中共船が巡視船にぶつかってきたことの証拠となるビデオを、民主党は何が何でも国民には見せたくないようだ。どこまで国民を馬鹿にすればいいのだろう。「一般公開はルール違反」と中井洽衆議院予算委員長などは抵抗しているが、国民の大方が望んでいるわけだから、その気持ちを踏みにじるというのは、まさしく民主主義への挑戦ではなかろうか。そこまで国民が信用できないのならば、民主党は、全体主義を目指しているといわれても、弁解のしようがないはずだ。先の戦争で日本が敗北したのは、国民に真実を教えなかったからだ。機密情報ということで、軍部が独占して、国民は誤った情報に踊らされてしまったのである。今の民主党政権も、かつての軍部と同じだ。しかも、勝手にルールなるものをつくって、隠そうとするのだから、まったくもって許せない。それこそ永井陽之助は、空想的平和主義に与せず、現実主義を唱えたが、その一方では、軍事優先主義を批判した。国民の気持ちを無視して、プロだけの議論が横行することを、苦々しく思っていたからだ。菅直人首相も述べているように、国民一人ひとりが国の安全保障の問題に関心をもつべきで、そのためにはまず、国民への情報公開が前提なのである。

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