五智如来(五大如来、金剛界五仏)は、真言密教で五つの千恵を五体の如来にあてはめたもの。作例としては、東寺講堂の像が有名。
弘仁14年(823年)、真言宗の宗祖である空海(弘法大師)は、嵯峨天皇から東寺を給預された。この時から東寺は国家鎮護の寺院であるとともに、真言密教の根本道場となった。
講堂の須弥壇中央には、大日如来を中心とする五体の如来像(五智如来)、
向かって右(東方)には金剛波羅密多菩薩を中心とする五体の菩薩像(五大菩薩)、
向かって左(西方)には不動明王を中心とした五体の明王像(五大明王)
須弥壇の東西端にはそれぞれ梵天・帝釈天像、須弥壇の四隅には四天王像
以上、全部で21体の彫像が整然と安置され、羯磨曼荼羅(立体曼荼羅)を構成している。
この句、人為的な「梅の」ではなく、「梅は」であるから、境内に咲く梅を指している。