一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

853  五智如来梅は香りを奉る  みゆき

2013年02月17日 | 

  五智如来(五大如来、金剛界五仏)は、真言密教で五つの千恵を五体の如来にあてはめたもの。作例としては、東寺講堂の像が有名。

 弘仁14年(823年)、真言宗の宗祖である空海(弘法大師)は、嵯峨天皇から東寺を給預された。この時から東寺は国家鎮護の寺院であるとともに、真言密教の根本道場となった。

講堂の須弥壇中央には、大日如来を中心とする五体の如来像(五智如来)、

向かって右(東方)には金剛波羅密多菩薩を中心とする五体の菩薩像(五大菩薩)、

向かって左(西方)には不動明王を中心とした五体の明王像(五大明王)

須弥壇の東西端にはそれぞれ梵天・帝釈天像、須弥壇の四隅には四天王像

以上、全部で21体の彫像が整然と安置され、羯磨曼荼羅(立体曼荼羅)を構成している。

この句、人為的な「梅の」ではなく、「梅は」であるから、境内に咲く梅を指している。

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