連休明けの朝、突然ある方の訃報を聞いた。
これまで闘病中ということを聞いたことがなかったので、思わず、「えっ、えっ、えーっ」と3回も驚きの声を発してしまった。
現職の男性職員で、亨年58歳。定年まであと2年ちょっと、というところだった。
この職場に長く勤務されていた方だ。直接同じ事務室にいたことはいなかったが、私がこの職場に来て以来の顔見知りであった。飄々としてマイペースで一匹狼のような存在だった。
朝、たまに出勤簿に押印するあたりですれ違うことがあり、一言二言挨拶程度の言葉を交わすだけだったが、最近、「おはようございます。」の返事が返ってこないこともあった。後でわかったことだが、年明けから体調を崩して入院されていたとのことだった。
確かにここ何年かで、かなりお痩せになっていた。ダイエットというわけでもあるまいに、とは思っていたが。
肝臓が悪かったという。お酒がその命を縮めたのかどうか。
単身で、10年ほど前に伺った時には、ご両親がお近くにお住まいとのことだったが、現在はご健在なのかどうかわからない。ご親族がいたのかどうかも、わからない。
その後、なかなか回章が回らなかった。身内の方への連絡がつかなかったようだ。職員が全て地方公務員だけだった時代には毎年作成していた緊急時の連絡先等を記した名簿も、非常勤職員、常勤職員、正規職員、人材派遣職員など、多種多様の職員が頻繁に入れ替わり、数年前から個人情報保護等も絡んで、毎年更新することもなくなっている。
結局、第一報から3日目の夕方、ようやく「葬儀は直葬(火葬式)にて執り行われます。」という喪主も何も記載されていない簡単な回章が送られてきた。
お別れに行きたい方たちはそれに備えて算段をしていたようだが、斎場では「お焼香は固くお断りします」とのことだったという。
けれど、人が一人亡くなるということは、火葬にして「ハイおしまい」では済まないだろう。
帰らぬ人になると思って入院するとは思ってもいなかっただろうから、今回の入院前に彼が全て手配をして、住まいを片づけていた、とも思えない。かといって、後のことを依頼されていた方がいなければ、勝手に手をつけるわけにもいかないだろう。相続する方がいるのかどうかもわからない。
以前文庫で読み、さらには映画を観たさだまさしさん原作の「アントキノイノチ」を思い出した。遺品整理会社の話だった。 その映画の台詞にあったとおり、「生きていることは恥ずかしい」ことに満ち満ちている。けれど、人が一人亡くなる、ということはそれを含めて全て片づける、ということだ。
ひとつだけ心が救われたのは、彼がたった一人で、誰に看取られることなく、自宅で息を引き取り、何日か経ってから見つかった、ということではなかったということ。少なくとも、病院で亡くなってすぐに死亡確認してもらい、それ相応の扱いを経て、荼毘に付されるのだ、ということだ。
お別れには行けないけれど、気持ちだけは、ご冥福をお祈りしたい。合掌。
体調だが、昨夜は食欲もなく、だるく、火照りも気持ち悪さが酷くなったので早寝。なんとか無事眠ることが出来た。
朝起きると雪。こわごわとゆっくり時間をかけて朝食後、イメンド80㎎とロキソニンを飲む。これ以上出来ないほど厚着をして出かけたが、顔だけ火照って熱っぽくうっとうしい。お腹がグルグルかきまぜられるような吐き気は相変わらず。集中力が続かず、細かい仕事がかなり辛い。帰りは雪が雨に変わっていたが、風が強く本当に寒い。
とりあえず、明日はお休み。今日も早く休みたい。
これまで闘病中ということを聞いたことがなかったので、思わず、「えっ、えっ、えーっ」と3回も驚きの声を発してしまった。
現職の男性職員で、亨年58歳。定年まであと2年ちょっと、というところだった。
この職場に長く勤務されていた方だ。直接同じ事務室にいたことはいなかったが、私がこの職場に来て以来の顔見知りであった。飄々としてマイペースで一匹狼のような存在だった。
朝、たまに出勤簿に押印するあたりですれ違うことがあり、一言二言挨拶程度の言葉を交わすだけだったが、最近、「おはようございます。」の返事が返ってこないこともあった。後でわかったことだが、年明けから体調を崩して入院されていたとのことだった。
確かにここ何年かで、かなりお痩せになっていた。ダイエットというわけでもあるまいに、とは思っていたが。
肝臓が悪かったという。お酒がその命を縮めたのかどうか。
単身で、10年ほど前に伺った時には、ご両親がお近くにお住まいとのことだったが、現在はご健在なのかどうかわからない。ご親族がいたのかどうかも、わからない。
その後、なかなか回章が回らなかった。身内の方への連絡がつかなかったようだ。職員が全て地方公務員だけだった時代には毎年作成していた緊急時の連絡先等を記した名簿も、非常勤職員、常勤職員、正規職員、人材派遣職員など、多種多様の職員が頻繁に入れ替わり、数年前から個人情報保護等も絡んで、毎年更新することもなくなっている。
結局、第一報から3日目の夕方、ようやく「葬儀は直葬(火葬式)にて執り行われます。」という喪主も何も記載されていない簡単な回章が送られてきた。
お別れに行きたい方たちはそれに備えて算段をしていたようだが、斎場では「お焼香は固くお断りします」とのことだったという。
けれど、人が一人亡くなるということは、火葬にして「ハイおしまい」では済まないだろう。
帰らぬ人になると思って入院するとは思ってもいなかっただろうから、今回の入院前に彼が全て手配をして、住まいを片づけていた、とも思えない。かといって、後のことを依頼されていた方がいなければ、勝手に手をつけるわけにもいかないだろう。相続する方がいるのかどうかもわからない。
以前文庫で読み、さらには映画を観たさだまさしさん原作の「アントキノイノチ」を思い出した。遺品整理会社の話だった。 その映画の台詞にあったとおり、「生きていることは恥ずかしい」ことに満ち満ちている。けれど、人が一人亡くなる、ということはそれを含めて全て片づける、ということだ。
ひとつだけ心が救われたのは、彼がたった一人で、誰に看取られることなく、自宅で息を引き取り、何日か経ってから見つかった、ということではなかったということ。少なくとも、病院で亡くなってすぐに死亡確認してもらい、それ相応の扱いを経て、荼毘に付されるのだ、ということだ。
お別れには行けないけれど、気持ちだけは、ご冥福をお祈りしたい。合掌。
体調だが、昨夜は食欲もなく、だるく、火照りも気持ち悪さが酷くなったので早寝。なんとか無事眠ることが出来た。
朝起きると雪。こわごわとゆっくり時間をかけて朝食後、イメンド80㎎とロキソニンを飲む。これ以上出来ないほど厚着をして出かけたが、顔だけ火照って熱っぽくうっとうしい。お腹がグルグルかきまぜられるような吐き気は相変わらず。集中力が続かず、細かい仕事がかなり辛い。帰りは雪が雨に変わっていたが、風が強く本当に寒い。
とりあえず、明日はお休み。今日も早く休みたい。