円熟味を増してきた和田青児さんの新曲『哀愁子守唄』は、昨年の『望郷縁歌』に続く望郷ものです。
彼の持ち味は哀愁味のただよう渋い歌声と豊かな表現力だと思いますが、この曲では彼のその個性が遺憾なく発揮されているように感じました。やはり望郷ものの演歌では、ふるさとを想う感情表現が大切なので、そういう意味で彼は望郷演歌にはぴったりと言えるでしょう。
いくつになっても、また時代が変わっても、故郷を想う心は人それぞれにあるものですが、そういった心情に染み入るような曲だと思います。子守唄という幼い日々のイメージをモチーフにしているだけに、より里心に訴えかけてくるのかもしれません。
聴いてよし、歌ってよしの王道演歌ですね。私はこれまでこういう感じの曲はあまりカラオケでも歌っていないのですが、頑張ってレパートリーに加えたいと思います。