ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2010.7.26 敬語とタメ口

2010-07-26 19:02:35 | 日記
 いまどき古い!と言われるかもしれないが、明らかに自分より若い人にタメ口を聞かれると、正直びっくりする。ご本人はいたって普通で、悪気等は一切ないのだろうし、逆に、より信頼関係を体現しているつもりなのかもしれない。そんな細かいこと、いちいち気にしない人は全く気にしないのかもしれないけれど。

 仕事の上では、これまで若い人(男性)に対しても「君(くん)」づけでは呼んだことはない。必ず「さん」づけにしてきたし、今もそうだ。そして直属の部下、という場合でなければ必ず丁寧語で話してきた。それでも、相槌を打っているわけではなく、返事に「うん」と言われると、のけぞる。(「はい」じゃないのですか?)と。 

 年を重ねるにつれて、職場で自分より若い上司に仕える機会も間違いなく増えているから、もちろんその立場、立場によって使い分けるのは当然なのだが。

 息子を見ていると、学校の先生たちへの口のきき方がそれはそれは乱れていて、今にきっと痛い目にあうだろうな、とハラハラする。ただ、自分で身を持って気づかなければ治らないだろうから、こちらが口を酸っぱくして言っても、結局のところただうるさく言われたという記憶だけが残るのだろう。もちろん周りにいる友人の手前もあって、一人だけいい子ぶるわけにもいかないのだろうが。

 ショップや美容院などで、いきなりタメ口で寄ってこられたりすると、正直、外に出たくなる。(私、あなたとお友達ではないのだけれど・・・)と。かといって高級百貨店のように、うんと慇懃無礼な口調でぴったりとついてこられるというのもちょっと・・・。この辺のころ合いがなかなか難しい。上手に距離感をもって放っておいてくれるところはなかなか少ない。

 親しき仲にも礼儀あり。距離の取り方やTPOに応じた臨機応変な口のきき方はやはり難しいものだが、哀しいけれど、そういうところにその人の人となりが出てしまうように思う。
 日本語にはせっかく謙譲語、丁寧語、尊敬語という複数の敬語がある。心してきちんと使いたいものだ。自戒を込めて・・・。

 さて、今の団地に住み始めて早くも16年目になる。当時、影も形もなかった息子が今や私より大きいのだから、感慨深い。そんなわけで家の内部にもあちこちガタが出始めている。今日はだましだまし使っていた台所と浴室の給湯器の取替えとトイレの水漏れ等、水周りの点検と工事見積もりに来てもらった。うまくすれば週末には工事をしてもらえそうだ。

 今日は土用丑の日。安易だが、朝、息子からリクエストがあったので、うなぎと肝吸いを調達しての夕食。暑い中、火もほとんど使わずに済み、調理人にとってもありがたいメニューだ。

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2010.7.25 数検受験

2010-07-25 07:49:26 | 日記
 中学受験塾からの腐れ縁(?)で、息子が通っている個別指導塾が各種検定等の団体扱い試験会場になるため、数検、漢検、英検等、学校での実施日程と都合が合わない場合に受験をお願いしている。最寄り駅前なので、電車に乗る必要もない。いつもの教室だから緊張感もないのだろうが、近いのが何よりありがたい。

 今回はキャンプから帰ってきてすぐだし、本当に暑いので可哀想なのはやまやまだが、これまで英検、漢検はそれぞれ準2級までクリアしているので、数検もあわせてのチャレンジだ。

 入学試験は落とすための試験だから、ある程度出来ていても定員の関係で1点の差で無常にも残念な結果になってしまう。息子はこのことを中学受験で身をもって体験したので、せめてこうした資格試験では合格ラインに達すれば必ず合格するのだ、と少しでも自信をつけてもらいたいという、親としての思いがある。

 本人はアンケートで「受験動機:親から強制されたので」などと平気で書いてくるけれど、こうして学校の試験とは別に客観的な達成度や能力を測る機会を活用するというのは、やはり大切なことだと思う。

 私の世代では英検は既にポピュラーだったが、漢検や数検はまだそれほどメジャーではなく、私は受験したことがなかった。漢検もブームの後、いろいろ世間を騒がせたから、今では受験者は少し減っているのかもしれないけれど。問題集を覗くことが出来て、私としても勉強になっているのも確かだ。

