一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

845  猫の妻猫撫で声をもて応ふ  素六

2013年02月09日 | 

 猫の句には、面白いものが多い。ところで、「猫撫で声」の解釈が又面白い。声を出しているのは①猫を撫でている人間、②撫でられている猫、さあ、どちらでしょう。

 文法的に言えば、「猫を撫でている人間の声」と読むのが普通。しかし、人の関心を呼ぼうとして、甘えてすり寄って来た「撫でられている猫の声」と読めなくもない。この句の場合は、②「撫でられている猫の声」と解釈した方が良さそうである。

メス猫には、オス猫を選ぶ権利があって、嫌いな雄猫を絶対拒否するため、オスに引っ掻かれて全身傷だらけになって帰って来ることがあるそうだ。これは、猫好きから聞いた話。

コメント (2)
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