7月24日のNHK「日曜美術館」で、朝の連ドラ「とと姉ちゃん」の編集長のモデルになった「花森安治」を紹介していた。当時、花森安治の「暮しの手帖」の表紙絵に惹かれたという、終戦後の混乱に生きた少女・太田治子さんが登場した。
彼女の書斎であろう、色紙に書かれた掲句が書棚に飾られていたのである。色紙は、中国人?とは思えない実に下手糞な字ではあり、俳句も平凡であったが、何か惹かれるものがあった。
どんな嬉しいことがあったのか分からないが、俳句は、これでいい。勝手に推測すれば、太田治子さんは、「坪内譲治文学賞」を受賞しているから、その時に陳舜臣からその色紙を貰ったのかもしれない。