ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2012.1.17 寒中お見舞い申し上げます

2012-01-17 22:50:42 | 日記
 ここのところ本当に寒い。寒中だから仕方ないとは思うけれど、“寒い”と“痛い”がセットになってやってくると、ただただ早く暖かくならないかな・・・ばかり考えている。

 阪神・淡路大震災から今日で17年。
 この寒い時期に被災された方々の痛みを、いま改めて思う。いつかもこのブログに書いた記憶があるが、当時私は研修でパリに滞在していた。奇しくもこの日、午後からの仕事に備えて美容院でカットしてもらっていた(フランス語など全然出来ないのに、それでもずうずうしくフランス研修に行ってしまうのが無謀なところだが、幸い、美容院は日本人の美容師さんの経営だった。)。時差が8時間あるから、日本では既に夕方になっていたはずだ。そこで、関西で大変な地震が起きたらしい、という第一報を聞いた。
 遠く離れた日本で何が起きたかとても気がかりだったが、ネットもメールも使えなかったし、当時住んでいたストゥディオには当然テレビはなく、新聞もとっていなかったから、その映像を全く見ていない。かろうじてラジオは持っていたが、NHKの電波はなかなかうまくキャッチできなかった。

 翌朝、パリでお世話になっていた或る事務所を訪ねたところ、そこには日本の新聞が置いてあり、各紙1面に目を疑うような写真が載っていた。それでも、テレビで動く映像を見ていないため、リアルな現実として受け止めることが出来ず、何が本当なのかぴんと来なかった。とんでもないことが自分の国で起こっていたのに・・・。

 そして16年後の3月、東日本大震災。地震、津波、原発事故。
 あまりのショックで、眠れなくなるほどの映像を目の当たりにし、一時は、自分が治療を続けながら生きていること自体、どんな意味があるのだろう・・・というとても不安定な思いに苛まれた。
 その時のこと、そして、いまだに避難所生活をされている方々を思うと、寒い、痛い等とは言っているのが申し訳ない思いだ。

 仕事の方は、さすがに第四四半期ということで、どんどん会議等の予定が入り始めている。スケジュール管理と体調管理をうまくやりながら、前泊等の自衛策も講じて、乗り切っていかねば・・・、と思う。そして、被災された方々にも一日も早く、名実ともに暖かい日が来てほしい、と思う。

 そして、明日はまた治療日だ。
コメント (2)
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