北千島歩哨(ほしょう)となりて散華せし兵の銃口闇にのぞきし
必勝(まさかつ)が泳ぎて渡る寸前に止められしこと過去にはあらず
(森田必勝泳ぎて北方領土に渡らんとするが、願いかなわず)
樺太の守りにつきし会津人記憶の底のうたかたと消ゆ
国破れ頭をたれし屈辱は領土奪われ心奪われ

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中共にすら「素人外交」とこてんぱに言われているのだから、民主党政権の前途は悲観的である。サヨクだから駄目だということもあるが、それ以上に戦略戦術がないのである。クラウゼヴィッツの『戦争論』(芙蓉書房出版・日本クラウゼヴィッツ学会訳)を引っ張り出して読んでいると、色々と教えられることが多い。そこで私が一番感銘を受けたのは「第一編 戦争の本質」に収録された「第六章 戦争における情報」である。「要するに、情報の大部分は誤りであり、人間の恐怖心が嘘や虚偽の助長に新たな力を貸す。人間は通常良いことよりも悪いことの方を信じる傾向がある。また、人間は悪いことをいくらか誇張しがちである。このようにして、報告される危険に関する情報は、海の波のように自ら崩れ落ちてはまた、眼にみえる理由もなく新たに打ち寄せる。指揮官は、彼の優れた内面の力を信頼して、波を砕く岩のように確固としてたっていなければならない」と書いてあったからだ。つまり、卓越した指揮官は「優れた内面の力を信頼」することで、どのような事態にもたじろがないのであり、指揮官に自信があるかどうかで、明暗が分かれるのだ。菅直人首相を始めとする内閣の顔ぶれを見ていると、誰一人自信がありそうに見えないことが、民主党政権の不幸なのである。
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会津弁で言うならば、まさしく「おんつぁ」政治である。朝日新聞にまで書かれているように、外交的には、対中共、対ロシアも行き詰まっているし、それこそ、小沢一郎の国会招致も見通しがつかないからだ。弱腰というか、まるっきり戦略が菅直人首相の外交にはないわけだから、その場しのぎに終始しているだけなのである。その根本の原因は、誤った政治主導ではないか。外交や防衛に関しては、いくら政権が交代しても、継続性が重要なのである。にもかかわらず、官僚という専門家の声を聞かずに、下手な理想主義を振り回して、暴力の海に乗り出したのだから、手が付けられない。さらに、小沢のことについては、選挙対策でこれまでさんざん利用してきただけに、ここて手を切ることが難しいいのだろう。離党でもされれば、ようやく手にした政権の座から転落するという、危機感があることも見逃せない。しかし、民主党自体に自浄能力がないことが明らかになれば、これまで以上に菅政権は死に体になるだろう。「おんつぁ」というのは、『若松市史上巻』(昭和16年発刊)では「愚かな人を罵り言う詞」と書いているが、まさしく今の民主党政権に、もっともふさわしい言葉ではなかろうか。
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