椎名佐千子さんは、最近3曲続けて京都府と福井県のご当地旅情演歌が続きましたが、2月10日に発売された新曲『潮騒みなと』は、具体的な地名が出てこない曲になっています。
曲調は、まさに王道のメジャー演歌といった感じで、内容的にも港で去りゆく人を見送り、また帰りを待ちわびるという演歌の定番の一つです。
中堅歌手としての風格が出てきた彼女にとっては、まことにふさわしい曲だと思います。
作曲は、最近ずっと彼女の曲を手がけている岡千秋氏ですが、作詞のほうは森田いづみ氏で、この方は彼女の曲を初めて書いています。
森田いづみ氏を調べると、これまで野村美菜さんや水田竜子さんの曲を多く書いておられる、比較的新進の作詞家のようです。
歌詞を見ると、奇をてらわず素直に女性の心情を表現していて、好感が持てます。
彼女の歌唱は、メジャー演歌らしく力強さの中にさりげなく切なさを盛り込み、うまさが際立っています。
演歌ファンの心をゆさぶる王道演歌で、カラオケでも多くの人に親しまれるに違いないでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=Am6x6esbwEY