私が丹頂鶴を見たのは一度きりで、ある日本画家が自分の自宅兼工房の庭で飼っていた丹頂鶴であった。どういう手蔓で手に入れたのか、飼う許可を取っているのかも不思議だったし、画家というのは随分と変わった人種のようで好きになれなかった。
さてよく見ると、確かに鳥の足はどれも実に細い。特に鶴は細い骨と筋ばかりで筋肉なんかはほとんど見当たらないにも関わらず、器用に物をつかんだりできるから不思議である。ところで、あの細くて長い丹頂の足に、血管なんかあるのだろうか。
雪に残したヤマガラ、シジュウカラの足跡、ひまわりの種