 さて、英検も漢検も準2級は結構苦戦したうえでの合格だったから、2級チャレンジはまだ当分先だろう。
 今回の数検は、1次の計算技能関係はケアレスミスをしなければ7割で合格なので、なんとか滑り込めそうだが、2次の数理技能関係のほうは6割のボーダーがちょっと厳しそうだ。
 三角比など学校ではまだ習っていないというし、情けないことにもはや私も教えられない。それでもとにかくチャレンジすること、たとえまぐれでもうまくいって合格すればめっけもの、の感じで前向きに乗りきってほしいものだ。

 とはいえ、キャンプから帰ってきたと思ったら、明日からは学校の夏期講習もあり、部活もあり、個別指導の夏期講習のコマも入れられている。学校の夏季課題は全く手付かずで、パニックになった息子はいきなりフリーズ。学校の宿題をやる暇がないから個別指導塾はやめたいと言い出して、私と早速のバトル。

 夫と一緒に予定を書き出して、旅行やキャンプを除いて全く予定がない日をピックアップして、調べもの学習の日を捻出する等して何とか調整していく、ということにはなったが、毎年の夏休みの最後を思い出すと、どれだけ進行管理が出来るものか、今から頭が痛い。
 今日は検定が終わったら、ガス抜きのために、先日買ったバットを持たせてバッティングセンターへ連れて行く、と夫もいろいろ大変なことである。
 地元の学校に通っていないことで、近所にツルむ友人がいない息子がちょっぴり気の毒な夏である。

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2010.7.24 卒業できるか?1年8ヶ月かつら生活

2010-07-24 20:12:40 | かつら
 また2ヶ月が経って、今日はかつらのお手入れの予約の日。
 既に書いたとおり、梅雨明け後の連日の猛暑にめげて、このサロンで購入したミディアムロングの医療用かつらはお休み中。百貨店で買ったカジュアルなショートカットのかつらを被って出勤している。
 ショートカットのかつらはおしゃれ用なので、頭皮をカバーする部分がみっちり密にカバーされていないため、その分かなり涼しい。
 それでも1日仕事をして帰宅すると真っ先にすることは、かつらを外すこと。もわーんと頭の中にこもった熱気が抜けるようで本当にほっとする。

 ミディアムロングのかつらは当分(というか、出来ればもうずっと使わずに)しまっておきたいので、今日はかつらのシャンプー・ブロー・トリートメントをお願いすると同時に、自毛のシャンプー・カット・ブローをして頂いた。来週からはショートカットのかつらも被らずに自毛デビュー・・・といきたいところなのだが。
 まだ毛先の縮れがとれていないので、ブローにはとても苦労しそう。それでも2ヶ月前よりつむじの周りは目立たなくなった、と言われたので、少しほっとした。

 以前にも書いたかもしれないが、息子が受験生だった頃、ストレスのためか頭頂部から後頭部にかけて薄毛になったことがあり、育毛剤をつけていたことがある。結果的にはクリニックでステロイドの塗り薬を処方され、その副作用である「多毛」を逆手にとって治してもらい、今ではもうなんともない。
 その時買った育毛剤が丸々1本手付かずであったのを思い出した。あらもったいない、と最近朝晩つけている。サイドや後ろ部分に比べて、女性ホルモンが司るという頭頂部と前髪が相変わらずかなり少なめだ。効くかどうかはわからないけれど、ミントの香りですーっと頭が軽くなる感じで気持ちいいので、当分続けてみるつもりだ。

 今回でこのサロンとは当分(というか、またかつらを被らなければならない状態になって、再度調整に行くことがないことを願って)お別れするつもりで、次回2ヵ月後の予約はしてこなかった。
 担当さんには「このかつらはとても似合っていたから、(お蔵入りにしないで)たまには被ってみてね。」と言われたけれど、ちょっと複雑な気分。
 9月になったら、以前通っていて、夫と息子が今も通う美容院に戻るつもりだ。当時私の担当をしてくれていた方はもう異動していないようなのだが。

