
今日の午前9時半頃、河東町の市街地から薄っすらと雪化粧した表磐梯を仰ぎ見る。会津盆地は雲一つない晴天であった。今は亡き会津人も、同じような光景に見とれのではないか。遠つ親のかすかな息遣いが聞こえてきそうな気がした。いくら周囲を見渡しても、そこには人影すらもないが、おびただしい数の会津人が、ここに立ち尽くしたに違いない。木枯らしが吹く、冬将軍の到来まで後少しだが、しおらしい乙女のような恥ずかしさがあり、凛として撥ね付ける気高さがある初冠雪の表磐梯は、これまでも会津人の心を育んできたし、これからもそれは変わることがないだろう。

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