一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

849  世果てなば蕗の薹ひとり芽吹くべし  河郎亭

2013年02月13日 | 

 歳時記に載っている不思議な句を発見。①「世が果てる」とは、人の世が果てるということだろうが、隕石の落下や、核戦争、新種病原菌などによる人類の滅亡を想定しているのだろうか。それとも、単に自分が死んだら・・・程度のことだろうか。

 ②蕗の薹を「ひとり」と人称しているのは何故か。植物を君・お前・と言ってもおかしくはないが、「ひとり芽吹く」と言われると違和感を感じる。

 選者の山本健吉が、何故この句を選んだのか。又、googleで検索したが、俳句も作者も全く記録が出てこないのは何故か。

 さて、今日私は蕗の薹を6個も採ったので、蕗の薹味噌を作る予定。それを6人芽吹いていたなどと思ったら・・・・・この句の作者は、生涯決して蕗の薹を採らなかっただろうし、食べなかったのだろう。それは、断言できる。

 そうだとすると、作者は日頃何を食べていたのだろうか。いづれにしても、疑問の多い句ではある。

コメント
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