出光仁美さんはデビューが8年前の2010年で、7月25日発売の『茶屋町しぐれ』が既に11枚目のシングルとなります。しかしながら若手を重点的に取り上げてきたこのブログでも、彼女については今回が初めてになります。
彼女にはデビュー時からベテラン的な雰囲気があったことや、楽曲が日本調のものが多く、正直なところフレッシュなイメージに欠けるといった先入観がありました。
この度じっくりこの『茶屋町しぐれ』を聴いてみて、改めて彼女の魅力を発見しました。それは言うなれば、はかなげな歌声と容貌だと思います。彼女の声は独特のハスキーボイスで、好き嫌いの分かれる声かもしれませんが、声自体にはかなさや哀愁感がただよっていて、魅力的です。また、彼女は清楚な美人で、歌っている表情にもはかなげな愛らしさが感じられます。
この曲はメジャー調で、浪花ものの幸せ演歌です。「ボチボチ」という大阪弁がキーワードになっていて、人情や優しさを前面に出しています。
これを機に彼女のこれまでの曲も改めて聴き直してみたいと思いました。また、彼女にはこれからも個性を活かして飛躍していってほしいと思います。