたしの人生はどんなになっていたのだろうか。もっと辛い、もっと貧しい人生になっていただろうと思う。けれども、こんなに孤独ではなく、こんあに心引き裂かれることもなかっただろう。幸せでさえあったかもしれない。 『アゴタ・クリストフ自伝 文盲』、国外亡命者たち (アゴタ・クリストフ、 堀茂樹 訳)
すなわち、辛くても幸せというのはありうると云っているのだ。
■ 今週読んだ本
今週、<荊の簪を挿した御方>が横浜市立図書館から借りた本をみた。著者の名も留意せず、本を開いた。著者の名は目に入っていたにせよ、誰であるかピンとこなかった。適当に開いてみると、いきなり、スターリンの死。読むと、スターリン専制下の衛星国で苦しむ人の自伝であるわかる。そのまま読み進めると、上記の「辛い幸せ」もありうることが書いてるくだりに出会う。
東欧共産圏からの亡命者、難民は西側諸国あるいはスイスでは工場で働くことが多いらしいとわかる。言語による複雑なコミュニケーションが不必要であるからか?これは今に至るまで西ヨーロッパ諸国が移民、難民を「欲しがる」理由である。ドイツは最近まで法定最低賃金がなかったらしい。
そして、ほぼ読んで、著者紹介を見ると、アゴタ・クリストフであり、ハンガリー動乱でスイスに亡命した人とわかる。そして、『悪童日記』の著者なのだ。
アゴタ・クリストフ(wiki)。『悪童日記』。知ってた。以前、話題になったので、買って、読み始めたが、おいらにとっては、当時、面白くなく積読にしてあった。探して、読んだ。『悪童日記』は、第二次世界大戦末期の独ソ戦、ソ連の「ハンガリー」征服を背景としたお話。たくさんの短い寓話的節で構成されている。「生活困窮」、「ユダヤ人狩り」、「占領軍」、「脱走兵」、「オンリーさんになった母」などが描かれている。主人公は双子の兄弟。
『悪童日記』は、亡命ハンガリー人が、フランス語で書いた作品なのだという。外国人としての言語の問題は、『アゴタ・クリストフ自伝 文盲』にも書いてある。たいへん売れた作品をフランス語で書いたアゴタ・クリストフは、フランス語にはなじめず、敵語だというのだ。
<荊の簪を挿した御方>は、この『アゴタ・クリストフ自伝 文盲』にどうしてたどりついたのであろうか?以前、ジュンパ・ラヒリを集中的に借りて読んでいた。おいらが、ジュンパ・ラヒリを知ったのも<荊の簪を挿した御方>のおかげだ。なので、<荊の簪を挿した御方>に、「移民や難民が外国語を習得して、作品を書く作家が好きなのか?」と仮説お尋ね申し上げると、「なに?! その「基準」?」とあっさり却下。ネットで、映画の『悪童日記』を見たから、アゴタ・クリストフの本を読んでみようと思ったらしい。
さて、『悪童日記』にも『アゴタ・クリストフ自伝 文盲』にも、生活の困窮が描かれており、貧乏の象徴が靴が買えないことである。東欧の寒さで靴がないのは辛い。さらに、鶏も出てくる。『悪童日記』では、鶏が絞められ、つぶされ食べられることが出てくる。断食をした悪童双子兄弟におばさんが一人で鶏を食べる。
そして、『アゴタ・クリストフ自伝 文盲』の第1ページ目の、著者アゴタ・クリストフに違いない少女時代の写真。粗末ではない紐靴を履いている様子が写されているし、鶏も写っている。
■ 今週の ひのき
宇都宮記念 公園ひのき の散歩道 (google map)神奈川県大和市
■ 今週の森
宇都宮記念公園みどりの森 (google map) 神奈川県大和市
宇都宮徳馬って今の人は知らないだろう。今のひとでもないが、おいらもよく知らない。LDPのブルジョア左翼だ。広大な森、自然をもっていた。自然左翼なら世田谷だろうと思うのだが、宇都宮徳馬は、選挙区は都内であったらしいのだが、屋敷は東急・中央林間駅近くの大和市に、広大な森林つきの屋敷をもっていた。その屋敷を大和市に寄贈したのがこの公園だ。
なぜ、中央林間駅の宇都宮記念公園に気付いたかというと、戦争(シナ事変)を調べていて、陸軍大将・松井石根(wiki)について読んでいると、陸軍大将・宇都宮太郎(wiki)にあたり。この宇都宮太郎は、宇都宮徳馬の親と認識した。徳馬が、放蕩児のように、LDPでブルジョア左翼をやっていられたのも、父親が陸軍大将だったからだろう。
■ 今週のかぼちゃ無し
ほうとうを食べた。かぼちゃが無かった。レンコンを入れた。
■ 今週の検索語句、あるいは、閲覧されるページ
■ 今週のゾッキ本購書
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