いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

昭和の成仏のために;台所篇、あるいは愚民のための役所文書

2011年01月13日 21時04分07秒 | 筑波山麓
おいらはdeath valleyで闘っている。ついでにいつも昭和の成仏のためにも闘う運命となっている。

ブルジョアさまから実験室が貸し与えられた。古い実験室だ。筑波山麓の<梅園-並木界隈>に最近も続々と新築されている食税研究者どもの御殿とは大違いである。もし、このブルジョアさまからのプロジェクトが成功したら、つまりdeath valleyを渡ったとしても、その売上から、おいらどもは税金を払うのだ。もっとも、今でもdeath valleyで闘っているだけで税金を払っているのだが....。<梅園-並木界隈>の御殿のために!まったくもって癪な話じゃないか。

さて、ブルジョアさまから貸し与えられた実験室の立ち上げをしている。実験台の扉を開けると、いきなり昭和の亡霊が現れた;

 



マルフク、エースクレンザー。この"素敵な奥さま"の昭和チックなこと。この成仏はおおごとだ。
(もっとも、マルクス、エンゲルスじゃないだけ、マシだったのかもしれない!)

愚民のための役所文書

さて、家庭用の台所のような実験用の流し台を移動させるだけで、役所に届けが必要なのである。たとえ同じ実験室内での移動であろうとも、役所への届けが必要である。それも移設の30日だか60日前に申請しなければいけない。この法令の背景は、実験室からの排水が環境汚染の原因になりうることによる。その実験室がなくなっても将来、以前その場所にどういう実験設備があったか役所が把握するためである。

実験室の立ち上げ、模様替えをするのにも、こういうつまらないことにお付き合いしなければいけない。そして、役所に届けないで実験台を動かすことなんて本当はみんなやっているに違いなのだ。既に無届で実験流しなどを動かしてしまった場合、後付けで役所に申請する。これが下記「わび状」である。おかしいのが、これは尼崎の例であるが、役所がわび状のフォーマットを作って、ネットで公開していることである。



加藤紘一オフィシャルサイトが まぬけ な件;

2011年01月11日 20時34分22秒 | 日本事情


加藤紘一オフィシャルサイト 随想風政策論 この国の形、社会の単位 平成17年12月16日

加藤紘一センセは考えたそうです。

明治維新から今日までの社会運営の中で、我々日本人が失ったもの、あるいは失いかけているものは何か。そして今後、日本人が誇りに思い心の支えにしていくものは何か。

自分の政治生活30年余りの中で考えたこと、読んだ本や論文、選挙区で数限りなく繰り返したミニ集会での討論、全国行脚討論集会での語り合い、コロンビア大学での授業中に学生と交わした質疑、中国の旅、またパレスチナの土漠・砂漠を10日ほどバスで回った時感じたことなどを中心にキーワードを網羅的に挙げると次の通りだ。




↑どこが変でしょう?

■加藤紘一センセ、すっかり影が薄いですね。でも、陰で政界再編とかゴソゴソやっているのでしょうか?

その昔、小泉純一郎と盟友だったとは、みんなが忘れちゃってますよね。

加藤紘一センセは新興の嫌中系ウヨの目の敵です。自民党右派からも嫌われている。去年騒動になった沖縄などへの米軍の核兵器持ち込みの密約について、たとえば、自民党右派の西川京子センセあたりは、"高貴なる嘘である"といわんばかりに、日本政府はよくやってきたと評価しています。一方、たぶん西川センセはその政治路線から加藤紘一なんて嫌いでしょう。でも、日本政府の当時者として核の密約を知りながら、国民を欺いてきた当事者のひとりが、大平内閣で官房副長官だった加藤紘一にほかなりません。

ネトウヨとかは、うっかり者だから、加藤紘一をバカサヨよばわりするけど、やってることは最悪の意味での「保守」的なものなのです、加藤紘一は。この前の核密約問題で、ニュースになったのは、大平内閣が核の密約を解消、国民に説明しようとしたけど、しなかった、というものでした。まるで、大平―加藤が非核三原則を堅持しようとしたみたいです。でも、実際やったことは、国民を欺き、非核三原則という虚構を守っただけでした。「"真正"保守」!加藤紘一。

