中村美律子さんは、大阪出身のベテラン演歌歌手の中でもその庶民性で多くのファンに親しまれています。代表曲は『河内おとこ節』ですが、平成2年にリリースされた『大阪情話~うちと一緒になれへんか~』は私にとって特に思い出深い曲で、まさにこれこそ浪花の演歌だと思いました。
今回の新曲『夢の花咲かそう』は、フォーク調のとっても優しい曲調で、彼女のまた別の一面が活かされています。
この曲は増位山さんとの競作ですが、競うというよりはお互いに協力して歌っていこうという「協作」らしいです。それぞれに持ち味があるのですから、いいことですね。
日本の国も最近何か元気がない感じだったけれど、景気も少しは上向きになってくる予感があり、この時期にはまさにぴったりの人生応援歌だと言えましょう。
聴く人に生きる勇気と希望を与えてくれる曲で、ひとりひとりが自分の心情に照らし合わせて味わえばいいと思います。