今回取り上げますのは、1月15日に発売された北沢麻衣さんの新曲『あの人の好きなうた』です。
北沢麻衣さんは初めて知った歌手で、あまり詳細はわからないのですが、大阪市出身で1985年にデビューと、かなりベテランの方です。今回は徳間ジャパン移籍後の第一弾だそうです。
この曲は杉本眞人さんが作曲・プロデュースをしており、彼の持ち味である哀愁味漂う歌謡バラードで、心地よく耳になじむとてもいい曲だと思います。
また、作詞は朝比奈京仔さんです。彼女は小田純平さんとのコンビで『時にはあなたを』など多くの女歌を作詞し、女性の細やかな感情表現がうまいと思います。
曲の内容は、女性主人公が既に他界した男性を偲ぶ心情で、モチーフはその相手が好きだった「昭和うた」、印象的なフレーズは「残残(ざんざん)ぶりの雨音」というあまり聞き慣れない擬態語です。
北沢麻衣さんの歌唱は、ベテランらしく堂々とした円熟味のあるもので、歌謡曲ファンには必聴の曲と言えるでしょう。
これまであまり目立たなかった彼女ですが、この曲をきっかけに大きく注目される予感がします。
https://www.youtube.com/watch?v=FQ9pyrotH34