草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

今こそ国を憂うるネット民の怒りの叫びを

2023年09月06日 | ネットの世界
 今の時代は「草莽」という言葉すら忘れられてしまっているのではないか。村上一郎は『草莽論』において「草莽」の意義を切々と述べている。
「草莽はまた草茅(そうぼう)といってもよい。ともに草野、草むらを意味する。そうした草ぶかい辺りに身をひそめ、たとえ家に一日の糧なくても、心は千古の憂いを懐くといった趣の、民間慷慨の処士こそ、明治維新期に考えられた草莽の典型であったろう。威武も屈する能わず、貧賤も彼を移すことはできない、精神の自立者で、彼はある」
 今の世のネット民の地なる声は、草莽の志士の叫びであり、そういった人たちのネットワークこそが大事なのである。在野で体制の外にあるからこそ、いざというときに力を発揮するのだ。
 しかも、それは本来の国家としての社稷のために献身することである。村上は「尊王とは、社稷の中心に祭祀者としての古代の明(あか)く清く直き天皇を据える思想である」とも書いた。
 いかなるときも草莽は少数派でなくてはならない。多数派の民意の誤りを糾弾する側に立つのだ。ネットでの処士横議を通じて怒りの声を上げるのである。
 日本を取り巻く安全保障上の危機、日本解体の引き金となるLGBT法案の成立。そうした危機の只中だからこそ「草莽」という存在が見直されなくてはならないのである。

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