つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

劇団若獅子「一本刀土俵入」公演

2011年04月21日 | 演芸
                        劇団若獅子カーテンコール(浅草公会堂)

劇団若獅子陽春公演が浅草公会堂で開催された。
今回は新国劇の島田正吾の当たり役「一本刀土俵入」を笠原章が演じた。
長谷川伸原作、田中林輔演出の「一本刀土俵入」
十年前に取手の宿は
安孫子屋で情を受けたあの姐はんに
一目逢いてえ
逢ってお礼を申してえ

空腹で足元もよろめく相撲の取的・駒形茂兵衛(笠原章)と安孫子屋の二階から声をかけた酌婦・お蔦(市川亀治郎
島田正吾の駒形茂兵衛のきめの細かい演技が思い出される。
「あぁ!思い出した」の名場面では、亀治郎がメリハリの利いた台詞で芝居を盛り上げる。

その他、市川亀治郎の「舞踊 保名」と澤田正二郎立案に拠る「殺陣 田村」が演じられた。

観客席には、新国劇や劇団若獅子の常連客の他に、市川亀治郎のファンであろうと思われる若い女性が多かった。
カーテンコールでは笠原章、市川亀治郎が観客にお礼の挨拶をしていた。
3月11日の東日本大震災後の公演であったので開催も危ぶまれたが、思い切って公演に踏み切ってよかったとスピーチがあった。

(4月21日記)
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