 それにしても失って初めて判るというのがなんとも情けないことだが、人間の体は本当に良く出来ている。一つとして無駄なものはない。やはり神様は凄い。髪の毛一本一本が汗を毛先まで運び、実にうまく熱を外に逃がしてくれるのだから。いくら人毛で本物そっくりに作られたかつらでも、その作用は当然ながら、全くない。
 1年8ヶ月のかつら生活は長かったと思えば長かったし、あっという間と思えばあっという間だったかもしれない。自分で自由に髪の毛をアレンジできるようになるまで最低でも1年半から2年くらいはかかる、と言われていたが、これほど暑い夏を迎えたから、かえって早めに切り上げようという気になれたのかもしれない。

 帰りはヨガスタジオのピラティスに寄ってきた。これは寝たままで地味な動きをしつつ体幹を鍛えるエクササイズだ。汗をかけるだけかいて普段は1リットル飲む水も今日はとりわけ暑かったので、2リットル飲みきった。シャワーを浴びてさっぱり。ただせっかくサロンで綺麗にブローしてもらった今風のショートヘアはシャンプーしてしまったので、うーん・・・という感じ。それでも帰り道はかつらを被らず自毛で帰宅した。

 ブローで汗だくになるか、かつらを被って汗だくになるか、それが問題だ。

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2010.7.23 ほくろの話

2010-07-23 06:27:21 | かつら
 期せずしてスキンヘッドを経験してみて、気付かされたことがある。
 かつら調整をしていたときに、担当者が見つけてくれたもの。ちょうど前髪の生え際、額の真ん中に大きなほくろがある。

 それまで普通に髪の毛が生えていたときはそれほど気にしなかったのだが、担当のスタイリスト氏いわく「実にいい所にほくろがあるよね~。本当にすっかり髪の毛がなくなってしまうと、(かつらを)被るときに結構不便なんだ。どうしてもみんな(下向き加減で)深く被りたがるから、やけにおでこが狭くなって不自然でバランスが悪くなるんだけれど。ここまでいい目印はなかなかないよ。」と。
 何が幸いするかはわからないものだ。

 確かに今では髪の毛が生えそろってきたから、生え際のおでこのラインにかつらを合わせるのに苦労しないけれど、髪の毛がなかった頃、このほくろがなかったら、やはりなかなか大変だっただろうと思う。実際、浅目に被っておでこが広くなるよりも、深めに被っておでこが狭くなると、全く不自然なほど人相が変わるのである。

 さて、息子の話。
 男の子のわりには色白でほっぺがプニプニと柔らかい。大分硬くなってきたとはいえ、どちらかといえばまだ十分柔らかい方ではないかと思う。羽二重餅のような感じ、といえばいいだろうか。

 なんでも学校でのあだ名が「豆大福」(!)だそうだ。色が白くてほっぺをひっぱると柔らかくて伸びがいい、とそこまでは解るのだが、「なぜ豆?」と聞くと「ほくろが多いからだってさ!」だそうだ。確かに小さい頃に比べてだんだんほくろの数が多く、しかも一つ一つが大きくなっているようだ。

 それにしても、「担任から『こら、豆!』とほっぺたを引っ張られると凄く痛いんだよな~」とのたまう息子に、「なんで君はそういうことをされる事態を作るのだ?!」と母は言いたい。最近では私から「こら、豆!」と言われると「豆の母!」と言い返す始末。
 懲りない息子である。

 そんなわけで息子の大好物だった豆大福、以前は夫が出張の折り、音羽の講談社前にある「群林堂」の豆大福(ご存知の方も多いだろうが、ここの豆大福はリーズナブルなお値段でどっちり重いほど餡子がたっぷり。私は1つが食べきれないほどの大きさだ。)を買ってくると、一人でパクついていたのだが、最近ではなんとなくぶつくさ言いながら「共食いだし・・・」と言って食の進まない息子である。
 「(からかわれるから)お弁当にも煮豆の類は入れないで!」と言うのだから、どこまで本気で気にしているやら・・・。
 悩み多き思春期の季節である。