ネトウヨは加藤紘一をバカにするけど、加藤紘一の紘一は"八紘一宇"からの紘一に違いありません。根からのウヨです、お調子者の親が。彼は昭和14年(1939年)の生まれです。紀元2600年祭の前の年ですね。

加藤紘一の師匠の大平センセについては、前に書きました⇒アヘンの製造・販売、支那人シャブ漬け疑惑がある

どうだ、おいらどもネトウヨたちよ!、まいったか! 
でも?/やっぱ?、⇒ゴー宣ネット道場で他流試合::漫画家の小林よしのりさんが主宰する「ゴー宣ネット道場」に招かれ、『愛国心と愛郷心を結ぶもの』というテーマで小林よしのりさんと約100名の塾生を相手に2時間半、森羅万象、日本の来し方行く末を討論してきたのです。::

●さて、正解は;



5年間放置です。

なんだよ、万系一世って。ラバかよ。ラバって、雄ロバと雌ウマの異種間一代雑種で、生殖能力がない。一万頭のラバの一生ってことか? あと、"天皇制"もだめだけど。








小谷野敦さんに関する思いつきメモ

2011年01月09日 12時32分37秒 | その他

(追記; 全国5万2千483人のjun-junセンゼニアのみなさん、ようこそ、キチガイブログへ。

本記事以外にも、下記記事があります。酔狂な方はどうぞ。

ガーナ人でも
頭にBCG
日帝の手切れ金
スーパーサラダは実在した。
江藤淳、『日本と私』

↓それでは、キチガイ 記事をお楽しみください;)


―本文とは全然関係ありません―

われらが猫猫センセこと小谷野敦さんが芥川賞候補になったとのニュース;

芥川・直木賞候補作決まる

 第144回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の候補作が4日発表された。初候補は芥川賞が朝吹真理子、小谷野敦の2氏、直木賞が犬飼六岐、木内昇、貴志祐介の3氏。選考会は17日午後5時から東京・築地の新喜楽で開かれる。候補作は次の通り。(敬称略)
 【芥川賞】朝吹真理子「きことわ」(新潮9月号)▽小谷野敦「母子寮前」(文学界9月号)


芥川賞を取る前に、つまりは後出しじゃんけんにならないように、思いつきメモを書く。

なお、この連休これから本屋に『母子寮前』を買いに行こうかなと思っているので、まだ読んでいないです。これから書くメモは、この作品で解決済みのことなのかもしれません。

■"嘘つき"猫猫と父親探し。

小谷野敦さんのブレイクは『もてない男』です。でも、その後、実は悩んでいた最大の問題は別であったと明かされれてます(今この記事を"素手"で書いているので、引用出典は書けない)。それは、東大の"文藝"系で修業していたとき、周りの修業していた人たちが経済的にも文化的にも"裕福"な人びとに囲まれていたことです。職人の父を持つ猫々センセは、自分の境遇に悩んでいたことをのちに述べています。

つまり、異性にもてないことは実は二の次の悩みだったということです。二の次の悩みで本当の苦悩を"隠蔽"していたのです。

別に小谷野敦さんは嘘をついていたわけではないのです。でも、当時は、"隠して"いたのです。

ところで、小谷野敦さんは宿敵・ギドー(中島義道)の「非リアル・演出・"嘘"」を目ざとく指摘します。なぜ、そういうことができるのでしょう? たぶんそれは、自分が「非リアル・演出・"嘘"」を実行しているからではないでしょうか? 蛇の道はヘビ、ってことです。

自己申告である自伝は、「非リアル・演出・"嘘"」の実行の集積にほかなりません。

周囲の当事者が黙っていてくれれば、世間の本を買うだけの"庶民"をだますのは朝飯前です。

でも、周囲の当事者が直撃砲を浴びせかけたら、ひとたまりもありません。

仲人といえば親も同然。

突然ですが、所ジョージ(夫妻)の仲人はタモリ(夫妻)です。昔、フジテレビ、「笑っていいとも」のテレフォンショッキングで、所ジョージはタモリの奥さんにジカ電し、タモリの奥さんの声を、(最初で最後?)テレビで世間に流した。その時、盛んに、所ジョージとタモリは二人してお互いに「仲人といえば親も同然。」と言いあい、お互いの主張の根拠にしていた。昭和的・20世紀的価値観が生きていた頃の話だ。

