(なきともかたに/てをのするごと/あきびぬくし)
初心の頃だったが、歳時記にこの句を見つけて数えてみたら、なんと7・7・6。なーんだ、575である必要なんてないんだ、と眼からうろこが落ちた。
ましてや、山頭火などの句に出会うと定型にこだわる方がおかしい、ということがよく分かる。収まるのに収めないのは困るが、字余り字足らず大いに結構。しかし、結構収まってしまうものでもある。
問題はやっぱり中身だね。中身が良ければ、字余り字足らずなど気にならない。
秋日ぬくし字余り字足らず気にならず