つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

水掛不動尊

2009年09月16日 | 名所
                 水掛不動尊(大阪なんば)

大阪南の繁華街である難波に法善寺横丁がある。
その近くに水掛不動尊がある。
その横には夫婦善哉の甘味屋がある。
難波に行った時には必ず立ち寄ってくる。

藤島恒夫が唄った「月の法善寺横丁」が懐かしい。
(一番)庖丁一本 晒にまいて 旅へでるのも 板場の修業 
待ってて こいさん 哀しいだろが ああ 若い二人の 想い出にじむ法善寺 
月も未練な十三夜

科白 『こいさんが私を初めて法善寺へ連れて来てくれはったのは「藤よ志」に奉公に上がった晩やった。早う立派な板場はんになりいや言うて、長い事水掛不動さんにお願いしてくれはりましたなァ。あの晩から私(わて)は、私はこいさんが好きになりました。』

(二番) 腕をみがいて 浪花に戻りゃ 晴れて添われる 仲ではないか 
お願い こいさん 泣かずにおくれ ああ いまの私には 親方はんにすまないが味の暖簾にゃ 刃が立たぬ 

科白 『死ぬ程苦しかった私らの恋も、親方はんは許してくれはった。あとはみっちり庖丁の修行を積んで一人前の料理人になる事や。な、こいさん、待っててや。ええな、こいさん。』

(三番) 意地と恋とを 庖丁にかけて 両手あわせる 水掛不動 さいなら こいさん しばしの別れ ああ 夫婦善哉 想い出横丁法善寺 名残つきない 燈がうるむ

(9月16日記)
コメント
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