このエピソードは、基本的には実力で生きる業界での、実力外での処世術を見せてくれた。

さて、小谷野センセの話に戻る。平川 祐弘さんは東大教授で、小谷野センセの"師匠"だったらしい。その平川祐弘に小谷野さんは仲人を頼んだのだ。小谷野さんは自伝で学生時代に、西部邁との付き合いや舛添 要一(や他の有名どころ)のゼミに出入りしていたことを書いている。"師"を求めていたらしい。一方、実の父親との確執を最近ブログに書くようになっている。そして小谷野さんのおとうさんはダメ人間だったらしい。つまり、実の父に不満であった小谷野さんは、東大で"父親探し"をしていたのだ。師を父親にする唯一の方法は仲人になってもらうことである。

小谷野さんは宿敵・ギドー(中島義道)は変人ぶっているけど本当は世渡り上手だから、自分は嫌いだと言っている。うまく世渡りしようとしたのは小谷野センセも同じではないだろうか。ただ、失敗しただけなのだ。不運な世渡り上手者(もの)なのである、猫猫センセは。そういうところが、全国5万2千483人のjun-junセンセ マニアが気に入っている点なのだ(いか@サマデータリサーチ調べ)。今度こそ、芥川賞で大逆転!を望んで、応援しているのだ。

平川祐弘さんは証言している;

平川 : 最近、小谷野敦(一九六二年生)が『東大駒場学派物語』というのを出したんですが、そこでやり玉に挙げられてしまって……。

「平川というのは、キリスト教は嫌いだ」とか「天皇崇拝を強制する」とかありもしないことを面白おかしく書いて、全くもう迷惑。

いつか同世代の女子学生が片端からストーカーされて迷惑したように小谷野に私もやられるだろうとは思っていたけれども。

この人は、次々と才色兼備の女子学生に言い寄ってふられてその体験を基に書いた『もてない男』というのが一〇万部も売れた。それを自慢しているんですよ。

それが売れてちょっと元気になって、それで結婚した。そのときは僕を仲人に頼んでいるくせに、そういうことは一切書いていない。

初めは 東大駒場学派の歴史を書くといっていたのがいつのまにか物語になって、勝手なゴシップを書いて、人にレッテルを貼った。

要は、「天皇崇拝」だとか、「神道」だとか、「右翼」だというのは、殺し文句として非常に有効なんですね。そういうことを分かって使っている。

 粕谷 : かなり悪質だね。 [ 藤原書店の雑誌『環』で平川祐弘先生 .... 粕谷一希との対談 ]


小谷野さんはこのことを、当の平川氏に暴露されるまで、黙っていた。別に文筆屋さんは、個人的なことをすべて明らかにする責務はない。ただ、その非公開の情報を開示すると、それまで開示してきた情報の体系の前提が疑問視され、従来のその公開情報の体系の意義・信憑性が問われることになる情報の非公開は、その効果からみて、"嘘"に近い行為と言わざるをえないのではないのだろうか?

そして、今回のこの『母子寮前』を書く動機が、父親を書くことに直面せざるを得なくなったこと、そしてそれが仲人であった平川の暴露が原因ではないかと、おいらは邪推している。

なお、結婚式で実の父(ダメ人間らしい)が仲人の平川東大教授に対しどうふるまったのか興味があるところではある。そして、その狭間で小谷野さんがどうふるまったのか。

老婆心ながら付け加えると、別に"嘘"、意図的な重要事項秘匿が悪いと批判しているわけではない。むしろ、"嘘"をついてまで、事実と異なる、あるいは、"誤った"情報を世間に与え、世人を操作する表現作品とは何だろう?という指摘である。



毎週、コーンサラダの画像を撮っています; 14週目

2011年01月08日 08時46分40秒 | 筑波山麓



水を入れたタッパー容器を外に出しておいたら、氷塊になっていました。

凍らず、着実な梅です;



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今日の収穫 カブぶった大根

2011年01月06日 05時59分31秒 | 東京・横浜

―カブのように見えて、本当は大根―

■あぁ、これは民主党政権ではないか


    マニフェスト       ⇒        現実

正月早々、バカにっぽんを象徴する出来事。

痛いニュース:グルーポンの割引で買ったおせち料理が酷すぎると話題に

大宅壮一ノンフィクション賞作品もびっくりするくらい、今の日本を映している。

この"食べ残し風おせち"画像を見た時は、ぎょっとした。そして、広告のサンプルの画像を見た時、気づいた。あぁ、これは民主党政権ではないか、と。この感想は凡庸なものであった。なぜなら、ブログ検索で「おせち・民主党」と引くとこの感想がたくさんあったからだ。

