草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

菅義偉官房長官が一躍時の人になったのは安定感と運のよさだ!

2020年09月03日 | 政局

自民党の総裁選は8日告示、14日投開票で実施されることになったが、菅義偉官房長官が選ばれることはほぼ確実である。すでに自民党の7派閥のうちの5派閥が菅支持を打ち出したからだ。細田派、麻生派、竹下派、二階派、石原派、菅グループで294人に達する。菅官房長以外に立候補を予定している石破茂や岸田文雄は、それぞれ自派の47人、19人にとどまり、差は歴然としている▼官房長官を7年8カ月務めた実績が高く評価されたのである。無理して党員党友の選挙を実施したとしても、その流れは変わらないはずだ。安倍首相辞任後の内閣支持率が20パーセント増えたので分かるように、国民の多くは安倍内閣の政策を継続することを望んでおり、腹が座って安定感のある菅官房長官しかいないと思っているのである▼今の日本はまさしく緊急事態であり、この未曽有の危機を乗り切るには、それなりの資質が求められるのだ。経験の大切さを説いたのが政治学者の永井陽之助であった。いくら東大を出たエリート政治家であっても、経験に裏打ちされた洞察力がなくては、日本丸の舵取りにはふさわしくない。それと同時に、永井は運のよさについても言及している。集団就職で上京してきた若者が一国に総理大臣になろうとしているのだ。菅官房長官が支持されるのは当然の成り行きなのである。

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