いま最も注目すべき歌謡曲系のシンガーソングライターがレーモンド松屋さんでしょう。
昨年は五木ひろしさんに提供した『夜明けのブルース』がヒットし、今年も続けて『博多ア・ラ・モード』がヒットしています。
そして自ら歌うこの『東京パラダイス』も素敵な曲です。彼の曲は何と言っても躍動的なリズム感がよくて、聴いていて自然に体を動かしたくなってきます。もちろんカラオケで歌えば、気分が高揚してくること請け合いです。
彼の名前を初めて知ったのは、南かなこさんの『しのび駒』の作曲者としてです。そして次の彼女の『雨のミッドナイトステーション』では、彼のセルフカバー盤も聴き、その歌唱の魅力を知りました。
彼はもともと出身地の愛媛で活躍していて、『夜明けのブルース』など愛媛のご当地ソングもありますが、今回は東京をテーマにした情熱的なラブソングです。
ジャケットは昔のEPレコードを思わせるレトロなデザインで、「ランデブー」というなつかしいフレーズがあるかと思えば「スカイツリー」が出てくる新しさも同居しています。
彼には歌謡ポップスにおける団塊の世代の旗手としての活躍を期待したいです。