業務用食材を買ってきて、詰めれば、おせちができるだろうというもくろみの件の社長さんは、世の中を舐めているのだろう。そして、"事件"発覚後も「ネットに掲載された写真は、一番ひどい状態で撮られたのかもしれないと認識しています」といっているそうだ。やはり、世間を舐めているのだ。

"被害者"である買った方も哀れである。「バードカフェ」というどうみてもおせち料理に縁がなさそうな店からネットで選んで買ったのだ。それも2万円が1万円だから買ったらしい(欲がはっている)。そもそも当初の2万円って根拠はないだろうに(批判力欠如)。そして、豪華で多彩なサンプル画像(絵空事)に希望をもったのだ(夢想する)。ペテン師から一杯食わされた哀れな人たちには同情する。でも、世間にはペテン師が有象無象しているのだ。

そして、この前民主党に投票したのはこういう哀れな人たちなのだろう。彼らは、哀れではあるが、批判力が欠如していて、絵空事に夢想し、欲がはっている人々なのだ。ペテン師どもには恰好のカモではある。

● 今日のニュース;

サムソン、研究開発だけでca.1兆円投資。

サムスン、過去最高の3兆円超投資

やっぱり、ぬっぽんはだめだな。税金使って、オオカミ再生だもんな。どうなっているんだ、日本の科学・技術。#1

【クローン技術】 剥製から絶滅のニホンオオカミ復活へ…神戸・理研が挑戦

民間が技術開発に投資できない産業国家はお終いだね。だからといって、食税研究者ができるわけではない。税金による技術開発は無駄である。税金による科学研究は、勝手にどうぞ。

#1; 自分たちが"オオカミ少年"なので(科学技術に金出さないと国が亡びるぞぉと村人[国民]を脅してきたので)、やっぱ、本物のオオカミに御出馬(御出)願いたい、ということなんだべか。


撮る人を撮る

2011年01月04日 20時46分47秒 | 東京・横浜

―都内JR駅にて―

蒸発・無縁社会・絆、そして凝縮?

天皇陛下が年頭の感想 「家族や社会の絆を大切に」

今の若い人は、「人が"蒸発"した」という言い回しを聞いたことがないんじゃないだろうか?1970年代のワイドショーは家族を探すというコーナーがあった。そこでは、"蒸発"した家族をテレビ放送で探していた。ガキンチョだったおいらは人が行き先を告げず消えるという意味で蒸発ということばを知った。液体が気体に相変化して散逸するという意味を知る以前だった。当時はまだ伝統や因習で人が自由に生きられなかったのだ。よっぽど自分の社会が嫌になったら、消えるしかなかった。ただ、当時は高度経済成長期だった。だから、都会には働き口、それも住み込みの口が多くあったのだろう。因習社会から自由になった人で、そのまま絆を持たなかった人々も多かっただろう。彼らが今の無縁社会の主人公たちの一部に違いない。

今は社会全体が自由になったので、ホテル化している快適な家庭から逃散する必要はない。むしろ、パラサイトシングルの方が問題とされている。凝縮する人々。

BONSAI世界に根付く

2011年01月02日 11時39分48秒 | 欧州紀行、事情
 
―スペインのグラナダにて、2009年―

BONSAI世界に根付く#1 2010年12月27日 夕刊

 日本の盆栽がアジアや欧州で人気を集めている。植木を含めた輸出額は今年、過去最高となる勢いだ。香川県などの産地では外国人バイヤーを招いた商談会を開催。市場が縮小していた伝統の趣味が、海外で「BONSAI」として復活しようとしている。

 ▽盆栽大学も登場

 「とても美しい」-。イタリア人のバイヤー、ルカ・クレスピ氏は、慣れた手つきで鉢を動かしながら、感嘆の声をもらした。


盆栽の輸出が50億円だそうです。おいらもスペインでみました。bonsai。輸出品だとは知りませんでした。このニュースは典型的に日本ぽいものが世界で受け入れられているんだよという世人の意表を突くのが目的の報道なのでしょう。

