今我々は誰と戦うべきか。一つは独裁国家中共であり、もう一つは我が国の国柄を否定するグローバリズムである。この二つは相反しているようで、実際には手を結んできた。トランプを除けば、1971年にキッシンジャーによって米中が和解し、ニクソンが電撃的に訪中して以降、時の大統領は中共にたいして宥和的であった▼とくにクリントンやオバマの民主党の大統領の時代には、べったりの関係であった。中共が経済的に豊かになれば、必然的に民主化が進むとの甘い見通しを持っていたのだ。その結果どうなったか。アメリカも日本もサプライチェーンのほとんどを中共に置くことになり、国内の雇用の場が次々と失われてしまったのである▼これを真っ向からトランプが批判したから、恨まれることになったのである。工場がなくなっても、金儲けができるのは、ウオール街に巣食う金融資本家であり、IT分野の最先端を走った者たちである。金融資本家は中共の幹部が自由に多額の金を動かせることに目を付けた。ITを商売にする者たちは、市場としての価値に着目したのだ。グローバリストも上級国民として、民衆の上に君臨することを至上目標としており、まさしく中国共産党と一緒である▼トランプの再選にこだわるのは、その二つの勢力に戦いを挑んでいるからだ。たとえそれが叶わなかったとしても、日米の保守派の連帯が強まるならば、日本の内なるパトリアを再建するきっかけになるのである。
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