一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

862  節分や酒屋の棚の鬼ごろし   炎火

2013年02月27日 | 

 誘われて、ある酒造会社の蔵出しに行ったことがある。案内されて酒蔵を見学し、数種類の酒(純米大吟醸、純米吟醸、純米、本醸造など)を試飲していると、若社長がやってきて「いかがですか」と問うので、

「申し訳ないが、どれも私には甘過ぎる。料理に合うとは思えないけど」などと、本心ではあるが余計なことを言ってしまった。ところが若社長は、自信ありげに私の意見は無視して

「うちの酒には一切味の素は入っていませんので」

私は、開いた口がふさがらず、話す気が完全に失せてしまった。

  昨日のニュースで、浪速酒造の3万円の大吟醸が、醸造用糖類やアルコールを入れた安物の酒だったそうだが、さもありなん。確か以前「越の寒梅」の偽物も摘発されたそうだし、酒造業界もなかなか怪しげである。

 なんと中国では、餃子に段ボールを入れているそうだし、ドブ川に浮く油を回収して再利用しているそうだから、上には・・・・・いや下には下があるものだ。

 さて、「鬼ごろし」とは、「鬼も殺すほど不味いお酒」という意味だったのが、それを逆手にとって名付けたところ大評判。今では「鬼も前後不覚になるほど美味い辛口の強い酒」という意味になってしまったようです。

とにかく、「鬼ごろし」などという名前に騙されてはいけないのです。日頃から、味覚を磨いて騙されないようにしましょう。

東京 K病院のお嬢様方

コメント (2)
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