ところで、50億円という売上金額は中小企業数社分です。産業規模としては高々雇用規模数百人という程度です。50億円という売上金額は、技術開発を伴うベンチャー企業による起業が目指すくらいの規模です。それも最低程度の規模です。つまり、その程度の市場規模が見込めないと技術開発投資は行われません。もっとも自覚的確信的マイクロビジネスは除いてですが。おいらのdeath valleyグループはその程度の規模を求められています。出来ななければ、解散。

■盆栽はともかく凡才のおいらの行く末について;

前のバイト先(現在のバイト先に買収される前の前駆組織)は、毎年、毎年、「今年が勝負の年」といって、結局、death valleyを越えられず、身売り。

現在の買収先は3年目。これまでは「白黒つけろ」みたいことは公然とは通知されていなかった。上層部では取りつぶしの検討が常におこなれていた。ただし、現場には非通知。でも。今年は「白黒つけろ」と通知されたようだ。

現場(買収で来たおいらども)をマネジしているプロパーさんである"仏様上司"から公式に通知された。

具体的にはラボスケール並みの性能を発揮する大型の製品をたくさん合成する技術を開発せよということ。

さて、どうなることやら。凡才、世界に根付く、を目指したい。

●ぐち;

科学技術政策 研究投資を経済成長に生かせ(12月31日付・読売社説)#2

「科学技術に税金注げば、経済成長に寄与する」なんてのは絵空ごと(えそらごと)なんだよね。⇒愚記事:「研究」したって日本は富まない

これまで、バルク金属ガラスの例やバイオテクノロジーの例がある。さらには、ナノテクの幻想性も明らかになるでしょう。

結局、現場の食税研究者は、産業化なんかに興味や関心がないわけで、"多くの理系教官の本音は研究さえ続けられれば良い、につきる"(#3)。あまつさえ、"経済成長に寄与する"んだというおためごかしを吹いて、研究費さえふんだくれば、ちょろいもんだとほくそ笑んでいるのだ。 うらやましい。代わってほしいものだ。(代わってくれるはずがない。極楽席を譲ってくれるはずがないのだから。)

▼今日のお勧めブログ;

Take a Risk: 林岳彦の研究メモ:なぜ私は研究者を辞めなかったのか

従来明らかなんだけれど、言語化されていない事象ってありますよね。その観点からこの記事はオリジナリティがあると思います。

ずるずるしちゃっている人は、にっちもさっちもいかないんだろうな。消える勇気⇒消えたポスドクの残したものは...

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#1
BONSAI世界に根付く

2010年12月27日 夕刊

 日本の盆栽がアジアや欧州で人気を集めている。植木を含めた輸出額は今年、過去最高となる勢いだ。香川県などの産地では外国人バイヤーを招いた商談会を開催。市場が縮小していた伝統の趣味が、海外で「BONSAI」として復活しようとしている。

 ▽盆栽大学も登場

 「とても美しい」-。イタリア人のバイヤー、ルカ・クレスピ氏は、慣れた手つきで鉢を動かしながら、感嘆の声をもらした。

 香川県と日本貿易振興機構が十一月、高松市で開いた外国人バイヤーと地元業者の商談会。クレスピ氏は、イタリアで盆栽を輸入販売する会社を経営し、「盆栽大学」という学習施設も設立。ブームの仕掛け人の一人だ。同国には愛好家が約七千人いるとされ、「お客の知識が豊富になってきたので、より質のいいものを仕入れたい」と目を輝かせる。

 商談会は欧州四カ国のバイヤーが参加し、二日間で約五百鉢が取引された。同県の浜田恵造知事は「こんなに需要があるとはびっくり」と興奮気味だ。

 ▽買い手は富裕層

 盆栽の国内市場は、家の洋風化や趣味の多様化で縮小している。松盆栽の有力産地である香川県の場合、国内向けの年間出荷額はここ十年で半減。生産者は減り、後継者不足も深刻だ。

 一方、今年の盆栽・植木の輸出額は日本全体で五十二億円あまり(十月時点)に達し、過去最高の二〇〇八年(五十二億四千万円)を上回るのは確実だ。国別ではベトナム向けが三十二億円で全体の六割を占め、香港、中国と続く。ベトナム向けの多くは中国市場に入っているとみられ、富裕層が美術品感覚で高価な盆栽を買い集めている。

