(しもかわも へそもきゅうりも まがりけり)
「菜園の胡瓜、どういう訳か皆曲がっている。このご時世、お前たちは世間では売り物にならないのだよ。無人スタンドで、まあ良くて一山100円だね。
そういう私も、お前同様臍曲がりの人生だったなあ、勿論俳句も同様だった。俳句界に埋没するような月並みの句を嫌ったのさ。
さて、塩もみ、酢漬け、一夜漬け。それとも、磨った大蒜と生姜、唐辛子をどっさり味噌に入れ、口がひん曲がるように辛くして、生噛りにでもするか。それが、お前と俺に一番ふさわしい」・・・・・と作者が言ったかどうか、私は知らない.
ハンゲショウ(半夏生、半化粧)、カタシログサ(片白草)とも