真木柚布子さんといえば、本格演歌から歌って踊れるリズム歌謡まで幅広くこなして、独特の存在感を示している歌手です。そんな彼女の新曲「ふられ上手」は、とても楽しくて聴いていて自然に体を動かしたくなるような曲です。全体の感じは50~60年代にかけての洋楽ポップスみたいでもあり、70年代の日本のアイドル歌謡のような味わいもあります。
「ふられ上手」というタイトルがなかなかいいですね。ふられた悲しさを酒でまぎらす自分を自嘲気味に軽く笑い飛ばして立ち直る、そんな感じが出ています。この曲はサビの「逢いたい… 逢えない… 泣きたい…」のところが聴かせどころだと思います。
ところでこの曲ですが、「あぁ…哀しいね」の部分が、何か聴いたことがあると思ったら、郷ひろみさんと樹木希林さんのデュエット「林檎殺人事件」に似ていたのでした。まあこれはお愛嬌と思っておきましょう。