6月下旬になり、暦の上では夏になった。朝は早くから明るくなるし、夕方はいつまでも暗くならない。暗くなってから焦って職場を出るのと、明るいうちに家にたどり着くのとでは、疲れ方は全然違うように思う。
台風4号が駆け抜けたと思ったら、今度は5号が控えているとのことで、今日もパラパラと雨が降ったり止んだり。昨日より気温は大分下がったものの、湿度が高く雲行きがおかしな1日だった。
ナベルビン最終投与から早くも4週間経過した。調子がいいとアッという間だ。いつもは水曜日に沢山の薬を投与され、翌木曜日の定例会議ではヨレヨレで、週末の2日間はやけに長く感じたものだが、今週は余裕でこなし、土曜日は出勤、日曜日には夫とバス旅行に参加する予定になっている。
仕事の予定が入る時には、投与の前か後かそれとも休薬週か、あるいは通院日を動かさなければならないか、で一喜一憂していたのが遠い昔のように感じる。とりあえず7月一杯は原則3週間に1度の通院だし、ほぼどこに何を入れられても大丈夫、というのが我ながら気持ち良い。
あれほど吐き気、食欲不振と便秘、不眠に悩まされていたのが嘘のように、今やすっかりそうした不調と無縁である。何を食べても美味しいから、つい食べ過ぎる。いくらでも眠れるので、ついつい寝坊しそうになる。いつもながらのちょっとした胸部の鈍痛や圧痛、息切れなどは、全く気にならない。足の痺れはちょっと鬱陶しいが、私って本当に病気だったのかしら、もしかしたら間違いではなかったのかしら、とまでずうずうしく思う。
ナベルビン無しの私ってこんなに元気だったんだ、と思う。もしかしたら、これからハーセプチンとゾメタだけ続けて抗がん剤治療はずっとお休みでも大丈夫なのでは・・・などと、ついつい大胆なことを考え、思いとどまって正気に戻る。冷静に考えれば、休薬期間の今があるのは、これまで“奏功している間はエンドレス”という切ない治療を頑張ってきたからである、と。
そしてなぜこの命の洗濯(!)期間がもらえたか、といえば、ナベルビンの効果が頭打ちになったために、アンスラサイクリン系に薬を変えることになっていたのだった、と。
せっかく思いもかけなかった2カ月の骨髄休暇月間を頂いたわけだから、次の治療まで目いっぱい鋭気を養っておきたいと思う。
この2カ月間、アンスラサイクリン系開始ギリギリまでナベルビンを続けた場合と、ナベルビンを中止して、ホルモン剤フェアストンに切り替えた場合とで、最終的にどちらが延命効果を発揮できるのかは神のみぞ知る、だ。当然一つしかない身体だから、両方のケースは実験出来ない。私は後者を選んだが、とにかく主治医と自分でベストの選択をした、と信じている。
別に後ろを振り向くわけではないが、人はうんと素晴らしい思い出があれば、それを胸に頑張ることが出来るという。さればまた頑張り続けるために、8月の薬変更までにうんと楽しい思い出を作りたい、と思う。
台風4号が駆け抜けたと思ったら、今度は5号が控えているとのことで、今日もパラパラと雨が降ったり止んだり。昨日より気温は大分下がったものの、湿度が高く雲行きがおかしな1日だった。
ナベルビン最終投与から早くも4週間経過した。調子がいいとアッという間だ。いつもは水曜日に沢山の薬を投与され、翌木曜日の定例会議ではヨレヨレで、週末の2日間はやけに長く感じたものだが、今週は余裕でこなし、土曜日は出勤、日曜日には夫とバス旅行に参加する予定になっている。
仕事の予定が入る時には、投与の前か後かそれとも休薬週か、あるいは通院日を動かさなければならないか、で一喜一憂していたのが遠い昔のように感じる。とりあえず7月一杯は原則3週間に1度の通院だし、ほぼどこに何を入れられても大丈夫、というのが我ながら気持ち良い。
あれほど吐き気、食欲不振と便秘、不眠に悩まされていたのが嘘のように、今やすっかりそうした不調と無縁である。何を食べても美味しいから、つい食べ過ぎる。いくらでも眠れるので、ついつい寝坊しそうになる。いつもながらのちょっとした胸部の鈍痛や圧痛、息切れなどは、全く気にならない。足の痺れはちょっと鬱陶しいが、私って本当に病気だったのかしら、もしかしたら間違いではなかったのかしら、とまでずうずうしく思う。
ナベルビン無しの私ってこんなに元気だったんだ、と思う。もしかしたら、これからハーセプチンとゾメタだけ続けて抗がん剤治療はずっとお休みでも大丈夫なのでは・・・などと、ついつい大胆なことを考え、思いとどまって正気に戻る。冷静に考えれば、休薬期間の今があるのは、これまで“奏功している間はエンドレス”という切ない治療を頑張ってきたからである、と。
そしてなぜこの命の洗濯(!)期間がもらえたか、といえば、ナベルビンの効果が頭打ちになったために、アンスラサイクリン系に薬を変えることになっていたのだった、と。
せっかく思いもかけなかった2カ月の骨髄休暇月間を頂いたわけだから、次の治療まで目いっぱい鋭気を養っておきたいと思う。
この2カ月間、アンスラサイクリン系開始ギリギリまでナベルビンを続けた場合と、ナベルビンを中止して、ホルモン剤フェアストンに切り替えた場合とで、最終的にどちらが延命効果を発揮できるのかは神のみぞ知る、だ。当然一つしかない身体だから、両方のケースは実験出来ない。私は後者を選んだが、とにかく主治医と自分でベストの選択をした、と信じている。
別に後ろを振り向くわけではないが、人はうんと素晴らしい思い出があれば、それを胸に頑張ることが出来るという。さればまた頑張り続けるために、8月の薬変更までにうんと楽しい思い出を作りたい、と思う。