 今日は帰宅すれば、たくさんの洗濯物と共に息子がキャンプから帰っているはずだ。4日間の話を速射砲のように喋るだろうが、夫は帰りが遅い予定なので一人で受け止めることになる。昨夜も熱帯夜で、タイマーでセットした冷房が切れたとたんに目覚めてしまい、なかなか眠れなかった。
 体力を温存しておかなくては・・・。
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2010.7.22 地域に開かれた・・・

2010-07-22 22:19:02 | 日記
 大学教員の任務は今や教育・研究だけでなく、社会貢献が3番目の柱になっている。その他、組織運営などなど本当に忙しい。そのため、大学自体もかつての象牙の塔ではなく、「地域に開かれた大学」を標榜して久しい。特に税金を投入している公立の大学というと、タックスペイヤーである地元住民への貢献を抜きには存在し得ないものなのかもしれない。

 先日、テレビのニュース番組で「進化する学食」が取り上げられていた。ワンコインで有名店のランチが楽しめる所、子連れでも子供の面倒を見てもらいながらランチを楽しめる所、1000円でおつりがくる本格的フレンチやイタリアン、デザートや焼き立てのパンを楽しめるカフェなどなど。とても大学内とは思えない素敵なレストランもあった。インタビューを受けているお客さんの中には、かなり遠くから電車賃をかけて訪れている人もいた。

 今、私の職場である大学にフレンチレストランがオープンして数か月。かつてはどこが入ってもなかなか繁盛せず、そのうちメニューが限られ、利用する人が減り・・・と悪循環で、何度も業者が代わったり休業したりしていたことが嘘のように、とても活気に溢れている。「地域に開かれたレストラン」ということでランチタイムは教職員でも予約はできない。当初からとても繁盛しており、行ってもとても直ぐには入れず、待ち時間を入れると昼休みの時間内に食事をするには結構厳しくて、最近ちょっとご無沙汰していた。

 聞くところによると、口コミで近所の奥様たちにとても好評のようで、ベビーカーを引いた若いママたちや高齢の方たちがかなりお見えになっている様子。学内を歩いていても、明らかに学内者でない人たちに数多く遭遇するようになった。そして11時半から2時半の3時間のランチタイム営業時間中、ずっと懇談している方たちが多いようだ。確かに前菜がビュッフェ形式だし、お茶類もコーヒー・紅茶・ハーブティが各々アイス・ホットあり。セルフサービスでお代わり自由なので、時間いっぱいねばっても全く困らない。窓辺には水辺あり、緑ありで、大学内にいるとはちょっと思えない雰囲気で、とても洒落ている。
 そんなことから、昼休みに行ってみても「何時に席が空くかわかりません。」と言われる状態が続いていたようだ。それで、教職員から、昼食が取れないというクレームがあったのかどうか定かではないが、7月からは、お店側はやむなくランチタイムは80分の時間制にした様子。それでも11時半のオープンで満席になってしまえば、その方たちは12時50分までいられるわけだから、12時半から昼休みである私たち職員が出かけて行っても、片づけ等考えれば席に着けるのは1時近く。1時半には自席に戻って仕事を始めなければならないから、正味20分くらいしかいられない、という。それなら生協食堂で掻き込むのと大差ない、と。

 過日、久しぶりにそのレストランに行ってみたら、肩透かしされたかのようにすんなり入れた。子供たちが夏休みに入ったから、近隣のお母様たちが来られなくなったのかどうか。

 もちろん学内には立地してはいるが、学内者専用のレストランではなく、あくまで「地域の皆様に愛されるレストラン」がコンセプトのようだから、お店側としても、これから地域住民と学内者向けのサービスをどう共存させていくのか、難しいところだろう。

 東西に2キロもある横長のキャンパス。学外の飲食店を利用するには優に10分以上歩かなければならない私にとって、一番近いこのレストランを利用するか、生協食堂かコンビニ食堂で掻き込むか、お弁当を持参するかという選択肢しかない。いずれにせよ、願わくば、午後の仕事に備えて気持ちのいいランチタイムを過ごしたいものだ。

 さて、夫と2人の穏やかな生活も今晩まで。
 明日は登山や農業体験で真っ黒に日焼けしたであろう息子が賑やかに帰ってくるだろう。
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