 欧州はイタリア、ドイツ、オランダ、ベルギーの順に多い。日本文化への関心から購入する愛好家に加え、身近な装飾品として年齢、収入にかかわらず人気が広がっているという。

 ▽初の国際展示会

 「海外の雑誌から取材を受けるなど、関心の高まりを感じる」と話すのは、今年三月にオープンした「さいたま市大宮盆栽美術館」の担当者。すでに数十カ国から約千二百人の外国人観光客が訪れた。

 サツキの盆栽で知られる栃木県鹿沼市も、ベルギーで展示会を開くなど欧州の開拓に力を入れている。

 市場拡大の壁になっているのは、各国の厳しい検疫ルールだ。例えば欧州に五葉松を輸出するには、滅菌した土に植え替えて二年間保管した後でなくてはいけない。生産者の負担は大きく、手続きの簡素化を求める声は強い。

 高松市では来年十一月、各国のバイヤーや愛好家が集まる国際展示会「アジア太平洋盆栽水石大会」(ASPAC)が開かれる。今回が十一回目だが、意外にも日本では初開催。バイヤーのクレスピ氏は「欧州では安価な中国産も流通しているが、日本の盆栽の方がはるかに品質がいい。もっと積極的に売り込むべきだ」と活躍に期待している。

#2
科学技術政策 研究投資を経済成長に生かせ(12月31日付・読売社説)

 日本の科学技術力を今後も維持して行くための土台としたい。

 内閣府の総合科学技術会議が、来年度から5年間の「科学技術に関する基本政策」をまとめた。政府の第4期科学技術基本計画として、来春、閣議決定される。

 経済成長を支える科学技術分野の主柱として、エネルギー・環境技術と健康・生命科学の二つを掲げ、研究から産業化まで支援して行く方針を打ち出した。

 基礎分野の研究への予算配分を増やす一方、研究成果については国が主導して事業化し、国際展開までつなげる体制も築く。

 こうした施策の具体化に、政府は全力を挙げるべきだ。激しい国際競争を生き延びて行くには、日本は今後も「科学技術立国」を目指すしかないからだ。

 基本政策は、厳しい財政状況の下、政府の科学技術関係予算に国内総生産(GDP)比で1%を充て、5年間で総額25兆円を投じるという目標も明記した。

 これに反対する財務省を、菅首相が「国の成長を担うのは科学技術」と押し切った。4期計画の初年度となる来年度の政府予算案でも、宇宙探査計画など科学技術分野は厚遇されている。

 ただ、今後も必要な予算を確保できるか、楽観は禁物だ。今年度までの第3期計画も同じ規模の目標を掲げたが、投資総額は21・6兆円にとどまった。

 限られた予算を効率的に使う必要がある。目標が似た研究は集約する。国立大学や国の研究機関の体制については、整理統合も視野に検討を進めるべきだ。

 総務省の調査によると、政府と民間企業を合わせた研究開発投資額は、2008年のリーマン危機以来、2年連続で減っている。

 電子機器、医薬品などの大手企業が、研究開発拠点を海外に移す動きも相次いでいる。

 経済産業省が大手製造業に実施した調査では、4割が、製造拠点だけでなく開発拠点の海外移転を検討中、と回答している。

 このように日本の科学技術を巡る状況は極めて厳しい。放置していては、日本の産業空洞化は致命的となる。その危機感を広く共有すべきだろう。

 総合科学技術会議の強化も欠かせない。現状は関係省庁の所管事業の調整に終始している。

 科学技術政策の「司令塔」として、独自に成長分野の研究目標を定め、事業予算を配分する権限を持たせるなど、大胆な組織の見直しが必要だ。
(2010年12月31日01時16分 読売新聞)

#3 『激震!国立大学―独立行政法人化のゆくえ』、p84- "独立行政法人化では今ここにある問題を解決できない"

謹賀新年2011

2011年01月01日 05時19分07秒 | その他


■今年の課題; おいらが 幸福になろうが不幸になろうが ;

実験する人生。 40過ぎてビーカーを洗っている。 実験する人生。

何より、おいらの人生が実験である。 実験する人生



おいらが 幸福になろうが不幸になろうが、ブログを続けたい。

毎週、コーンサラダの画像を撮っています; 13週目



↓キンカン


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