昭和13年に喜多方駅と熱塩駅間が開業し、県境を越え北に向かって線路がどこまでも続くはずであった。昭和59年に日中線が廃止されたことで、その夢はかなえられなかった。線路も枕木ごと撤去され、わずかに名残をとどめてくれているのが、熱塩駅をそのまま保存した日中線記念館だ。尖がり帽子のような建物で、すぐに山霧に視界がさえぎられることから、どことなく北欧風の感じがするというので、観光スポットの一つとなっている。宮脇俊三の『時刻表2万キロ』でも紹介された。曇天の下、人気のない駅舎の前でぽつねんとしてひとりたたずんでいると、改札口付近だけが眼にまぶしく、まるで向こう側に別世界が広がっているようだった。
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